こんにちは!子供を受け入れ、真正面から向き合った結果、いろんなことが見えてきている気がする花緒です。育てにくい子の子育てに困り果てている方へ、育てにくい子供の育て方を数回に分けて提案していきたいと思います。
今日の質問:育てにくい子って治らないんですか?ずっとこのまま育てにくい子育てが続くのでしょうか?
子育てってとても大変ですよね。実際にやってみるまでは、育てにくいと感じることなんて予想していなかったと思います。
育てにくい子って治りませんか?ってよく聞かれるのですが、「育てにくい子」って大人が育てにくいと感じているだけなので、子供の病気ではないのです。
だから、そもそも論で治る治らないという話ではないんですよね。
ただ、こういう質問をしたくなる気持ち、モーレツにわかるんです。発達障害の長男に関しては、療育に行ったり、カウンセラーに相談して対応がわかれば、ある程度育てにくさは軽減しました。
しかし、HSCの次男に関しては、プレイセラピーに行こうが、カウンセラーに相談しようが、児童精神科に診察に行こうが、育てにくさは全く軽減しなかったのです。
何度、この育児をやめられたら、私一人っきりで生きていけたら、と思ったかわかりません。たった8年しか生きていない次男の育児にお手上げ状態だったら、この先どうすればいいのさって本気で思ったわけです。
治せるものなら治してほしい。しかし現実は違いますね。それはきっとみんなわかってる。けど、育てにくいと感じてしまう気持ちの行き場がないのだと思います。
私たちだって人間ですし、完璧な親ではありません。でも育てにくいから子育てをやめたいなんて誰にも言えない。まだどうにかすれば育てにくくなくなるかもしれない。そんな糸口を見つけようと頑張って、今、この記事を読んでいるのです。
だから、親なんでしょうね。私たち。
ストレスたまるし、イライラするし、かといって何の解決法もない。育児本を見てもネットで情報を見ても、結局は自分の対応が間違っているから子供がこうなっているみたいな内容が多くて、これ以上見たくない。
だからもうこれ以上、落ち込んではいかないと思います。ここがゼロ地点ということにしましょう。いくらでも最悪な想像はできてしまうのが人間なので、ここから後は前進するのみ。前に進んでいきましょうか。
と言っても大きな努力をするわけではありません。だって、ストレスであふれそうなのにこれ以上頑張れないもんね。そして、今日も明日も明後日も、育てにくい子は育てにくい子のまま。
だとしたら、あとできることは、私たちの見方・考え方を変えていくことくらいですかね。なぜなら、「育てにくい」と感じているのは自分の感じ方だからです。
見方や考え方が変われば、育てにくい子は育てやすい子になるのかもしれない(なりませんが)。さらに言うと、今以上、育てにくく感じることを止めることはできると思うのです。
ならば、これ以上降り積もる育てにくさをなくし、現状までの育てにくさで過ごしていけば、いずれ慣れて日常になるでしょう。
まずは、これ以上育てにくいと感じない方法を編み出していきませんか?一緒に考えていきませんか?とりあえず、私がこんな方法はどうだろうという、育てにくい子の育て方の数々を提案していきますので、育てにくい子を育てるママさん!ママ友の会を発足して、一緒に考えていきましょう。
育てにくい子の育て方~序章(4つの心得)~
まずは育て方を提案する前に、序章として4つの心得をお話しします。実際の対策については、次の記事から提案していきますね。
どういう子を「育てにくい子」と呼ぶの?という定義などは、育てにくい子どもを育てるシリーズを一通り読んでみて下さい。
花緒の考え方であり、科学的根拠がありませんので、あくまでも考え方、アイディアの1つとして読んでくださいね。
口をださない
育てにくい子は「自分のやり方・考え方」を持っていると思います。そして、自分のやり方が正しいと思っていると思います。ですので、大人のやり方でやらせようとすると、まず否定してくる気がします。
とりあえず「わかった、やってみる」とは言わないので、「素直じゃない」「あまのじゃく」「反抗期」という類の言葉を大人にかけられて、さらにすねたり怒ったりするという悪循環。
この負のループに親子で陥らないために、子供のやり方には一切口を出さないと腹をくくってみましょう。これだけでも、親が子供を怒る回数がグッと減ると思います。
結果を経験させる
口を出さなければ、結果として子供が失敗することが増えます。こぼす、壊す、忘れる、なくす、うまくいかないことがたくさん出てきますよね。
その結果を経験すれば良いのです。たとえケガをしても、風邪をひいて病院に行く事になってもいいと思う。なぜなら、親が教えても「自分のやり方・考え方がある」から、親の忠告などは聞かないからです。
そして、経験できなければ学べないので、どんなに要領が悪くても、どんなに無駄だとわかってても、結果を経験させ、その後の子供の未来につなげるために、親は口出しをしないのです。
長男も、川を渡ろうとする→やめた方がいいと助言される→強行して渡る→流れに足を取られて転ぶ→着替えがないのにずぶ濡れ→裸で車に乗って帰る、という経験をしました。
大人が助言をすること(過去の大人の経験や知識・常識から今の状況を判断した助言)と、長男の「川を渡れる」と思った憶測が一致しなかったので、長男は渡ったわけですね。
これで、川の流れや幅、深さなどから長男の憶測が経験に変わったわけです。もちろん、大人が判断して命の危険がある場合は、何があっても絶対にやめさせなければいけませんが、ケガするくらいで済むなら、経験させましょう。
たぶん、今止めても次の機会にやるし、次止めてもその次の機会にやる。いつかどこかでやってみると思います。ならば親が100%助けられる時にやってもらおうという計画です。
その際、絶対に「ほれ見たことか」的なことは言わないように気を付けていきましょうね。目的は親が子供に嫌味を言うことではなく、子供に結果を経験させることですからね。
自由にさせる
自由にさせるというと、かなり広い意味になってしまうので語弊があるかもしれませんが、ここで私が提案する「自由」とは、子供の行動を親が決めないということです。
起きる時間・学校へ行く時間・放課後の過ごし方・習い事や家のお手伝い・ゲームの時間と宿題の兼ね合いなど、一日の中で親が子供の行動を決めていることは結構あると思います。
もちろん、その方がうまくいくし、これまでもそうやって親が決めてやってきたんだし、って思うかもしれませんが、次々と決められた時間を過ごしていると、がんじがらめになってしまうような気がするんですよね。
子育てって洗脳なのかもしれないという仮説
そんな私もバッチリやっていましたが、学校に行って帰ってくるだけでも疲れてしまうのに、家でもあれこれ言われて、ルールや決まりだらけになってしまうと、いつしか縛られた感覚になってしまうのかもしれないと思ったのです。
あれ?私、次男を箱に入れてる??って思ったことがありました。起きる時間や生活のあれこれを決めることは、生活する上で必要なことなのですが(けじめにもなりますし)、同時に思考のチャンスを奪っているのでは??とも思ったのです。
- 朝、起きるにはどうすればいいのか?
