育てにくい子が学校などの社会でうまくやっていくには、ちょっとしたコツがあると思っています。
今回は子供が毎朝泣いて学校に行きたがらない、学校行事が苦痛で参加できない、など学校生活がつらくなっている子供にできるサポートをお話します。
学校の役員をやって子供の様子を見つつ、サポートをするのもいいですね。
育てにくい子を「怒られる」から救う!学校生活サポート術
育てにくい子は、ただでさえ怒られてしまうことが多いのですが、親のちょっとしたサポートで乗り切れるようになることがあります。
学校の準備を手伝う
小学生のうちは、学校の準備は親も一緒にやるくらいの気持ちでいるといいと思います。
なぜか学校に入ると、子供が一人で全部をやるものだと思い込んでしまうのですが、それはあくまでも最終目標。
卒業するころには、一人で持ち物準ができるようになっていればいい、くらいに考えておきましょう。
「準備」の方法を教える
持ち物の準備と一言で言っても、実はいろんな情報がありますよね。
- 授業に合わせた準備
- テストに合わせた準備
- 行事に合わせた準備 など
週の始めや、校外活動など、準備一つをとっても割といろいろとあるわけです。
ここで日々の生活を思い起こしてみましょう。
普段の生活で、子供が一人で準備をしていることって何でしょう?おそらく、自分から率先してやっている準備は、遊びくらいではないでしょうか?
ゲームの準備、おもちゃなど遊びの準備、寝る準備くらいははやったことがあるけれど、学校の準備のようにいろんなカテゴリのものが必要になる準備はやったことがない子供が大半です。
まずは、何を見て、どうやって学校の持ち物を準備するのかを教えていきましょう。
宿題を手伝う
学校に入って一番の難関は「宿題」です。育てにくい子にとって宿題は本当にモチベーションの上がらないもの。
「なんで宿題をやらなきゃいけないの?」この素朴な疑問に、親はどこまで一緒に考えてあげることができるでしょうか。
子供に合った宿題かどうかの判断・先生との交渉
学校から出されている宿題の形式、量、やり方が子供の発達に合わない場合があります。その場合は先生との交渉が必要になりますので、まさに親にしかできない宿題サポートです。
できるだけ先生には疑問に思っていることをそのまま伝えましょう。うまくいっていないことも、宿題のやり方なども相談してみましょう。
先生の宿題に対する考え方ややり方が問題なのか、子供の発達が合っていないのか、子供の気質や性格の問題でうまくいかないのかを、先生と親、大人同士で冷静に話し合って下さい。
宿題をやる意味を改めて子供と一緒に考えるため
「なんで宿題をやらなければいけないのか?」という子供の疑問を一緒に考えてみましょう。大人である私たちは、なぜ、子供に宿題をやりなさいというのでしょうか?
- 復習のため?
- 将来のため?
- 宿題をやらないと忘れてしまうから?
- やらないと先生に怒られるから?
なんなら先生に聞いてもいいかもしれません。育てにくい子には「自分のやり方・考え方」がありますから、宿題の最終目標に納得すれば自分なりのやり方で進めていけると思います。
そのやり方を先生が決めたやり方じゃなければダメ、という日本の宿題について、果たしてそれが本当に正しいのか、先生を含めてもいいので結構本気で考えていった方がいいと思うのです。
宿題を大人が強制することは教育ではないと思う
なぜなら、今の日本の宿題は毎日やらなければいけませんね。
一日の大半を学校で過ごしてきたのに、帰ってきたらまた学校を思い出す宿題をやるわけです。
学校でやってはいけないと言われるし、家に帰ったら家でやりたいことがあるだろうし、その折り合いをつけるためにも、宿題をやるということに納得した方がいいのです。親子共に。そして先生も共に。
時に子供は、大人が答えられないような疑問を投げかけてきますよね。確かに子供の疑問は間違っていない。
でも私たち大人はもはや考えることすら忘れてしまっているんです。そこに気づいたのなら、一から一緒に考えてみてもいいと思うのです。
大人の固定観念を押し付けて、宿題をやらないと怒るという恐怖と圧力をかけても、おそらく子供は逃れる方法を考え出すだけ。
それだけの知恵があるなら、いい方に向けてあげるのが教育だと思うのです。
子供の理解度をリアルタイムで把握できる
子供が本当にわかっているのかがリアルで把握できるから。普段、「宿題はやったの?」「うん、やった」で終わらせていると、全くわかっていなくても気づかないまま時が過ぎてしまいます。
テストの点数が悪いと怒る親がいますが、それは普段から宿題をチェックしておけば防げます。
問題は、宿題の時にわからない問題にぶつかったとき、親に相談できるか、もしくは先生に相談できるか、ということです。
- 親に言うと怒られる
- 教えてもらっているうちに親が怒りだす
- 親が取り合ってくれない
- 先生に聞くと小言を言われる
では子供は大人に聞かなくなりますよね。
わからないままになってテストの結果だけで怒られても余計な不信感を募らせるだけではないでしょうか。
仕事をしているから子供の宿題を一緒にできない、チェックできないという方もいるとは思いますが、毎日の宿題をやらなくても、わからなかったり困ったりしたときに助けられる関係であればいいと思います。
行事参加のサポートをする
育てにくい子にとって、宿題の次におきる学校での難関は「学校行事」です。
- 運動会
- 音楽会
- 学芸会
- 勉強系の発表会
- スポーツテスト
- 課外授業
- 修学旅行 など
小さなものから大きなものまで、学校には様々な行事があります。
