小さい子供と公園に行くのは結構大変です。公園で遊ばせてあげたい。でも親の幼児もあるし・・・。
公園から帰ろうにも泣かれて困ることもよくある話です。今回は、育てにくい子供との公園遊びがうまくいくポイントを3つお話しします。
育てにくい子供がうまく公園で遊べるための3つのポイント

ADHDの長男とHSCの次男を連れての公園遊びは、日々、試行錯誤の連続でした。うまく回せてるな、と感じるようになったのは、次男が遊べるようになってからです。
それまでの苦労を思い出し、今、育てにくい子供を公園遊びにつれていっている方々へ、1つでも役に立つ情報があればうれしいです。
ダメを減らす
外にでると、いろんなものがたくさんありますよね。
子供の目には、地面を歩くアリでも、落ちている石でも、興味関心の種。
家の外に出たら、「ダメ」と言う回数を極力減らしてみましょう。
本当にダメなのは命の危険があるときだけ
基本、乳幼児期の子供は外での過ごし方を知りません。
「知識」がないのです。
車や道路、線路、段差、工事現場、いろいろと危ないところがありますが、乳幼児期はこの世に生れ落ちてまだ何年かですよね。
大人と同じ知識がなくて当然です。
だから、教えてあげなければいけません。1つ1つ、危なくて死んでしまう生き物であるということを、地道に教え、命を守れる人間に育てていくことが、親の最初のミッションです。
興味があれば乳幼児期でも覚えられる
「死ぬ」ということが理解できない乳児期に、危ないことを教えるのは至難の業。
知識と経験を積むことでわかっていくことなのでしょう。
だからこそ、安全な場所で、ルールを決め(公園から出ないなど)自由に動けるようにしてあげるといいと思います。
興味があれば、関心があれば、乳児期であっても覚えます。
「ダメ」と否定されるとびっくりして泣いてしまって覚えられませんが、1万回くらい、わかるまで教えるつもりで伝えることで、最低限のルールは守れます。
年齢にもよりますが、ルールは1つがいいですね。
公園から出ない。以上。くらいがいいでしょう。公園の境目に連れて行って、道路と公園の違いを教える。
怒らなければ意外と理解していくものです。もちろん、子供から目を離さないことが大前提です。
ダメを減らせば勉強好きな子になる
公園遊びでは、ケガや事故などに最新の注意を払い、子供が自由に遊べるようダメと言わないことの理由は、のちの勉強にも関わると考えているからです。
幼少期から興味を持つものに触ったり近づいたりした子供に「ダメ」と大人が止めてしまうと、興味を持つ=怒られるという図式が成り立ってしまいます。
なぜなら、幼少期は理屈がわからないからです。
初めてみるものや触ってみたい、投げてみたい、いろんなやってみたいの塊である乳幼児期。
やって感覚や触感など、知る事ができるわけです。
確かに今は、さわらない方がいい物もたくさんあるでしょう。キレイではないものだって落ちているでしょう。
まずは興味を持ったことに共感し、子供の興味や感情、または感触など「言葉」として子供に返しましょう。
名詞、形容詞など表現は無数にありますよね。ダメではなく、これは〇〇だね、〇色だね、固いねやわらかいね、触ってみたいね、など、経験を積ませるのです。
知りたい欲求が満たされれば、必要以上に触ったりはしないでしょう。その方が、親も困らずに済みますよ。
トイレと自動販売機の場所を確認しておく
この公園で遊ぶと決める前、もしくは決めた後でもいいですが、トイレの場所と万が一のために自動販売機やコンビニなどの場所は確認しておきましょう。
万が一、というのは、家に帰らないと子供が言い張っても、トイレと水分の確保、食べ物が手に入れられれば何とでもなります。
急な雨もしのげます。
特にトイレトレーニング中の年齢は、トイレがあまりにも遠いと失敗の経験につながってしまうので、定期的な声掛けの他に、トイレに行きやすい公園を選ぶのもポイントです。
できれば親も一緒に遊ぶ
理想ではありますが、親が一緒に遊べると子供の公園遊びは比較的スムーズにいくと思います。
おそらく、共感みたいなものがあるのでしょうか。子供が遊びに対して満足するような感じがしました。
それに親も子供と一緒に遊んでいると、行動の一部始終を見れるので、なぜその行動や言動になっているのかがわかり、無駄に怒らずに済みます。
滑り台も一緒に滑る、砂場でも一緒に遊ぶことで、子供も遊びを親から学んでいけますし、子供同士とはちょっと違う遊びになるので楽しいみたいですよ。
乳幼児期の子供と公園に行く時の3つの注意点

