中級レベルで弾ける!断然かっこいいクラシックのピアノ曲8選

ピアノ

バイエルやブリュグミラーが終了し、中級レベルになると、徐々に難しい曲にもチャレンジするようになりますよね。

今回はレッスンや発表会などで弾けたらかっこいいおすすめのクラシックピアノ曲をご紹介します。

ピアノの選曲に迷っている方の参考になればうれしいです。

弾けたらかっこいいおすすめのクラシックピアノ曲8選【中級編】

クラシックピアノを習っている場合、バイエルやブリュグミラーを終了したあたりが中級かなと思います。

中級はツェルニー・インベンションなどを教本に使うことが多いのではないでしょうか。私は、バイエル→ツェルニー30番→インベンションでした。

さらに、「かっこいい」と言っても人によって定義は違うと思います。

今回は以下のポイントで選曲してみました。

  • ある程度の音数がある
  • 派手に聞こえる
  • 緩急の差がある
  • テンポが速い
  • 鍵盤の使用範囲が広い
  • 曲の構成的に盛り上がっていく

すべてを満たしている曲、ということではありませんが、いくつかの要素を含む曲の中から中級レベルに該当しそうな曲にしました。

参考までに全音ピアノピースの、難易度B・Cあたりから選んでいます。

アルプスの夕映え/オーステイン

全体的に派手感たっぷりの素敵な曲です。オクターブやアルペジオなど、練習曲並みの実践が出来ます。

小学生の頃、バイエルを卒業してブリュグミラーを飛ばしてツェルニーに入ったばかりで、家にあったレコードの楽譜を見ながら弾きましたが、意外と弾けるのでびっくりした記憶があります。

楽譜上で見ると、黒い系の楽譜がたくさんならんでいるので、さぞかし難しいのだと思い込んでいたんですよね。

乙女の祈り/バダジェフスカ

この曲も中級初心者レベルで弾ける、かっこいいクラシックピアノ曲です。オクターブばかりなので、手が小さい方や子供のうちは、難しいかもしれません。

曲全体の音域もかなり広いので、派手なイメージがありますが、きれいなメロディの組み合わせとパターンの繰り返しなので、覚えやすく弾きやすいタイプ。

さらにテンポが速い曲ではないので、次に飛ぶ音や左手の伴奏など、慣れてくると目で見て確認してから弾いても曲がとまっているようには聞こえない(溜めているように聞こえる)、弾きごたえバッチリの曲です。

トルコ行進曲/モーツアルト

ピアノソナタ第11番第3楽章です。トルコ行進曲、という単体の曲ではないのですが、あまりにも有名すぎてもはやソナタであることを知らない人は多いでしょう。

私は何気にモーツアルトの曲は難しいと思っていて、トルコ行進曲も、もれなく難しい曲だと思います。

楽譜上は難しく見えないのですが、弾きこなすのが大変であったり、まったりしてしまったりしがちなので、ただ音符を追って弾いているとカッコよくはならないんですよね。

バシっと弾けてかっこいいとか、速いパッセージを完璧に弾きこなしたらかっこいいとか、割と完成度が求められるタイプの曲ではないかと感じます。

音符を追うことでなんとなくトルコ行進曲を弾いています、というレベルなら初級が終わって譜読みが得意なレベルでも弾けますが、超練習してバシっと決めることで、かっこいい、クラシックのピアノ曲になりますよ。

余談ですが1楽章のメロディがとてもきれいなので、個人的におすすめ。きらきら星変奏曲とか、調子のよい鍛治屋のような変奏曲です。興味がある方はソナタアルバム(1)(K331)に載ってます。

小犬のワルツ/ショパン

中級の中級レベルになると弾けるようになる子犬のワルツ。なんといっても、キーというか音階がめんどくさいんですよね。初級ではこれだけ複数の調号が付くことはないですから。

だた、D♭という、ほぼ黒鍵しか弾かない音階は、ピアノでは意外と弾きやすいキーでもあるので、音階をしっかりと理解していれば、弾けます。

音符だけを見て一生懸命弾こうとすると面倒だと感じるタイプであれば、しっかりと音階と音階上の和音、各和音上の5度の和音を演奏前に理解しておくと「意外と簡単!」と思えるかもしれませんね。

最終的に、理想のテンポで弾けるようになると、聞いている人からも「おー!!」という絶賛されると思います。

ワルツ14番遺作/ショパン

このワルツ集の14番の曲です。冒頭から激しく、真ん中やわらかく、最後も速く激しく、という全体的に情熱的な感じ。

楽譜自体は難しくないのですが、弾けるな、と思えるようになるまでには結構大変かもしれません。私は最後まで1度もミスなく弾けた試しがないのですが、ピアノの練習を始めるときなどのウォーミングアップ的に弾いています。

最後がバシっとキマるとかなりかっこいい曲なので、発表会で弾いたりするととても映える曲ではありますが、普通に弾くと3分かからずに終わってしまうので、ある程度中級レベルで持ち時間が長い場合は1曲だと物足りないかも。

6つの小品 バラード/ブラームス

和音が得意ならかっこよく弾けると思います。間、メロディアスな部分もあり、激しい部分もあり、その差がしっかりと弾き分けられるとインパクト大。

音数が多い分、ペダリングとかも大変ですし、腱鞘炎になりそうな曲ではありますが、私は上達して思っているように弾けるようになってくると割と練習自体が楽しかったですね。

ただ好みは分かれるかな、と思います。

威風堂々第1番/エルガー

オーケストラで有名な曲ですが、ピアノで弾いてもかっこいい曲だと思います。聞いたことがある有名なクラシック曲にも入っている曲ですので、知っている方が多いのではないでしょうか。

行進曲なので、キビキビハキハキとメリハリをつけて弾けると、ピアノならではの威風堂々になるので、おすすめの一曲。譜読みが得意な方であれば中級初心者レベルでも弾けちゃうかもしれませんね。

真ん中の有名なメロディラインを壮大に弾き上げ、勇ましい行進曲部分との差がはっきりするとより曲の良さが引き立つと思いますよ。

幻想小曲集より『飛翔』/シューマン

上級より中級であれば、シューマンの飛翔をカッコよく弾けのではないでしょうか。

楽譜的にはそこまで難しい感じはないのですが、弾くのが大変なのと旋律をうまく出しつつ両手のバランスを保つなどの技術が必要。

バッハのインベンションとかがすんなり弾けるのであれば、問題ないと思います。かっこいい曲なので発表会でもよく聞くのですが、個人的には、結構派手に盛り上げているのに、突然終わるのね、と思っています。

そろそろ終わるなー、という心の準備なく、急に終わるので。

振り返り:中級で弾けるクラシック曲にどんどんチャレンジ!

今回紹介した中級レベルの曲は、初級を卒業したばかりの中級初心者では、最初から最後までを思い通りに弾くことは当然ですが難しいでしょう。

でもとりあえず楽譜を追って、ある程度の難易度の有名曲が弾けた、と思う感覚は、ピアノがさらに楽しくなっていくモチベーションにもなりますよ。

ここから先、幅が広い中級クラスの楽曲をどれだけこなしていくかで、弾きたい曲がどんどん弾けるようになっていくと思います。

完全に弾き切らなくてもいいし、完璧な演奏にならなくてもいいので、どんどんチャレンジしていきましょう。