発達障害の子供が苦手なコミュニケーションのメリットと必要性とは?

発達障害
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空気が読めない、相手の気持ちがわからないことで、コミュニケーションがうまく取れない発達障害の子供たち。

意味がわからないまま否定される機会が多くなることで、療育や家庭での声掛けがうまくいかない場合があります。

今回は、コミュニケーションがなぜ必要なのか?療育や訓練の目的としてコミュニケーションのメリットをご紹介します。

発達障害の子供たちに「コミュニケーションのメリットと必要性」を理解してもらうことで、コミュニケーションの目的や目標ができ、療育や訓練に前向きに取り組んでいただきたいと思っています。

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【発達障害も子供も関係なく知っておきたい】コミュニケーションが取れることのメリットとは?

「コミュニケーション」というと友達や仕事、ママ友、親戚や近所づきあいなどが思い出されますよね。

若干、面倒なイメージがあるのは私だけでしょうか。

コミュニケーション

社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達。
(生物学)動物個体間での、身振りや音声・匂い等による情報の伝達。

引用:コミュニケーション: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人は生まれた瞬間から人とコミュニケーションを取って生きています。

つまり、生きる上での必須スキルということになりますね。

しかしなぜ、コミュニケーションは必要なのでしょう?誰ともコミュニケーションを取らずに生きていくことはできないのでしょうか?

自閉症スペクトラム障害は治る?ASDの原因と「障害」の考え方
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人と一緒にいることで1人でいるよりは「安全」だから

コミュニケーションとは関係ないのでは?と思うでしょうが、人間、最終的には生き延びること、つまり死なないことが目標ですよね。

だから、危険がなくて安全だと、安心できますよね。

外の世界に1歩出れば心のどこかで常に警戒している

当たり前過ぎますが、社会に出ればさまざまな危険がありますよね。交通や災害を含め、どこで危険な目に遭ってしまうかわからない。

歩けるようになる辺りから、社会の危険性を教えられるようになります。

人といると気づく総数が増える

親や友達、先生など、人が増えるだけ気づくポイントが増えるので、人と一緒にいることで安全になる確率が増えますね。

目や耳など五感の感覚や、過去の経験などが関係してくると、自分1人の時より安全性が高まることはなんとなく予想がつきます。

たくさん気づくことで、危険回避を始め、いいことも悪いことも増えていく。1人だと10年かかって気づくことに、3ヶ月で気づくかもしれません。

お互いに気づきあうことで、人は支え合うきっかけをつくっているのかもしれませんね。

自閉症スペクトラムとは?ASDと診断された子供の症状と基本知識
幼稚園や学校で、子供が発達障害の診断を勧められASDと診断された、子供の気になる行動がもしかしたらASDかもしれないと疑い始めている、という方にASD(自閉症スペクトラム)についての基礎知識をお話しします。

意志疎通ができることで情報量(知識・知恵)が増えるから

先程のお話でも触れましたが、人といることで過去の経験を共有できるようになります。知識も経験も人それぞれ違いますが、教えてもらえば、ゼロから全員がスキルを習得しなくていいので助かります。

とっさの判断や経験者にしか分からなき感覚は、認識できるように共有してもらう部分ですね。

空気が読めない発達障害の子供に教えるコミュニケーションの基本
アスペルガー障害やADHDの子供は他人の気持ちがわからない、場の空気が読めないことでさまざまな困りごとが起きてしまいます。今回は、他人の気持ちがわからなくてトラブルが多い、場の空気が読めなくて困っている、そんなお子さんと接している方へ、空気が読めない発達障害の子供にコミュニケーションの基本教える方法をご紹介します。

人といることで自分にできないことをフォロー(カバー)してくれるから

人は得意なことと苦手なことの両方を持ち合わせています。時と場合によりますが、生まれつきの特性やどうしてもできないことはあるでしょう。

そんなとき、人といれば自分がどう頑張っても難しいことや苦手なことを人に頼ることができますね。

自分1人だと結果できないけど、人といると結果が変わってくる。これが人といるメリットとしても大きいのではないでしょうか。

人といるといざというときに助け合えるから

いざというときに助け合えるのは、集団のメリットでしょう。誰かしら助かるスキルを持っていますから。

  • 飛行機や新幹線で急病人が出たときに医者が乗りあわせている
  • 震災の被害にあったとき募金をしてくれる人がいる

たくさんの漫画やドラマ、アニメや映画でも描かれてきていますが、人がいて、コミュニケーションを取っているからこそ、コミュニティに所属していて、いざというときに助け合えるのでしょうね。

幼稚園?療育園?自閉症スペクトラムの子供の幼稚園選びで大切なこと
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1人ではできないことをマンパワーの力でできるから