公園で遊ぶためには、気を付けておいた方がいい注意点があります。
数をあげればキリがありませんので、乳幼児期、特に意識しておいた方がいいと思うことをお話しします。
着替えとビニール袋は必ず持っていく
荷物が多くなってしまう幼少期ですが、とにかくおむつと着替えは忘れない方がいいです。
服が汚れるから、という理由だけではなく、突発的に何が起こるのか予想できないからです。
- 突然の雨
- おもらし
- 飲み物を派手にこぼす
- 汚い場所に落ちる、入る
子供が公園で遊ぶことを楽しみにしているならなおさら、このような事態で遊べなくなると外でパニックを起こされ親子で開くのループにはまります。
それなら、サクッと着替えて遊べばいい。それだけのことです。
ビニール袋は汚れ物をいれるだけではない
汚れた着替えやゴミを入れるために、ゴミ袋は必需品ですが、それ以外にもビニール袋は使えます。
- 砂遊びで水を入れる
- つかまえた虫を入れる
- 集めた石やどんぐりを入れる
次々に興味が移り変わる子供に必要な持ち物を、毎回持ち歩くのは大変なので、3種類くらいのビニールを持ち、応用するようにするととても使えます。
大きめのビニールが1枚あれば、帰りは全部ビニールに入れて持って帰ればいいだけなので非常にラクですよ。
年齢が大きい子供に気を付ける
特に歩き始め、走り始めの時期は、小学生以上の子供に注意して遊び場所を選んだ方がいいでしょう。
- ボール
- 自転車
- キックボード
- リップスティック
- その他の遊び道具
とにかくボールが危ないです。
サッカーボールはもちろん、ドッチボールやバスケットボール、野球ボールなどのボール系は、いつ飛んでくるかわからない。
公園によっては、ボール遊びを禁止しているところもありますが、公園の数が少ない地域では、子供の遊び場がなく、黙認しているところも多いです。
ボール遊びをしている子供が悪いわけではない。こちら側は今は幼少期ですが、いずれ大きい子たちの仲間になるわけですから、持ちつ持たれつ、うまくやっていきましょう。
小さい子に配慮しながら遊ぶことを知らない大きい子たち
小さい子が遊んでいる公園では、大きい子たちが気を付けて遊ぶことが鉄則ではありますが少子化社会においては、小さい子に配慮する経験がないまま大きくなるため、期待できません。
また、他人の子に注意する大人もほぼいないので、さらに知らずに育つという悪循環も感じています。
私は、ボール遊びをしている子供達に「小さい子が遊んでいるからボールの方向には気を付けて」と声を掛けにいきましたが、まあ、飛んできます。
危ないなと思ったら場所を変える
小学生以上の子供達は、放課後の時間、14時以降公園で遊ぶことが多いので、幼児は14時前までに公園遊びを終わらせるようにすればいいと思います。
生活サイクル的にうまくいかないのであれば、危なくなさそうな場所を見つけにいきましょう。
公園に行ったのに「危ないから行っちゃだめ」と怒ってしまっては本末転倒。
子供の興味関心を満たせる時間を過ごすためにも、危ないと思ったら別の場所に移る。ちょっとずつ移動する。
もし子供が動かなかったら、大きい子供達に事情を話して協力してもらいましょう。
知恵を出してもらうこともできるでしょうし、小さい子には自分達の遊びが危ないということに気づくきっかけにもなりますからね。
目的は1つにする
できれば外出するなら、外で出来る用事を一度で済ませてしまいたい。
忙しい子育てママの自然な発想です。
子供は親の都合を知らない
こんな予定を立てて、公園に行ったとしましょう。
もし10時に公園に着いたとして、子供が1時半間遊んでも帰らないと泣きだしたとしたら。
親は支払もしたいし、買い物も行かなきゃだし、お昼ごはんだって食べさせたいのに、とだんだんイライラしてきます。
そんなことは知らない子供は、目の前の遊びに夢中です。銀行に行こうとしても動かない子供。
こうして親は怒り、子供は泣き、時間が過ぎて結局銀行にもスーパーにも行けずあきらめて帰るという展開が予想できますね。
子供は満足すれば次の行動に移れることを知る
子供は公園での遊びに満足すれば、銀行にもスーパーにも行けます。泣かずに親の言うことを聞いて家に帰ることもできます。
要するに、子供がうまく動かないのは満足していないのです。
子供が満足するまで遊んだら、日が暮れてしまう。と考える方もいるでしょう。
確かに、そんな子もいるかもしれませんね。
ならば一度、試してみればいいのです。
おにぎりと水筒を持って、一体何時間遊んだら、この子は満足するのか。
それが分かっていれば、親の時間配分も、子供との付き合い方もわかってくるでしょう。
子育て以外の雑務は便利な制度を利用する
- 買い物は宅配にする
- 支払は引落やカード払いに変更する
便利な時代に生きているのですから、多いに利用してください。
人の助けを、自動化の制度を頼りましょう。
何よりも、目の前の子供を育てるのは親であるあなたです。ならば、子育てに集中し、それ以外の雑務は極力自動化してしまうことをおすすめします。
振り返り|ポイントを押さえて子供が満足できる公園遊びを!

外で元気よく満足に遊べることで、家の中での生活が落ち着きます。
人間、ある程度発散しながら生きていかないと、うまく回らないようにできているのかもしれませんね。
「循環」という言葉のように、食べた物や生まれた感情、興味関心や体力など、うまく循環していけさえすれば、子供の扱いに困ることも減るでしょう。
今回の公園でのポイントを押さえて、子供が十分に満足する公園遊びができることをお祈りしております。