- 宿題を済ませるにはどうすればいいのか?
- 忘れ物をしないためにはどうすればいいのか?
できるだけ、次男と一緒に考えていたのですが、私の理想になるように誘導尋問しているかもしれないのですよ。
誘導尋問と言う表現をすれば、何か悪いような表現に聞こえますが、しつけやマナーを教えることも、けじめを教えることも、社会のルールを教えていくことも、結局はそうなるように話していきますよね。
いい方悪いけど、ある意味誘導尋問だし、ちょっとした洗脳みたいなものでしょう。
「自分のやり方・考え方がある」 からこそ貫き切り開ける自分の道
しかし、育てにくい子には 「自分のやり方・考え方がある」 わけで、そんな誘導尋問なんて気づいちゃうんですよね。「あ、今自分はお母さんにうまく動かされようとしているな」みたいな。
そうなると、やっぱり 「自分のやり方・考え方」 を貫きとおすためにも(自分が正しいと思っているから)、親の誘導には乗ってはこないのです。はなからわかり切った誘導には絶対に乗る物か!と反発してくるのです。
なぜなら、「自分のやり方・考え方」 で結果を経験する必要があるからです。そうしないと育てにくい子供本人が納得しないのです。ですので、命の危険がない状態で、自由にさせてみましょう。
宿題をやらなくても、忘れ物をしなくても、朝起きなくて遅刻しても、野菜を食べなくても、ウソをついても、学校を休んでも、その結果がどうなるのかを経験していくしかありません。
親にできることは、
最低限、この2つでしょうかね。
- 命の危険がないかを判断すること
- 自由にやれる環境を用意すること
親にとってもかなり勇気のいることですが、自由の本当の意味を知るときがくると思います。腹をくくって心を決めましょう。
今と未来の話をする(過去の話はしない)
腹をくくり、心を決めたところで、ここをゼロ地点として前に進んでいきたいので、過去の話はバッサリと切りましょう。
子供が生まれてから今日まで、大変だった数々のこと、うれしかった数々のこと、とりあえず全てフタをします。フタをして見えない状態にしてしまいましょう。
見えなければ思い出さないし、目に見えなければ今と未来しかありませんよね。
この方法は何かというと、パニックを起こした時の対処法なんです。パニックの対象物を見えないところに移動したり、自分が移動して見えなくすることで、それ以上パニックを広げていかないようにするという方法。パニック対処法の一番最初の工程です。
メリットは2つ。
- 過去をネタにして子供を怒ることをやめられる
- 今、目の前にいる子供の様子をそのまま見られる
どうしてもイライラしていると、前に子供がやってしまった数々の失敗をネタに怒ってしまいますよね。
- 忘れ物をした→「この間も忘れてたじゃない。」
- 兄弟喧嘩をした→「また喧嘩してるの!!」
- 転んだ→「小さい時から転んでばかりなのね」
現実に今、起きている困りごとと、過ぎ去った過去の出来事は別の話。いちいち過去にあーだったこーだったと言われても、「だから何?」となってしまうのです。「今」の話じゃないからね。
本当は反省したり、改善したり、学習していって欲しい、というのが親の願いなのですが、過去をネタにした時点でただの小言です。愚痴を子供に言いたいだけ。
なので、過去の話はしない。今と未来の話だけに絞っていきましょうという提案です。
但し、過去の成育歴や特性・気質・傾向のようなものはしっかりと記録しておいてください。いずれ何かに使うと思いますので、何かにまとめておいて、見えないところにしまっておき、必要な時だけ見るようにしましょう。
振り返り
育てにくい子の育て方について、まずは4つの心得をお話ししてみました。
- 口をださない
- 結果を経験させる
- 自由にさせる
- 今と未来の話をする(過去の話はしない)
何事も始めからうまくいくとは限りませんが、親がちょっと考えを変えるだけで子供が違ってみえることがあります。今がたくさんつながって未来になることは確かですよね。
その未来につながる今、子供を怒って育てにくいと思い続けるよりも、別の行動をすることで、親子ともに未来は変わっていくと思います。
1番簡単な、「口を出さない」なら今すぐにでも実行できるので、気が向いたらやってみてください。どんな反応になるのか、どんな行動の変化があるのか、何も変わらないのか、なんならその違いを楽しみましょう。
次回は子供の行動に直接関わる部分の対策について提案していきたいと思います。
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