習い事、何をやろう?と迷っている方にはピアノをおすすめします。
一般的にピアノを習うとこれがいいよ!というポイントとは違うところもあるとは思いますが、子供編と大人編に分けておはなししていきますね。
【子供編】ゴールデンエイジ期を狙え!10本の指を動かす効果
昭和・平成と時代が変わっても、習い事ランキングの上位からピアノがなくなることはありません。ピアノなどの音楽系習い事は常にTOP5以内に入っていますよね。
女の子であれば品が良く清楚なイメージ、男の子であれば圧倒的にかっこいいイメージがあるピアノ。私がピアノをおすすめする理由は次の3つです。
特技の1つになる
ピアノではなくても楽器の弾き方を習うということは、本来、生きていく上で必要のない技術です。
こんなことを言ったらピアノの先生方に怒られてしまうかもしれませんが、ピアノを弾けなくても生きていけますよね。音符が読めなくても、楽器が弾けなくても、全く問題はありません。
しかし、何か1つでいいので、楽器を演奏できると、できることが1つ増える上に特技が1つ増えることになります。
これはある意味、自己肯定感をUPさせることができる要因になりますよね。ピアノを習っている子どもも、その親も、ピアノを習っているんだから弾けて当然と思っていますが、全然当然ではありません。
ピアノ弾けなくても生きていけるのに、楽器の演奏の技術を習得するということは、立派な1つの特技です。ちょっとしか弾けなくても、片手しか弾けなくても、ピアノを弾けることに間違いはありませんので、特技の1つにしていいと思います。
脳トレになる
脳トレになるから頭が良くなるとは思わないでくださいね。それは大きな勘違いです。
ピアノは確かに脳にものすごくいい効果をもたらします。
それは本を含めた様々な情報で立証されていますので、専門的な情報ピアノが脳に良い理由を参考にしていただけたらいいと思います。
だから、習い事にピアノを習わせた方がいいと思うよ、というお話ではありません。
立証されているピアノの効果ですが、これは自分の意志で真剣にピアノと向き合った場合の話であって、やらされでピアノを習う子どもには当てはまりませんし、そんなに興味はないけどとりあえず続けている子どもにも当てはまりません。
ピアノを習っている=頭が良くなる、という大人の単純な発想は、子どもを苦しめるだけですので、もう少し深く掘り下げて考えてみてください。ということを、お話していきます。
ゴールデンエイジ期にさまざまな動きを体験しておく
ゴールデンエイジというのは、8歳くらいから14歳くらいまでのことを指します。この時期、子供の発達的にみると脳の神経がほぼ大人と同じになっていくんですね。
ゴールデンエイジの前段階がプレゴールデンエイジ(3歳から小学校低学年くらいまで)と呼ばれ、動きの土台、運動神経の土台を作る時期と考えられています。
3歳くらいから楽器系の習い事を始めるのは、このような考えがあるからなのでしょう。
ゴールデンエイジを過ぎると、体の成長もともなって、筋力がつき、運動神経にもより磨きがかかる時期。
つまり、3歳から14歳前後あたりまでに使った運動神経があれば、その後、何かをやろうと思った時に、土台があるのですんなりと始められるということになります。
もちろん、ピアノだけではなく、スポーツだけでもありませんが、日常生活で10本の指をバラバラに動かす機会は楽器以外ではあまりないでしょう。
ピアノは鍵盤が横並びになっていて子供にも見えやすく、音も叩けば出て簡単なので、比較的始めやすい習い事だと思います。
ピアノを弾くということを理屈で考えてみる
ピアノが脳にいいとか、頭が良くなると言われていますが、何がどのようにいいのか、考えたことはありますか?
