気が付き過ぎて生きづらいHSCの子どもへの対応法

HSC

まだ子どもなのに、あまりに完璧主義だったり、失敗すると自己嫌悪に陥ったり、かんしゃくがあまりにもひどくて対応に困っていませんか?

実は5~6人に1人はHSCというとても敏感な気質を持っているお子さんだったりします。

今日はHSCのお子さんを育てている方に、気を付けておきたい対応法について私なりの考えをお話ししていきます。

空に絵を描く男の子

HSCの子どもへの6つの関わり方(私が気を付けていること)

HSCとはHighly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略で、いろんな感覚が敏感で生きづらさを感じている子の事です。

  • 神経質
  • 気にし過ぎ
  • 大げさ
  • 繊細過ぎる
  • ナイーブ過ぎる
  • 打たれ弱い

などと言われてしまい、生きづらくなってしまうことがあります。

子どもがHSCであることを受け入れる

受け入れるって、口で言うのは簡単ですが、実際の対応に反映させるのは結構難しいことだと思っています。

私自身、長男の発達障害を本当に受け入れて、本格的に対応し始めたのはのは、発達障害の診断を受けてから1年後くらいだったと記憶しています。

「子供がHSCであることで、生きづらかったり辛い思いをしているんだな」

そう思うことから始めてみましょう。

「ちゃんと育てなきゃ」は固定観念

子育てってどうしても、しつけであったり世間体を気にして、ちゃんとさせなきゃって思いがちですよね。

もちろん、成長過程の上で、生きていく世界である世の中を知ること、世の中に合わせていくことも大切なことでしょう。

子育てで目指すところではありますが、未来にそうなっていることが理想。

今は子供の最初の居場所である家族という社会でお子さんの気質を受け入れてみましょう。

  • そんなんじゃ、友達に嫌われちゃう
  • 大人になったらやっていけないよ
  • 世の中そんなに甘くない

これらのことは大人の固定観念や世間体だと思います。

子供が安心して過ごせる居場所が家庭であることが大切

どんな子であっても、まず第一に安心して過ごせる家族の元が自分の居場所になれるように、お子さんそのままの姿を「そう思うんだね」「気になるんだね」と受け入れてみましょう。

しつけは、その先にある対応と行動だと思っています。

まずは土台を作ること。子育てにおいて一番大切なことだと思っています。

子供がかんしゃくやパニック状態のときは何も言わない(そばにいる)

HSCに限らず、かんしゃくやパニックのときは、接する人は基本、何もできないと思っています。

落ち着くまで声をかけずに黙ってそばにいて、背中をゆっくりさすったり、希望があれば手を握ったり。

感情があふれてしまっているときは何かを言っても入っていかない、と覚えておくといいでしょう。

子供の課題を減らす

幼稚園や学校から帰ってきてもやることがいっぱいあると、心をリセットする時間がなくなってしまいます。

  • 宿題
  • 家の手伝い
  • 塾や習い事
  • 習い事の宿題
  • ペットの世話
  • 遊びの片づけ

ボーっとしているように見えて、実は心を解放したり、余分な情報を発散したりしているかもしれません。

寝っころがっているようで、疲れたけど楽しかったなぁと感情を確かめているかもしれません。

HSCの子供はアンテナがずっとONの状態と似ている

敏感で繊細で、四方八方にアンテナを張り巡らせているので、ONとOFFを意識的に切り替えてあげないと、ずっとONになりっぱなしでヒートアップしてしまうかもしれませんよね。

生まれたときは、とにかく死なずに元気に大きくなってほしいと思っていたのに、成長とともにあれこれ求めてしまうのは、食べていける大人になって欲しいと願う親心なのかもしれません。

よく食べて、よく寝て、好きなことに時間を使えるように調整してみましょう。

HSCの神経を休めるための1人時間や空間を作る

1人の時間と場所を確保してあげることで、過敏にならずにすむ、誰も気にせずに休める、好きなことができるので自分を解放できると思います。

  • 押し入れの1画
  • パーテーションで仕切る
  • カーテンで仕切る
  • 小さな子は段ボールの部屋
  • 1畳ほどのスペース

トイレ以外で休む場所があると、本人が安心できると思います。

うちは、カーテンまで大がかりには出来ずに、壁に紐を張って長い布で仕切りを作っています。長男も次男も1人の空間があると心が休まるそうです。

強い口調で怒らない

強い口調で怒ったり、怒鳴ったりしなくても、おそらく本人はわかっていると思います。

もし、怒るようなことがあるとしたら、おそらく今は譲れない何かがあるのでしょう。

言うことを聞かない、と大人目線で決めつけるのではなく、子供が持つ自分の主張を聞いてみましょう。

納得がいかずに自分の中で葛藤していると思います。

最初の1歩を一緒に踏み出す

HSCの子供は、石橋を叩いても渡らないような気がする気質を持ち合わせていながら、本当は好奇心旺盛だと思っています。

新しいことも、楽しそうなことも、ちょっぴり怖そうなことも、できればみんなと一緒にやってみたいと思っているような気がしています。

でも周りからの目も気になり過ぎて、最初の1歩が踏み出せない。

そんなときは、可能な限り一緒に踏み出しましょう。

先生に配慮を求めてみる

幼稚園や学校では親が一緒に踏み出すことはできませんが、先生に配慮を求めることはできますよ。

ピアティーチャーの先生に相談してそばにいてもらえるようにお願いしてもいいですね。

次男は担任・ピアティーチャー・スクールカウンセラーの3人の先生方に後押しされ、この1年でチャレンジしたことが増えました。

年齢に関係なく、一緒にやれるうちは一緒に経験を積むのもいいと思いますよ。

振り返り|ポイントをおさえた対応法でHSCの子供と共に生きる

子どもをおんぶする母親

HSCのお子さんへの対応法として、私が気を付けていることを6つ、ご紹介しました。

1.子どもがHSCであることを受け入れる
2.かんしゃくやパニック状態のときは何も言わずに抱きしめる(そばにいる)
3.課題を減らす
4.1人の時間を作ってあげる
5.強い口調で怒らない
6.最初の1歩を一緒に踏み出す

この対応法の結果がでるのは、いつになるのかわかりません。

子育てはいいも悪いもないし、すぐに結果が見えなくてわかりづらいもの。

でも、親として、接する大人として自分ができることはやっておきたい。そう思っている方が多いのではないでしょうか。

もちろん他にも参考になる考え方や対応法などがあると思います。

これからも勉強して、参考になるような情報はどんどん共有していきたいと思っています。

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