絵本のスイミーのように、1人では現実的に不可能なことも、人がいるからできることってありますよね。

「文殊の知恵」と表現される言葉もあるように、知恵や知識・経験×人数が生みだすさまざまなリンクや融合されたアイディアは、もはや未知数。

「三人寄れば文殊の知恵」の意味は、凡人でも三人集まって知恵を出し合えば、文殊菩薩のような素晴らしい知恵が生まれるということの例え

引用:「文殊の知恵」とは?/コトバの意味辞典

これって、みんなが違う感覚を持っていて、違う経験をしてきて、違う知識を持っているから、リンクがうまくいけばすごくなるってこと。

さらに、大玉送りみたいな、人数がいてはじめて成立することもありますね。

地球上で生きている人間の仕事は、まさにマンパワーが成せる業。

たった1人の人間では、現代までたどり着くことなくに死んでしまっておしまいです。

【HSC】友達関係がうまくいかない子供の原因と対処法
子供の友達関係がうまくいかないと親としてはとても心配になりますよね。敏感気質の子供は友達の気持ちや感情に左右されやすくうまくいかないことがあります。今回はHSCの子供におこる友達関係がうまくいかない原因と対処法についてお話ししていきます。
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苦手意識や不安を抱える前に|発達障害の特性がある自分のスキルを知る

コミュニケーションを取る前に、まずは自分のこと知っておきましょう。どんな細かいことでもいいので、紙に書き出しておくなど、考えたことはアウトプットしてみましょう。

感覚が過敏であること・脳のしくみが違うことを長所として捉える(アスペルガー障害など)

自分にはどんなスキルがあるのだろう?またはどんなスキルがないのだろう?

すこから掘り下げて考えていけば良いのですね。

発達障害の本を読んで、困りごとを照らし合わせてみてもいいですし、人と違う脳を持っていることを知れば良いのです。

  • 絵がモーレツにうまいのであれば、人気アニメや人気漫画を描けばばよい
  • 昆虫好きなら、昆虫のスキルは何でも覚えておけばよい
  • ゲームが得意なら、本格的にゲームを頑張ってもいい

何に興味を持っていて、何が好きなのか。どんなことなら何時間でもやっていられるのか、などやれる所に焦点をあてればOK。

  • そしてできることとできないことの差はかなり激しいということ
  • 発達障害は少数派だからこそ、発達障害の人の脳に価値がでるということ

これをみんなと同じにしようとすると、当然、すれ違う箇所も出てきて、当事者本人におかしなことがおこってしまいます。

「疲れた」「しんどい」ADHDのつらい子育てを乗り切る6つの対処法
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自分のスキルを周りにシェアすることで人の役に立てる

コミュニケーションが苦手な発達障害の子供たちは、よっぽど興味があるか困りごとに悩まされていない限り、自分のスキルをわざわざ知ろうとすることはありません。

子供なんてそんなものかもしれませんが、できるだけ社会人として働くようになるまでには、自分のスキルを知り、人に伝えられるようになっておいた方がいいでしょう。

「できないこと」ではなく「できること」を人にシェアする

ここで勘違いに陥りやすいポイントとして、

〇〇ができない、△△ができない・・・

というできないことを伝えてしまうということ。

日本人は特にそんな傾向がある気がします。できることを周りに伝えるようにしましょう。

新しい商品をCMで紹介するように、自分にはこんな得意なことがあるよ、これなら私にまかせて!みたいなものですね。

商品も同じですが、ただ、なにもせずにそこにいるだけでは、誰にも気づかれないのです。どんなに役立つ才能を持っていても、誰も知らないから頼まれることはありません。

ですから、自分の好きなこと、得意なこと、知っている知識や出来るスキルは1つでいいので伝えておきましょう。

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ADHDの子育てで、何が一番大変って、このどこかへダッシュで行ってしまうことだと思います。家の外に一歩でたら、子供がいなくならないように見張ることに疲れ果てた私の経験を活かし、今まさに子供の迷子に不安を感じ困っているお母さんへ、深い同情とアドバイスをお伝えしたいと思います。

感覚をなくさないように周りにシェア

勘違いポイントの2として挙げられるのは、発達障害の特性が一般の子供と違うので、特性自体を亡き者にしてしまおうとすることです。

特性の感覚をなくしてしまうことはできないのですが、特性があるから少数派の感覚を持ち合わせていられるので、一般の子供と同じにしようとしてしまうと特性がある意味がなくなってしまうと思うのです。

確かに、特性があるおかげで、本人も家族も困ることはあるでしょう。

でも、特性があるから〇〇ができない、のではなく、特性があるから□□ができると見方と発想を変え、特性の感覚を失くさない方がいいと思うのです。

私だけがそんな風に思っているのかもしれませんが、少数派の感覚=貴重なサンプルデータ、だと思いませんか?

