【中級】ピアノ発表会の曲選びに!小学生におすすめのクラシック楽譜12選

ピアノ

ピアノの発表会の曲選び。ピアノを習っている子供にとって意外と楽しみなことなのではないでしょうか。

今回は、私が中級レベルだと思うクラシックのピアノ曲をおすすめしていきます。発表会の選曲に悩んでいる方の参考になればうれしいです。

ピアノの発表会におすすめ!中級レベルで弾けるクラシック曲12選

乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)/ヴェルディ

声楽のイメージが強い歌劇の曲ですが、それなりに派手な感じ&知っている人が多いので、発表会に向いている曲です。

オクターブ演奏が主なので、手の大きさ的にオクターブが届く子におすすめ。初級を卒業したばかりの中級レベルくらいであれば、ワルツの伴奏が意外と大変かもしれません。

さらに、伴奏とメロディの音量の差をしっかりと意識しないと、伴奏がうるさくなってしまうので、調整が必要でしょう。

クラシックに詳しくない方でも知っている有名曲ですので、おじいさんおばあさんなど親せきが聞きにくる場合は、喜ばれる曲だと思いますよ。

花の歌/ランゲ

それなりに華やかで、弾いた感もたっぷり味わえる名曲です。終わります感たっぷりのエンディングなので、発表会にもピッタリ。

中級になったばかりでも弾けるので、小学生にちょうどいいと思います。

和音の重厚感や、アルペジオで広域を使う感じなど、そこまで難しいスキルではないけれど、とても華やかに聞こえるので、弾けるようになるとモチベーションも上がると思いますよ。

シチリアーノ(シシリエンヌ)/フォーレ

切な気なメロディが共感を呼ぶ名曲。割と誰が聞いても感動する系の曲かなと思います。

楽譜的にもそんなに難しいわけではないので、しっかりと練習すると感動的に弾いてみるのもいいですね。

テンポが速い曲はちょっと苦手、というタイプの子は、この曲のようにゆったりとした曲を選ぶといいと思います。

組曲 白鳥の湖「情景」/チャイコフスキー

言わずと知れた有名曲、白鳥の湖です。オーケストラで聞くことが多い曲だとは思いますが、ピアノで弾いてもとても素敵な曲です。

短調の曲なので、明るく派手な曲よりも、落ち着いた曲が好みな子供におすすめ。有名な曲が弾けるようになると、弾いている本人も楽しくなってくるもの。

あまりピアノの練習をしたくないタイプの子には、有名曲を勧めてみてもいいと思いますよ。

ソナタOp.49-2第1楽章/ベートーヴェン

通常のレッスンで弾くこともありますが、発表会でもよく聞く曲ですね。ソナチネが終わったあたりで、割と最初の方に弾くソナタなんじゃないかなと思います。

私も高学年くらいのときにレッスンで弾きましたが、友達が発表会で弾いていて、とてもカッコイイ曲だと思い、後を追って頑張って練習していた記憶がありますね。

難しい曲はまだ弾けないけど、ソナタにチャレンジしてみたい!という子におすすめです。

ワルツ No.7 op.64-2/ショパン

ショパン ワルツ集 CD付もあります。

早いパッセージを弾くことが得意であれば結構弾きこなせるかと思います。弾くことに一生懸命になりすぎてしまうと乱暴になってしまうのである程度余裕を持って弾けるよう練習できたらいいですね。

また、切ない雰囲気であったり、明るい曲調の部分であったり、激しい表現だったりといろいろと忙しくもありますので、1曲でさまざまなスキルを身に着けられるとこも魅力の1曲。

発表会当日は緊張するとは思いますが、ぜひ思い切って弾いてほしいおすすめの曲です。

即興曲 OP.90-2 /シューベルト

シューベルトの即興曲と言えば、一番先に思い浮かぶのがこの曲ですね。同じテーマの繰り返しで覚えやすく、キーも♭3つなので弾きやすい方なのではないでしょうか。

友達が発表会でこの曲を弾きたいと、休み時間に一生懸命練習していたので私も便乗して練習した記憶があります。

発表会でも人気の曲ですし、弾く難易度よりも「うわー、すごーい」と聞こえるタイプの曲でしょう。そこまで難しくない、ということです。

ただ、ある程度のテンポで弾かないと、同じテーマの繰り返しがもったりまったりしてしまって、かっこいい曲がぬるい曲になってしまうので要注意。

力強く表現するところははっきりと力強く、流れるようにサラっと弾くところは軽く、など明らかに差がわかるようにした方が良いかと。

ゆっくりでも弾ければ良いのよ、というスタンスの先生もいると思いますが、曲のテンポはある程度あった方が映える曲の場合は、スピード感も大切。

練習すれば確実に弾けるようになりますし、チャレンジしてみるといいと思いますよ。結構弾いていて気持ちが良い曲なので。

6つの小品 作品118 第2番:間奏曲 イ長調/ブラームス

曲の派手さはないのですが本当にきれいな曲です。ただ弾くのがちょっと大変かもしれないので中級の上レベルくらいかもしれないですね。私は大人になってからの発表会で弾きましたが、小学生でも弾ける子はいると思います。

ただ残念なことに弾く難しさは聞いている人には伝わらない感じのタイプかと。「きれいな曲」「いい曲」の印象が強いので。

派手めの曲がいい方にはおすすめできませんが、速い曲が苦手、だけどそれなりの難易度の曲を弾きたいという子におすすめです。

ですので、ある程度、音や曲の表現に意識を向け、弾き込んで曲に入り込めるといいのではないでしょうか。私だけかもしれませんが、弾いている自分が癒されるくらい、リラックス効果のある曲だと思います。

