【宿題をしない子の悩みを解決!】発達障害の特性を活かした宿題対策

発達障害

こんにちは!長男の宿題対策には本当に頭を悩ませた花緒です。すっかり過去の話になりましたが。今回は発達障害の長男に試してみた宿題対策をご紹介します。なんと5年がかりです。今では言わなくても勝手に宿題をやっていますよ。

今日の質問:宿題をしない子にはどうやって声掛けをすればいいですか?

宿題しない子は本当に宿題しないですよね。たぶん、学校生活から宿題がなくなれば、学校ストレスも減るのでしょうが、たぶん問題はそこじゃない気がします。

おすすめの声掛け方法は、

宿題はいつ(何時に)やる予定なの?

です。

「宿題やったの?」でもなく、「宿題やりなさい!」でもなく、「宿題やらないの?」でもありません。やらない選択肢はない、という声掛けです。

この声掛けに対して、「まだわからない」とか「やらない」という答えが返ってきたら、「お風呂とか夕飯の時間があるから予定だけ先に教えてちょうだい」と言ってみましょう。

まあ、でもこの声掛けが通用するのは、小学生まででしょうね。中学生になったら自分である程度はやるでしょうし(やらないかもしれないけど)、反抗期に差し掛かったら余計なお世話になってしまいますからね。

低学年のうちだと、素直に「うーん、6時かな」とか「9時だな。ゲームやってからやる。」みたいな答えが返ってくるはず。

そして大体は自分で決めているので、とりあえず宿題をやろうと時間になれば動くと思います。あとは宿題がわからないとか、宿題の範囲を書いてこなかったとか、別の問題が発生するとは思いますが、とりあえずは自主的に宿題をやるという方向には動いてくれると思います。たぶんね。

宿題をしない理由を聞いてみる

まず、宿題をしない理由を聞いてみましょう。何を聞いても絶対に怒らずに、「そうだったの」という返事だけして理由を聞いてください。

結果として「宿題やらなきゃだめよ」と話を終わらせたりしないで下さいね。本心を言うと論破されて注意されるのなら言わない、という方向に子供の気持ちが向いてしまうと今後困ります。

とにかく、言い返さず、反論せず、子供の本心を聞いてみましょう。話してくれてありがとう精神を持って、仏の心を持ちましょう。

意外と疲れているから

意外と学校に行って帰ってくるだけでも疲れていると思います。家族以外の友達や先生と、一日行動を共にするわけですから、疲れないということはあまり考えられませんね。

帰ってすぐに宿題をやるのはちょっと・・・という子でも、自分の自由時間をある程度過ごした後なら宿題ができるかもしれません。

疲れているのであれば、まずは休ませてあげましょう。または友達と遊びに行きましょう。そして、いつなら宿題ができそうなのかを聞いてみるといいですね。

宿題をやる意味がわからないから

結構、目的がしっかりとわかっていないと動けないけど、目的がわかると動ける子は多いと思います。そういう意味でいうと、宿題をやる意味や目的、どう説明しましょうか?

もちろん、宿題をやる意味も目的も先生や親からしてみればありますよね。必要だから宿題があるわけですから。

しかし、子供目線で考えると、宿題は必要ないのかもしれません。「僕は学校でちゃんと覚えてきたから宿題しなくても大丈夫。」長男もこう言っていました。そして現実に家では全く勉強しなくても、授業だけでしっかりと覚えている子、いますよね。

それなら確かに宿題は必要ないのでは?と思ってしまいます。その辺のことは、学校の先生や親、子供でしっかりと話をした方がいいと思いますよ。

親もだた「やらなければいけないものだから」「みんながやっていることだから」というその場しのぎの適当な答えを子供に返すのではなく、宿題をやる意味と目的を、子供が納得するように、子供と一緒に考えてみましょう。

ちなみに私は、

  • やる必要がないと思うのならやらないで学校に行ってみても良い
  • 自分がやりたくないことでも、やらなければいけないことがある場合があるので訓練のため

みたいな話をした記憶があります。できれば、子供が自分で宿題をやる目的を決められるといいですね。勉強する効果は大人にならないとわからないし、言われて強制でやる宿題はやりたくない。ならば、そこにどんな目的を見出せばいいのでしょうね。

お菓子とか?ジュースとか?私は1か月宿題を頑張ったら、ガチャ1回というご褒美戦法をやった事もありました。そのうち飽きるので半年くらいで終わったかな。6回くらい。

生活スタイル(時間の使い方)を改めて把握する

高学年になると、帰りの時間が本当に遅くなります。学校から家が遠い子だと、6時間授業が終わって家に帰ってくると夕方4時。

委員会や居残りで帰りが遅いと、4時半。5時には市の帰りましょうコールが鳴りますので友達と遊ぶにも近所の子とちょっと会っておやつ食べるくらい。遊んだっていう時間はないですよね。

秋冬になると、夕方4時半を過ぎれば一気に暗くなってきますし、そうなると外で遊びたい子は学校から帰ったらまず遊びに行きたいでしょう。そして約束している帰宅時間に帰ってくればいい方で、男の子なんかは平気で1時間くらい遅れて帰ってきますからね。