実際にピアノを弾くとわかることなのですが、かなり複雑な動きを一瞬でやっています。これはピアノだけではなく、どの習い事にも言えることだと思いますが、とりわけピアノは同時処理の情報が多い方だと思います。
まず、ピアノを弾くということは、88鍵の鍵盤の音の名前、高さ、位置を音符から解釈します。音符を見て鍵盤を弾きますが、常に先にある音符を読み、音名と音の高さ、長さ、強弱、次の音とのつながり、和音や調との関係性、などに始まり、曲全体の中でのその音の役割までを1音で判断します。
そして、今、弾いている音と先を読んだ音を記憶し、指では記憶を再現し、目では先を読み、耳では指が弾いた音を聞いて音から読み取れる情報を判断し、脳で感じ取る、という、ちょっとした時差が起きています。
そして、上記の情報×指10本分ということになると、かなり膨大な処理を脳の中で行っているわけですね。
ピアノを弾きながら実は計算している
音楽は、あまり気づかれていませんが、楽譜を読みながら音符の長さや調からの和音の度数を常に計算しているので、ずっと算数の計算をしている状態と同じです。
言語は違えど、ひらがなカタカナ1つ、漢字1つの言葉が50音表のどの位置のものなのかを、一瞬のうちに計算などで把握しながら音読をしている状態に近いと思います。
意識と理解の度合いは、レベルの差により違うのですが、ピアノを弾くということは、普段使わない神経をたくさん使わないと弾けないということはおわかりいただけたと思います。
そして、10本の指をバラバラに動かし、足ではペダルを踏み、1人で最高10音までを一度に鳴らすことができるという意味で考えると、最強の脳トレになると言っても過言ではありません。
実際にピアノを練習すると、頭が疲れますし、リズムを取りながら座ることも体力を使います。激しい演奏の場合は、汗が出てくることも多いです。
人間はほおっておくといくらでもラクな方向へ向かっていきますので、違う神経を意識的に使う機会があるということは、とてもいい脳トレになり、子どもの場合ですと、その少しの刺激が脳にいい影響を与えることは間違いないと思います。
音楽の授業の予習になる
小学校に入学したら、音楽の授業で音符の勉強をして、鍵盤ハーモニカを習います。
ピアノを習っている子どもは、音楽の授業は圧倒的に有利です。楽譜に出てくる固有名詞を知っているのはもちろんのこと、音符の長さや楽譜に書かれてある様々な記号を普段から使っているので、いちいち勉強する必要がありません。
何の勉強をしなくてもできる、知っている、わかっている。この優越感はピアノを習った経験がある人にしかわからないでしょう。
合唱や音楽会があればピアノ伴奏を頼まれることもありますので、クラスのみんなや先生からも一目置かれます。プレッシャーもあるかもしれませんが、自分にしかできないことがあるということは、学生時代の居場所の1つにもなりますし、糧にもなりますよ。
ピアノをおすすめする理由3つ大人編
大人の方でピアノを習っている方は、自分の意志で習っていますので、より明確な理由を持っていると思います。
また、本当はピアノや楽器の習い事をやってみたいんだけど、いまいち勇気がなくて音楽教室の門をくぐれないとか、いまさら恥ずかしくて習いごとはできないという声も聞きます。
そんな方のために、私がピアノをおすすめする理由をお話ししたいと思います。
趣味を持てる
大人として生きている皆様。趣味は何ですか?
ゴルフ、映画鑑賞、1人カラオケ、料理、麻雀、ゲーム、ショッピングなどなど、大人ならではのいろいろな趣味がありますよね。
やらされでもなく、趣として味わうことができる、楽しむことができるのも大人の醍醐味です。
上手いか下手かなどのレベルは置いておいて、趣味としてピアノを弾く時間を持てるということは、人生の満足度もあがるのではないでしょうか?その1つにピアノが選ばれるというのは、同じピアノを弾く事が趣味の仲間としてもうれしい限りです。
気分転換になる
意外と「音」に触れることは気分転換になります。特に、自分が音を奏でるという行動は、日常から大きく離れる行動なのでとてもいい気分転換になります。
また、ピアノという大きな楽器に触れること、ピアノの音や響きを耳だけでなく体で感じることで、非日常感が生まれ、とても良い気分転換になりますよ。
私の生徒は、レッスン室のピアノの前に座ると何でも喋れると、ストレス解消にしていました。自然の楽器の力なのでしょうか。弾く前から気分転換になっていた人もいましたよ。
脳トレになる
ピアノが脳トレになるというお話は、子ども編の脳トレになるの項目で詳しくお話ししていますので、そちらをご覧ください。
大人の場合、脳トレになるということは、ボケ防止にも役立ちますよね。忘れっぽかったり、覚えられなくなってきたり、歳をとるごとに昔はできていたことができなくなっていることに気づいたりします。
歳に関係なく、脳は使えば使う程進化していきます。逆に使わなければどんどん衰えていきますので、日常では使わない神経を使うという意味で、ピアノは脳トレに最適です。
ピアノが脳にいい影響があることはわかっていますので、機会があればピアノなどの楽器に触れておくとボケ防止にも役にたつと思いますよ。
今日の振り返り
習い事にピアノをすすめる3つの理由を、子ども編・大人編にわけてご紹介してみました。
・特技の1つになる
・脳トレになる
・音楽の授業の予習になる
・趣味を持てる
・気分転換になる
・脳トレになる
他のサイトで紹介されているおすすめ理由とは違うかもしれませんが、長年ピアノを習い、ピアノを教えていた中で感じていた習い事としてのピアノのメリットを参考にしていただけたらうれしいです。
ある程度自分の思い通りに弾けるようになると、ピアノの演奏はとても楽しいです。内向的で自分をあまり表に出せない方でも、ピアノなどの楽器なら思い切り表現できるという人もいるんですよ。
ピアノを習う場合は、先生との相性も大切です。ピアノを習う際には、ピアノ教室の選び方の記事もぜひ読んでみてくださいね!
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