母乳育児に不安を感じている新米ママへ、2人の子供を母乳育児で育てた経験者から、不安に感じることと対処をお話ししていきます。
母乳が足りないのでは?という不安や、母乳を飲まない、出ない、痛い、乳腺炎、ケアなど、私の知っている知識を情報共有しましょう。
母乳が足りないのでは?出ていないでは?という不安

生まれたばかりの赤ちゃんは、本当に壊れてしまいそうなくらい小さくてきゃしゃですよね。
特に初めての出産の場合は、
- 母乳が出ているのか?
- 赤ちゃんは本当に飲めているのか?
- 母乳は足りているのか?
と、毎日毎日不安になるものです。
この手の不安は、「新米ママあるある」だと思ってもらっていいでしょう。ある種の母乳育児の登竜門みたいなものです。
母乳は足りています
ちなみに、大抵、母乳は出ていますし、飲めていますし、足りています。
中には出が悪かったり、赤ちゃんがうまく飲めなかったり、足りていなかったりすることもありますが、そんな時は赤ちゃんがギャン泣きで知らせてくれるので大丈夫。
母乳が足りているサイン
飲み終わるズボッとおっぱいを離し、そのまま寝てしまう赤ちゃんのように、母乳が足りていると何かしらの合図があるでしょう。
もちろん、赤ちゃんそれぞれ、飲み終わりの合図は違うでしょう。うちの子は2人とも、ズボッっとおっぱいを離し、満足そうに寝入っていました。
その他に、母乳がちゃんと出ているのか、足りているのかという判断基準は次のようなことがあります。
- おしっこが出ている
- 次の授乳時間におっぱいが張ってくる
- 赤ちゃんの機嫌がいい
とりあえずおしっこが出ていたら母乳を飲めているということになりますよね。
さらに、授乳時間になっても赤ちゃんが起きなくて、授乳できなかったりするとおっぱいが張って痛くなることがありますが、こうなっているということはちゃんとおっぱいが出ている証拠です。
赤ちゃんを起こして母乳を飲ませるか搾乳しないと、乳腺炎のきっかけになってしまうので気をつけましょう。
何よりも、赤ちゃんの機嫌が良ければ、母乳は足りていると判断して間違いないでしょう。
赤ちゃんがおっぱいを飲まない
具合が悪い場合は別として、それ以外に赤ちゃんがおっぱいを飲まない理由は、感覚的に気になっていることがあるのでしょう。
- 姿勢が飲みにくい
- 音や光、肌触りなど感覚的に気になるものがある
- 飲みたくない
- おっぱいがおいしくない
とにかく飲みにくいから飲まないのかもしれませんので、授乳環境や姿勢を見直しましょう。
1つあると結構助かる授乳クッション。いろんな種類がありますが、起きて座るなら授乳クッションがおすすめです。
あとは寝て授乳ですね。
心配なときはどんどん子育て相談に相談する
どうしても心配なら、地元の保健センターや産院、小児科の子育て相談などを利用しましょう。
1人で悶々と考えていても解決しないので、どんどん相談すれば良いのです。
そして、どうなったら病院にいくのか、どんな状態だと母乳が足りていないと判断すればいいのかの基準を聞いてくれば安心ですよね。
痛い・乳腺炎など母乳にまつわるトラブル