そこからお風呂に入って、夕飯食べて、宿題やって、明日の準備をして、寝る準備(歯磨きとか)となると結構バタバタ。夕飯食べたらテレビを見たり、家でゲームをしたりする子もいるでしょうから、余計に時間が足りなく感じるかもしれません。

まして、習い事や塾で週の半分以上が埋まっている子もいますから、その場合、宿題をやれない気持ちになってしまう理由になっていることもあるでしょう。

今の生活で、何にどれくらいの時間を使っているのかを改めて把握して、どの時間なら宿題を無理なくできるのか、考え直してみる必要があるかもしれませんね。

宿題をしない子からする子へ変わる!発達障害の特性を活かした宿題対策

親は声をかけるだけ。手伝ってと言われたら手伝いますが、ヘルプがないのに手伝ってしまったり、口をはさんだり、注意したりしないようにしましょう。

【親の心得6か条】

  1. 必ず事前に声を掛ける
  2. 子供が動いた瞬間に行動をほめる
  3. 間違っても直さない
  4. ご褒美を決めておく
  5. やらなくても大丈夫だと信じる
  6. 習慣になるまでの道のりは長くなるものだと心を決める

声をかける場合は、声をかける10分15分前くらいに一度、「あと○分で宿題をやる時間ですよ」と声をかけ、また2分前くらいにもう1度声をかけます。

そして、タイマーでも鳴らせばOK。子供の目の前に鳴っているタイマーを置いて、宿題の時間ですよ、と伝えたら去っていいです。

始めからすんなりやるとは思わないように、そして最初はやっていたけど慣れてきたらやらない、というようなお決まり行動にイチイチ反応せず、毎日同じ声掛けを続けましょう。

では早速、発達障害の特性を活かした宿題対策をご紹介します。すべて長男が試してみたパターンですので、効果があるかないかはわかりません。

年齢や発達によっても、その時期に合うものがあるでしょうし、子供用にカスタマイズが必要になるものもあるでしょう。

あくまでも一つの考え方として参考にしてみてくださいね。

宿題を先伸ばしにする

えー?!ホントに先伸ばしにしてもいいの?

「先伸ばしにする」と言っても、マックス翌朝の登校前までです。

発達障害の特性があると、自分の興味があること以外、なかなか手を付けられませんよね。たぶんね、学校が終わって家に帰ってきてから、すぐ宿題をやるなんて有り得ないことだと思った方がいいです。

私達だって仕事から帰ってきてすぐに、終わらなかった仕事に手を付けたくないですよね。とりあえず一休みして夕飯とか食べたいじゃないですか。お風呂とかにゆっくり入って、よしやるか!という感じになりますよね。

最悪、翌日の朝、家を出る前までにやれば良いのです。なんなら子供の気が済むまで先延ばしにすればいい。そうすることで、先伸ばしにしても宿題はなくならないこと、そしていつやれば自分が一番すんなりとやれるのか、試行錯誤することができるんですね。

親が思う理想の時間に子供に宿題をやらせようと頑張るのではなく、子供が自分のタイミングで宿題に手をつけ、終わったという体験をさせてみましょう。

もしかしたら、帰宅後に親とバトルになりながらやる宿題よりも、すっきりと寝た翌日の朝の方が早くはかどるかもしれません。または、夜寝る前にやった方がいいのかもしれません。

1.帰ってきたら、宿題をいつやるか、決めること。「宿題は何時にやる予定?」
2.決めた時間は変えない。声を掛けたら親の仕事は終わり。
3.結果、宿題が終わらなくても良い。まずは着手することを目標にすること。

宿題をやる時間を決め、その時間になったら声を掛けてみましょう。声を掛けてもやらない場合、「じゃあどうする?やらずに学校に行く?」と聞いて、やらずに行くと子供が答えたら、やらないで学校に行きましょう。

その後は先生がどう対応するかだと思いますので、先生にお任せしましょう。その際、出来れば事前に先生に伝えておくと親切です。

「毎日宿題をやらずに困っているので、家で宿題をやる時間を子供に決めさせてやらせてみます。もしかしたら宿題をやらない日があるかもしれません。2週間くらい試してみて、結果を報告します。」

と連絡帳に書いて先生にお知らせしておけば、宿題をやらずに学校に行っても、先生も理由がわかりますからね。

宿題をやったらご褒美をあげる

賛否両論あるでしょうね。宿題ごときでご褒美とか、甘ったれるな!と思うかもしれません。そうですよね。そんなことしてたら、イチイチご褒美をあげなきゃ動かなくなるじゃないか、と子育てに不安を感じてしまうことになりますね。

ここで言うご褒美とは、目的です

宿題をしない子は、当然ながら宿題をやることにモチベーションはありません。宿題をやったところで、現実的に何のメリットも感じないわけですね。

ゲームなら言わなくても自発的にやりますし、見たい動画も勝手に見ますよね。もうやめなさいって言ってもやめられないくらいのモチベーションですよね。

残念なことに、強制でやらされている宿題には何の魅力もないわけです。これは仕方がない。本来の宿題の意味を全く成さないではないかと不安になるかもしれませんが、何事も1つずつしか習得していけないもの。

