学習障害は何科を受診?診断と検査の受け方マニュアル

学習障害

こんにちは!小3と小6で学習障害の検査を受けた長男の母、花緒です。今回は子供が学習障害かもしれない、と思っている方へ、学習障害の受診方法、診断と検査の受け方についてお話ししていきます。

学習障害は何科を受診するのか?

男の子

学習障害などの発達障害系の受診は、子供の場合は児童精神科を受けます。

受診する方法はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてくださいね。

診断まではおそらく時間がかかるでしょう。早くて半年後くらいかな。地域によって違いますので、確認してください。

ちなみに診断は医師しかできないので、児童精神科の予約が必要になり、診断までに半年以上かかる場合が多いのですが、検査自体は病院以外の場所でもできるのです。

検査結果を持って受診すれば、診断もその場でわかる場合がありますので、私個人的には児童精神科の予約を入れたら検査は他の機関で済ませ、結果を持って受診することをおすすめします。

ではどうやって?という疑問にお答えしていきましょう。

学習障害の検査はどこで受けるの?病院以外で検査ができる場所とは?

発達障害の診断

お住まいの地域や自治体などによって違いがあると思いますが、発達支援関連の施設や教育センターなどで受けられる場合があります。専門の心理士などが対応するので、検査ができる専門家がいれば発達検査を受けることができます。

もちろん、児童精神科がある病院で受けられますので、正規ルートとして病院で受けていただいても構いません。その際も、担当の心理士(検査内容によって担当があります)が検査をして、医師に連絡するという流れになります。

長男は市の教育センターで受けました。就学相談から検査をする場合も、大抵は同じ流れになると思います。

その際、検査料金がかかる場合がありますので、事前に必ず確認しましょう。そんなに安い金額ではありませんので。教育センターは無料でしたが必ず確認した方が安心だと思います。

学習障害の検査って何をやるの?所要時間や持ち物など

時計

実際に検査を受けることになったけど、実際、どういう検査をするのか?時間や持ち物などのお話しをしておきますね。

検査は2種類:WISC-ⅣとK-ABCⅡ

学習障害の検査の場合、2種類ありますが両方やるのか、片方だけやるのかは検査時の判断によります。

WISC-Ⅳ

一般的に発達検査と言えば、まずはWISC(ウイスク)検査です。4つの方面からの検査でIQをがわかる検査です。

  1. 言語理解(VCI)
  2. 知覚統合(POI)
  3. 注意記憶(FDI)
  4. 処理速度(PSI)

田中ビネーなどもありますが、実際は圧倒的にWISCが多いと思いますし、ママ友間でもWISCをベースに会話が成り立っています。

正直、この4つの検査については、説明を聞いてもなんとなくしかわからないので、親が言葉や内容を覚える必要はないです。結果から必要なことは、検査結果のフィードバック時に担当者が教えてくれるので、そこさえちゃんとおさえておけば大丈夫。

K-ABCⅡ

学習障害の検査に使われているのがK-ABCⅡなのではないかと思っています。担当者の方もね、はっきりとそうですよ、とは答えてくれないのです。

なんとなくそんな感じですねーと流されますが、学習障害の検査をしてみましょう、と言われてやった検査がK-ABCⅡなので、そうなのかなと思っています。ちなみにWISCはすでに発達検査として終わっていたので、K-ABCⅡだけを追加で検査した感じです。

そして、学習障害の検査ですが、困りごとは入学当時からあったのですが、実際に検査をするにあたって小3以降の方がわかりやすいと言われていたのです。ですので長男は小3の1学期に受けました。

やっぱりある程度学校での勉強や学校生活をこなしてみた方が、検査がやりやすいのか、検査内容的に学年が上がった方がやりやすいのか。何か理由があるのでしょうね。

先程も触れましたが、検査内容や細かいやり方についても、一切教えてはもらえません。

検査結果のフィードバック時も「例えば、こんな感じの問題があって、こんな様子で答えていました」という表現で教えてくれるので、実際の問題などはわかりませんし、どう答えたのかもわかりません。

内容が広まっちゃうと検査にならないんだって。そりゃそうだね。

検査の所要時間

検査は心理士さんと子供のみ。親は同席できませんし、外から様子を覗くこともできません。予約の時間に子供を預け、検査終了予定時間に迎えに行くか、待合室で待っています。