子供が得意なことの行事であれば問題ありませんが、どうしても運動会がイヤ、学芸会が無理、という子供も中にはいます。
特に修学旅行は1日以上を先生や学校の友達を過ごすので、行く前から行けないと思ってしまう子供もいるでしょう。
そんなときは、みんながやっているから子供もやれるはず、と決めつけず、子供の様子をしっかりと観察してみましょう。
- 運動会の練習が始まるとおもらしをしてしまう
- 食欲がなくなっていく
- 下痢が止まらなくなる
- 不眠になる
- 圧倒的に機嫌が悪くなる
など何かしらのサインを出してきますので、頭ごなしに怒らずに受け止めてあげてください。
「そうかそうか、それは大変だね、よく頑張っているね」と認めた上で、困っていることがあれば家でも練習できるように声を掛けてあげましょう。
間違ってもできないことを責めたり、恥ずかしいなどと子供に言わないようにしてください。
例え本番で他の子と全く違う行動を取っていたとしても、参加できたことを喜びましょう。
そのくらい、おおらかな気持ち受け止めようと心を決め、どっしりと構えてみてください。
あとは子供が希望するなら先生と連携をとって家で練習するなりのフォローをしてみましょう。あくまでも指導するのではなく、サポートであることを忘れずに。
たまには休ませる
賛否両論あると思いますので、あくまでも私の考えであることをご承知おきくださいね。
育てにくい子はいろんな意味で神経のつながり方が人とは少し違うと思っています。いや、神経のつながり方はみんな違うのかもしれませんが、つながり方にアンバランスが多くあるような気がしています。
アンバランスな状態って、意外と疲れるものだと思うのです。
子供はロボットではないので、364日同じパフォーマンスを出せるわけではないのですよね。日々、経験しながら体も脳も心も成長していきます。
その途中でどうしても休憩が必要になることもあるでしょう。
- どうしても体が辛い
- 目が重い
- 心に負担がかかり過ぎている
など、何かしらのサインを出すこともあると思います。そんな時は休息を取らせてあげてもいいのではないでしょうか?会社でいうところのリフレッシュ休暇ですね。
今月残りの日数を前向きに過ごせるように、行事に向けてできるだけ休まず参加できるように、どうしても学校が疲れてしまったときはリフレッシュ休暇を取ってもいいと思います。
私がそんな考えなので、長男も次男もリフレッシュ休暇として学校を休んでいます。
1学期に1回とか、1か月に1回とか、学校行事や授業に合わせてたまに休んでいます。
先生にもリフレッシュのため休みますと本当のことを話します。
なぜ長男・次男にリフレッシュが必要なのかの説明もきちんとします。私は誰に対しても嘘をつかず本当のことを話しています。
あとは先生方の判断になりますが、こうじゃなければいけないという固まった考え方にこだわらず(学校は毎日行くもの、熱があるとき以外は休めない)、子供の様子に合わせてある程度柔軟に考えてもいいんじゃないかな、と思っています。
先生に交渉する
先程の宿題や学校行事のことなど、先生とは密にコミュニケーションを取った方がいいと思います。
交渉すると言っても、先生の意見や要望をきちんと聞いた上で、こちらが提示したいことを聞いてもらいます。
先生を打ち負かすことが目的ではないので自分の意見だけを押し付けないように気を付けてくださいね。
【転校も視野に入れて】適切な学校か判断
学校がダメ、と言っているわけではありません。
学校には公立の他に私立もあるわけです。公立で頑張ってみたけど、どうもうまくいかないという場合、私立やフリースクールなど、別の学校に転校してもいいと思います。
ただし転校は転校でリスクがありますので、あくまでも1つの選択肢として視野に入れておくといいと思います。
環境は1つでありません。環境を変えるということは、お金もかかりますし簡単なことではありませんが、フットワークは軽い方がうまくいく場合もありますよ。
振り返り|子供の学校をサポートすることで親にも余裕が生まれる日がくる
育てにくい子って本当に手がかかると思います。
手がかかる子は才能があるとか、頭がいいとか諸説ありますよね。だから否定ばかりしていないで、子供のいいところを見なさいって育児本とかにも書いてあるじゃないですか。
でも本当に正直に言うと、そんな才能とか頭がいいとかどうでもいいんですよ。
そうじゃない。私達がほしいのは、少しでいいから普通にご飯を食べることができて、家事もすんなりとこなすことができて、自分の時間も持てることなんですよね。
たまに子供に手がかかるくらいなら、私たちにだって子供のいいところを見る余裕も出てくるとは思いますが、何分、余裕がないんです。
だっていろんな不安があるから。このままでこの子は大丈夫なんだろうか?っていう漠然とした不安。
だから今は余裕がなくても仕方ない時期だとあきらめてみてください。そんなに甘くはなかったな、と思ってみましょう。
そして、今子供にできることをやってみましょう。そうすれば今までとは違う子供の様子がわかってきます。気づかなかったことに気づいてきます。
子供をサポートしていくうちに、慣れてくれば少しずつ親にも余裕が生まれてきます。そうすれば子供の才能や、頭がいい(子供はみんなそうだと思いますよ)ところにも立ち会うことになるでしょう。
そこまできたときに、何を思うのか。育てにくい子はまだ健在なのか、それとも多少育てやすく感じているのか、自分の感じ方一つで育てにくい子ではなくなってくるかもしれませんね。
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