自分から宿題をやる

まずはこれに集中しましょう。そのためには目的が必要です。そのためにご褒美を使います。

ご褒美は何でもいいのです。アメやガム1個、ジュースコップ1杯、夜ご飯のから揚げ増量、一緒に遊ぶ時間を作る、ゲーム時間10分追加、3日自主的に宿題をしたらガチャ1回、翌朝車で学校まで送る、などなど。

長男はジュースを入れたおちょこを、目の前に5個並べて、漢字を3つ書いたらおちょこ1杯のジュースを飲んでいました。5個並べることが面白かったみたいで、結構長く続きましたね。

ガムを食べながら宿題をしたり、フリスクをご褒美にしたり、いろいろ試しながら1~2年生はなんとか宿題をやりました。

あとは、ゲームをやったり好きな動画を見るには、宿題が終わってからというルールを決めていたので、イベントなどゲームが楽しみな時期は進んで宿題をやっていましたね。妖怪ウォッチぷにぷにのゲームを私も一緒にやって、イベント把握をしていました。

音楽を聴きながら宿題をやる

本当は耳的に良くないのですが、できればヘッドホンを使って音楽を聴きながら宿題をやってみましょう。ヘッドホンが耳を完全にふさぐので、音楽と宿題だけの世界になります。

ADHDの特性がある子は、とにかく気が散りやすいので、ヘッドホンで耳をふさいでしまうとある程度落ち着く子もいるようです。もちろん、全く関係ない子もいますが、試してみる価値はあると思いますよ。

長男はおちょこでジュースをご褒美にした後、ヘッドホンでアニソンや邦楽を聴きながら宿題をするようになりました。3年生あたりですね。6年になった今でも、音楽を聴きながら宿題をやっています。

歌ってしまうので、きっと宿題の内容は覚えていないとは思いますが、宿題は確実に終わります。

全宿題同時進行でやる

先生を始め、世のお父さんお母さんが見たら、絶対に怒られるだろうな、と思う宿題の方法です。

まず、やりたくない宿題をやるにあたって、集中力が持続しない特性を最大限に使い、なんと国語と算数の宿題を1問ずつ交代でやります。

例えば、漢字ドリルと計算ドリル、そして音読などが宿題だった場合、

  1. 漢字ドリルの漢字を1個分書く
  2. 計算ドリルの計算を1問やる
  3. 音読を1行読む
  4. 終わるまで繰り返す

できればテーブルを広く使って、移動しながら書くといいですね。もちろん座らずに立って書きます。座らない方が集中できたりするんですよ。あとバランスボールをイス代わりにするとかね。

もはや復習になっていない気もしますし、音読は1行読むごとに別のことをやっていると、どこを読んでいたかわからなくなって、結局音読だけ全部読んだりします。

なんだかんだ言って、こういうわけのわからない案は、宿題に飽きがきたときだけ使って、あとは子供の好きなようにやれば良いと思うのです。

スパイス的な感じですが、おもしろい子は面白いらしい。

変わった場所で宿題をやる

受験生とかがトイレで英単語を暗記すると覚えるというのがありましたよね。あの雰囲気を宿題に使います。

机やテーブルじゃなくてもいいから、好きなところで宿題をやっておいで、と提案してみてはいかがでしょう?

ベッドの上でも、床に寝そべってでも、庭でもトイレでも自転車でもどこでもOK。子供が自分で決めた場所で宿題をやらせてみましょう。毎日同じ場所でもいいし、違う場所でもいいです。

ただし、危なくない場所にしましょう。ガスレンジの上とか、電子レンジとか冷蔵庫とかはやめておきましょう。お風呂も濡れちゃうのでどうかなと思いますが、濡れずにできる方法を考えてもいいですね。

おすすめは押し入れ。小さいアウトドア用のテーブルとかがあると尚良し。

あんまり寄りかかるとバキっていくから気を付けてくださいね。

そして、卓上の電気があれば、夜でも勉強ができますね。

ろうそくは危ないのでやめましょう。いろんな小さいランプとかもあるので、延長コードで電気をつけることができます。私も押し入れデスクなので、クリップライトをつけてます。

私はこれ。

姿勢とか、目が悪くなるとかは後回し。宿題が習慣づいてきたら、気にしていきましょう。まずは、宿題を自分からやるようになるまで、サポートしてみましょうね。

振り返り

なんだかんだと試した結果、小5からは何も言わなくても1人で宿題をやるようになりました。

もしかしたら、単に成長しただけ?というオチなのかもしれませんが、長男と悪戦苦闘しながら対策してきたことは、次男に使えました。 5年がかりで試してきた方法の数々でしたが、何か使えそうな案はありましたか?

ちゃんと覚えていないなら、それは宿題で対処することは諦めて、別で対処を考えましょう。もちろん長男も別の方法で勉強を進めています。

親にとっては、こんな二度手間なことはないと思うのですが、何であっても宿題をやってきたという経験は何かの役に立つとうれしいですね。きっと役に立ちますよ。そう思って、サポートしてみましょう。

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