少数派だからこそ、一般の人が思いつかない箇所に切り込みを入れていけるのですから、社会の中に一定数の少雨数はがいることで、うまくバランスが取れているのかもしれないですよね。

感覚を活かせる道は何だろう?【療育では教えてくれない】特性が役立つものを探す

さらに、少数派の特性を持ち合わせている発達障害の子供たちの感覚を、何に活かせばいいのか?これを探しましょう。

そのためには、健常の子供がわかるように、自分のスキルを説明し、役に立てそうな箇所をサジェストするといいですよね。プレゼンでもいいです。

日本では、家でも学校でもこのあたりのことはほぼやらないと思います。でも、社会で生きていくには大切なことだと思うのです。

感覚や特性を生かさない道ももちろんOKですが、活かす道もあるわけです。

少数派だからこそ、発達障害の子供たちにしかできない、活かせる道はあります。健常者の子供たちには、なりたくてもなれない発達障害のポジション。

お金では買えない、生きる上での価値ある貴重なスキルだと私は考えています。

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コミュニケーションは取れないとダメ?トラブルに悩み続ける前に知っておきたい考え方

発達障害の特性や感覚を自分が理解し、相手に伝えるためには、やはりコミュニケーションスキルは必須だと言えるでしょう。

ただし、スキルは人それぞれ違いますから、健常者の人と同じパターンを学習する必要はないですね。アレンジした自分流が必要になります。

自分にできないことはスキルを持っている人を頼る

特性的に難しいことをやろうとして「自分はできない人間なんだ」と落ち込むことを防ぎましょう。

特性上「できない」ということがわかったら、次にやることはアウトソーシングです。大人の世界で言うところの、「お金で解決」ってヤツですね。

子供の場合は、友達に聞く、手伝ってもらう、アドバイスをもらう、教えてもらう、貸してもらう(お金以外)、道具を使う、このあたりで解決するでしょう。

親や先生など大人を頼ってもいいですね。助けてもらうことで、特性的に難しいということが周りの人もわかってくると思います。

徐々に望むようにカスタマイズされてくると思うので、「そんなこともできないの?」という心ない発言にめげることなく、ヘルプを出しましょう。

ADHDの子供はどんな特徴がある?ポイントを押さえた4つの接し方
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人ができないことは自分のスキルで助ければよい

反対に、他の人ができないことで、発達障害の子供にできることがあるなら、どんどん助けてあげましょう。

子供の場合はもちろん無料です。

人を助けること、人に教えることで、自分のスキルが人に役立つスキルかどうかがわかります。さらに、人とかかわるのでコミュニケーション能力に磨きがかかります。

コミュニケーションは使わないとうまくならないものです。誰だって、始めから流暢に喋れるわけじゃないですし、言いたいことがうまく伝えられるわけではないのです。

「何言ってるかわかんない」そう言われたら、何がわからなかったのか考えて、再チャレンジすればいいだけ。

発達障害の子供は空気が読めなかったり、人の気持ちがわからなかったり、TPOを把握できませんから、その場に応じた適した言動や行動が難しいかもしれません。

それでも、自分にできるスキルは言葉で伝えるだけではなく、実演してみせましょう。世の中うまくできているもので、「そういうことか」とわかる子供が必ずいますから。

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コミュニケーションがうまく取れることで人とWin-Winの関係になれる

ここまでを要約すると、次のようになります。

コミュニケーションがうまく取れるということ=自分の居場所ができるということ=Win-Winの関係

人と生きる上でコミュニケーションを取ることは必須であり、コミュニケーションが取れることで誰かに助けてもらい、助けてあげられる。

スキルの需要と供給で成り立っているのが「社会」なのかもしれませんね。

だとすると、うまいかどうかは別として、「相手に伝わる伝え方」を学習すること、勉強することは、イコール社会での自分の居場所を作れるということにつながります。

成立すればお互いにWin-Winですからね。

いいことばかりじゃないでしょうが、本来であれば最終的には「良かったね」で終わるのがコミュニケーションだと私は考えます。

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振り返り|発達障害の特性を自分が理解する→周りにシェアすることでコミュニケーションが生まれる

まずはコミュニケーションのうまい下手を気にしないで、発達障害の特性を知ること、当人の特性を知ること、それを周りに伝えていくことから始めましょう。

そこにコミュニケーションが生まれますが、大抵の人はそのコミュニケーションについて深堀はしませんね。

生まれたコミュニケーションで交わされた言葉は消えてしまいますが、感情が残ったり、行動が残ったり、結果が残ったりします。

うまくいってもいかなくても、どうしたらどうなったのか、ということをきちんと振り返り、検証してみるといいですよ。

次につなげられるコミュニケーションって、どんなものなんだろ?そんな風に人の反応やTPOを振り返るだけでも、コミュニケーションに対する情報量が変わってきますから、成長することは間違いありませんね。

コミュニケーションに正解不正解はないと思っていますので、どんどん向かっていきましょう。

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