年齢や検査によって違いはありますが、90分から2時間ちょっとくらいまでかかります。一度に時間が取れない場合は、1時間×2回などの場合もあります。長男は1度で2時間の場合と、1時間ずつ複数回の両方の経験があります。

検査時の持ち物

特に持ち物は必要ありません。本人の体一つで検査に行きます。夏などの暑い時期は水筒を持っていっても良いと言われる場合もありますが、基本的には何も持たないでほしいようです。

念のため、事前に確認してみてくださいね。

診断を受けることになったら事前に準備しておくこと

メモをとる男性

診断の予約が取れたら、次にやることはメモの準備です。

メモする内容は次の5つ。

  1. 生まれてからの成育歴(母子手帳の内容)
  2. 困りごとの詳細(誰が困っているのかをわかりやすく)
  3. 保育園・幼稚園・学校の先生から言われていること
  4. 特別支援学級を希望するか(通級希望・固定級希望など進路のこと)
  5. これからどうしていきたいのかの希望や今の不安

この辺りをおさえておけば大丈夫でしょう。

発達障害の診断は、誰がどういう風に困っているのか、これからどうしていきたいのか、というところが重要なポイントになります。

生まれてからの成育歴

成育歴は母子手帳を持って行けば良くて、出産時のことやいつ寝返りしたとか、いつ言葉をしゃべったとか、1人で着替えができるかとかそんなことを聞かれます。(問診票に記入)

困りごとの詳細

誰が、子供のどういう行動に困っていて、これからどうしたいのかを診断時に医師に直接伝えます。ネット予約の場合は、事前に困りごとの詳細を伝える欄があれば、事前に伝えておくといいですよ。

ちなみにこの困りごとの詳細については、これから保育園、幼稚園、学校などの進学、特別支援学級などの通級系、習い事や塾など、子供の配慮を求める場合に使えますので、細かく残しておくと後々ラクになります。

私は箇条書きで残してあります。

・長男が絵本を読むのに、1文字ずつを切って読んでいた
・長男が絵本を読んでも何の話かわからないと言っていた
・長男が文章を読むと目がチカチカして頭が痛くなるから読みたくないと言っていた

こんな感じ。何歳のときのことか、親がこんな風に対応したら、子供はこんな風になったよ、ということも合わせてお知らせできると先生が正確に判断できると思います。限度はあると思うけど、ある程度情報は多い方がいいと思う。

先生方から言われていること

先生方から言われている気になる内容をそのままメモで残しましょう。何歳の何月くらいの話かも一緒に記録しておくといいですね。

進学関係の希望 (特別支援学級・通級・固定級など)

就学相談など、学校の通級希望や固定級希望がある場合は、診断の時に医師に伝えます。指定のフォーマットがある場合は、診断前に受付で渡しておきましょう。

診断時、医師に聞けば詳しく教えてくれますので、遠慮せずに疑問点は質問してください。

これからどうしていきたいのかの希望や今の不安

毎日の生活や先を見越した対応法などを教えてもらうために、診断時にこれからの希望や今現時点で感じている不安を医師に伝えます。

例えば、

  • 鉄棒がうまく出来ない、指先が不器用で鉛筆で字が書きにくい→作業療法を勧められる
  • 友達とトラブルばっかりで困っている、空気が読めずにクラスで浮いている→心理を勧められる

など、直接親が対応する方法以外に、療育としてこんなことをやればうまくいくのではないかというものを勧めてくれます。必要であれば薬の処方にも関係してくるので希望や不安はしっかりと話しましょう。

これはある程度希望を出さないと医師が指示を出してくれないので、本音トークで希望を伝えた方が子供のためにもいいと思います。ただし、療育をした場合、子供と相性が合わないと逆効果だと思いますので、医師には何でも相談するスタンスでいるといいと思います。

振り返り

本を読む少年

児童精神科の医師もいろんなタイプの先生がいます。聞いてないのに診断名を教えてくれる医師もいれば、聞いてもなんとなくスルーされて教えてくれない医師もいます。

薬の処方のために病院へ行っている人もいれば、悩み相談に行っている人もいます。発達障害の子供が学校生活を安心して過ごせるように、医師の診断が必要なこともあるでしょう。

診断にしろ検査にしろ、やってもやらなくてもいいとは思いますが、今時点での子供や親の困りごとから考えて、今できることが診断や検査なら、前向きに考えて受診してみてくださいね。

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