きらきら星変奏曲/モーツアルト

軽快なタッチで鍵盤を転がるように弾けるタイプの子におすすめの1曲。テレビやCMなどでも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

モーツアルトは弾くこと自体はそこまで大変ではないけれど、曲として仕上げるための表現が大変だと思っています。

特に最初のテーマ部分は、初心者でも弾けるきらきら星ですので、中級レベルとしてステージに上がったときのギャップが生まれてしますからね。

前の人がガンガン中級の曲を弾いた後に、何も考えずにきらきら星を弾き始めてしまうと、「どうした?」という空気が間違いなく流れるんですよ。

とはいえ子供の発表会ですので、そんなことはどうでもいいのかもしれませんが、中級レベル、ということは、簡単なフレーズにも意識を向け、表現できるレベルになってきますので、この曲を弾くならこだわりを持って練習することをおすすめします。

月の光/ドビュッシー

全体的に静かな曲で、きれいな曲です。私だけかもしれませんが、キラキラと光っているイメージが曲から伝わってくる気がしますね。

キーがD♭なので、ほぼ黒鍵使用ですが、音階と、音階上の和音の構成が分かっていれば、さほど弾くことには困りません。

ただ、ドビュッシーの曲は、好き嫌いがはっきりと分かれる個性ある曲が多いので、苦手な子もいると思います。レベル的に弾けても、子供がピンときていないようでしたら違う曲にした方がいいでしょうね。

アラベスク/ドビュッシー

CMで使われていたことがあったような気がしますが、ドビュッシーの曲の中でも有名な曲ですね。私が習っていたクラシックの先生は、アラベスクのメインテーマとなる部分を、「階段を水が流れ落ちるように」と表現していました。

左手の伴奏と右手のメロディのリズムが違うので、同時に弾くことの大変さがあること、さらに流れるように自然に弾くまでに相当な練習が必要になります。

ただ、一度弾けるようになると、指が覚えているというか、音符やキーを意識しなくてもスラっと弾き続けることができると思います。弾きミスがないというか。人によるとは思いますが、それなりに映える曲ですので、発表会などのステージで弾いてみるのもいいですね。

悲愴/ベートーヴェン

ベートーヴェンのソナタから悲愴です。私は1楽章を発表会で弾き、散々ミスしまくった苦い思い出がある曲ですが、発表会の選曲としてはとても人気があると思っています。

ヤマハの大きい教室に通っていたからかもしれませんが、毎年誰かが弾いていた気がします。

私の個人的な感想ではありますが、 ベートーヴェンは一通り弾けるようになるまでが大変だと思うんですよね。ただ、弾けるようになると、大体曲として出来上がるので、あとは弾き込むだけ。

個人的には第2楽章が一番大好きなのですが、第1楽章だけではなく、意外と第3楽章も発表会で聞いたことがあるので、 ベートーヴェンの悲愴自体はどの楽章もおすすめしておきます。

ソナタ トルコ行進曲付き K.V.331/モーツァルト

第1楽章の最後の編曲がCMで使われていたので、聞いたことがある方もいると思います。きらきら星変奏曲やヘンデルの調子のよい鍛治屋と同じく、第1楽章は変奏曲です。

正直、弾くのはそんなに難しくはないです。ですが、何も伝えようとせず、ただただ弾いてしまうと思っている以上に眠たい曲になってしまいますので、きっちりと表現することを意識することをおすすめします。

そして第3楽章は有名なモーツアルトのトルコ行進曲ですね。

私はこの曲は割と難しいと感じていて、最後までしっかりきっちり弾くのは大変だと思います。なにせ、最後の方はオクターブの連続ですからね。

テンポも速いし、カデンツもはっきりしているので間違えると目立ちますし、何よりも有名すぎる曲ですので聞いている人の誰もが上手な演奏を一度は耳にしているのですよ。

終わりがバシっと決まらないと、本当に締まりのない曲に終わってしまうのです。ただ、決まったらカッコイイ。これは間違いないですね。

ただ、小学生くらいだと、トルコ行進曲が憧れの曲でもあったりしますので、頑張ってチャレンジしてみてもいいと思います。人にどう思われるか、なんてことは一切気にせずに、ステージの上で思い切り弾くことは、発表会の最大のメリットですからね。

ノクターン第20番 嬰ハ短調「遺作」 ショパン

ショパンの数ある有名なノクターンの1曲。暗く切ない雰囲気ですが本当にきれいな曲です。

私は感情移入しすぎて悲しくなってきてしまうのですが、楽譜的にはそれほど難しくはありません。ショパン独特のテンポルバートの感じであったり、音色にこだわって弾けると、とても素敵に仕上がると思います。

あまりに情緒的な曲ですので、小学生が発表会で弾くのにおすすめできるのか、とも思いましたが、本当にピアノが好きな子であれば弾き切ってくれるような気もするのですよね。それを言ってしまうと ベートーヴェンのソナタ悲愴も同じですけど。

発表会での選曲ではポップスの方が人気だと思うのですが、あえてクラシックを選ぶなら、音色と感性を発表するのもアリだと思いますよ。

振り返り:落ち着いた曲から華やかな曲まで素敵なクラシック曲を発表会で弾いてみよう

中級レベルで弾ける、小学生の発表会におすすめな曲を紹介してみました。私自身が、あまり速いテンポの曲を弾きこなせない小学生でしたので、どちらかというと落ち着いた曲が多くなっております。

発表会の曲がなかなか決められない場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

曲集から選ぶのもいいでしょう。私も持っていますが、全音のピアノピース曲集など曲に迷ったときの参考になりますよ。

クラシックは本当に素敵な曲がたくさんたくさんありますので、いろんなクラシック曲を聞いて、弾いてみたい曲にチャレンジできるといいですね。