出産のときに、壮絶な痛みがあることは事前知識で知っていましたが、出産後もあちこち痛いとは知りませんでした。
授乳時の乳首が切れて痛い
毎日授乳をしていれば、乳首が切れることも少なくなりますが、とにかく最初です。
で始めのころ、1・2週間は、母乳の出もばらつきがあるのか、切れた乳首がかさぶたになり、さらに授乳でまた切れる。
その痛みに耐えながら、いつしか乳首が切れなくなっていくまで頑張るしかないのです。
ちなみに、私は産院の助産師さんい勧められた「羊の油(メデラ ピュアレーン100)」を、切れた乳首に塗っていました。
とりあえず、痛いので塗っていましたが、やわらぎはするものの痛みが消えるわけではないです。でも赤ちゃんの口に入るものなので、安全なものを選びたいですね。
おっぱいが張って痛い
新生児期は、とにかく寝てばかりの赤ちゃん。ちゃんと3時間置きに起こして飲ませないと、母乳が溜まり過ぎておっぱいが張って痛い。
長男の授乳で初めて知ったのですが、おっぱいが固くなっていくのがわかるんですよね。
こうなったら赤ちゃんを起こしておっぱいを飲ませるのが一番。
もし、仕事復帰などで難しければ、ちゃんと搾乳しないと乳腺炎になるので気をつけましょう。
母乳育児につきものの乳腺炎
乳腺が詰まって炎症が起きて熱が出ます。そして、びっくりするほどおっぱいが固くなり、出そうとすると死ぬ程痛いです。
初めて乳腺炎になった時、地元の担当助産師さんが来てくれて、処置をしてくれましたが、死ぬかと思う程痛かったです。
乳腺炎の対処法
- 赤ちゃんに母乳を飲んでもらう(死ぬ程痛いです)
- マッサージで母乳を出す(死ぬ程痛いです)
- 炎症がおきている乳腺を冷やす
- 発熱時は授乳中も飲める解熱剤を飲む
乳腺炎は乳腺が詰まってしまっているので、母乳を流せばいいということになります。
症状は風邪やインフルエンザと似ていますが、結構急に悪化していきます。寒気がきて変だな、と思ったらおっぱいが固くなり、急にだるくなり、一気に発熱、という感じ。
私は、助産師さんがキャベツをおっぱいに張って冷やしてくれました。
固くなった乳腺をなんとか流せばOK。自分でできなければ、地元の保健師さんや助産師さん、産院や子供の小児科に相談にいってなんとかしてもらってください。
母乳のために必須のおっぱいケア

乳腺炎はとにかく痛いのと、なってしまうと動けなくなってしまうので、極力ならないようにした方が良いです。
そのためのおっぱいケアとして、私が気を付けていたことをご紹介しましょう。
乳製品は取り過ぎない
どこまで根拠があるのかはわかりませんが、
- 生クリーム
- ケーキ
- 菓子パン
- 洋菓子
- チョコレート
このあたりを食べ過ぎてしまうと、乳腺炎になりかけます。
今考えると「砂糖」な気もします。
ご飯はバランス良く食べ、水分補給を多めに意識しておけば大丈夫。炭水化物メイン(パスタ、チャーハン、ラーメンみたいなもの)に偏らないよう気をつけましょう。
おっぱいを定期的にまわす
おっぱいをつかんで、ぐるぐるまわします。
できるだけ、おっぱいの付け根部分が動くように回します。乳腺が固まらないように、下から持ち上げるだけOK。
30分に1回くらいやっているうちにクセになり、外でも普通にやってしまっていましたが、乳腺炎になる辛さを考えればこのくらい恥ずかしくもなんともないです。
赤ちゃんと一緒だと、おっぱい動かしてても違和感なしですよ。
振り返り|母乳育児の不安は自己判断しないで相談すれば良い

母乳育児なんて、何人も子供を産まなければ慣れるものではありません。要するに、わからなくて当たり前の世界なんですね。
だから、不安に感じることは、専門機関にどんどん相談してください。
仕事でわからないことがあれば、上司に相談するのと同じです。わからないことは聞けばいい。
ただ、自分の親世代に聞いてしまうと、時代が変わっていることもあるので、臨機応変に相談する人を分けていきましょうね。
ゆっくり寝て、たまにはストレッチでもして、気が向いたら音楽でも聴いて、リラックスした時間を過ごせば良いのです。
とにかく、心配して不安になっても何も解決しませんので、事実をちゃんと把握して、できているならそれ以上の心配は無用ですよ。