こんにちは!地道にコツコツ目標に向かってピアノの練習をしている時が一番楽しい花緒です。
今回は独学でピアノが弾けるようになるためにやるべき10項目のうち、前半部分のお話しをしていきます。実践編ですね。
こちらの続きになりますので、合わせて参考にしてくださいね!
独学でピアノが弾けるようになるための10項目前半編
まず、独学でピアノが弾けるようになるためにやるべき10項目はこちら。
- 指の筋肉をピアノが弾ける動きにする
- 腕や肩など、座る姿勢を含めた身体全体の筋肉をピアノ用に整える
- 鍵盤の名前と音の場所、ペダルの構造など、楽器の特性を覚える
- 楽譜を読めるようにする
- ピアノで弾きたい曲を歌えるようになるまで覚え、弾きたいイメージを持つ
- 弾きたい曲の楽譜を探し、購入
- 楽譜を読みながら、運指の研究
- 弾きながら自分のイメージする通りの音色を研究
- 弾きながら運指やペダル、音の強弱や表現などを研究
- イメージ通りに弾けるようになるまでひたすら研究
大まかな10項目です。
それでは前半部分の5つを細かく解説していきます。
指の筋肉をピアノが弾ける動きにする
まずは指のトレーニングです。
ピアノを弾くには、指の筋肉が必要になります。
- 手のひらを広げてテーブルに置き、手首を付けたまま指を上げる
- 小指から1本ずつ指の腹でテーブルを叩く
- 全ての指の音が同じになるまでトレーニングする
正確に言うと、全ての指の音は同じにならないと思います。なんとなく同じくらいになれば良しです。
よく、ピアノを弾く時は「指を丸めて弾く」というイメージがあるようですが、あまり気にしなくてもいいです。
その昔、ピアノが初めて日本にきた時に試奏したピアニストの方が、指を丸めた奏法で弾いていたらしく、その弾き方が正しいと思って、ピアノの弾き方の基礎になったという言われがあります。
正確なエビデンスがあるわけではなく、私もピアノの先生から口頭で聞いた話です。なので、弾きやすければどんな弾き方でも良いそうです。
ただ、指を多少丸めた形での演奏は、指の腹に力が入りやすいと私は思っていて、クラシックを弾く時は指を丸めた形で弾くことがあります。
黒鍵と白鍵の隙間を速いパッセージで弾いたりするときなどはその方が弾きやすい場所もあるので。時と場合によりけり、といった感じです。
指のトレーニングは毎日やりましょう。テーブルの上じゃなくてもひざの上でもお風呂の水の上でもどこでもできると思います。
音が出るとうるさい場合は、配慮した環境で練習してみましょう。
始めは、薬指・小指あたりは音がでないと思いますが、毎日地道に練習していくと、ある日、いい音が出るようになってきます。
腕や肩など、座る姿勢を含めた身体全体の筋肉をピアノ用に整える
ピアノを弾く、ということは、普段使わない筋肉を使うということになります。
椅子に座って一定の姿勢を保ち続けるわけですから、身体の筋肉も必要になるわけですね。
何をすればいいのかというと、
- 椅子に座る時は全面に腰かけないで、前部分3分の1くらいの場所に座って両足を床にしっかりとつく
- 背筋を伸ばして座る
- 両腕を前に出し、グーパーグーパーを30回くらい繰り返す
- 座ったまま肩を回す、上半身を回すなど体をほぐす
この4つを毎日やってみましょう。
指で鍵盤を弾く動作は、物をにぎる動作に似ています。
ピアノを弾き過ぎると腱鞘炎になるのですが、グーパーで動く筋がちょうどその辺りになるのではないかと思っていて、指のトレーニングとしてグーパーがちょうどいいのです。
椅子に座る姿勢の維持や、グーパー練習で、実際弾く練習に入った時に、筋肉が少なくて弾けないということを防ぎ、練習に入りやすくするためです。
ちなみに、会社の椅子に座る時に、背筋を伸ばして前3分の1くらいの所に座って、たまに肩や腕を動かし、たまにグーパー体操をやれば、ピアノがない場所でも練習できます。
電車の中でもグーパー以外はできますね。意外とピアノがなくても練習できることはあるんです。
鍵盤の名前と音の場所、ペダルの構造など、楽器の特性を覚える
ピアノの教本やネットで調べるなどして、鍵盤の名前(ドレミファソラシド)、白鍵、黒鍵や、ピアノという楽器がどういう構造で音が出ているのか、ペダルは何のためにあるのか、その構造やしくみを覚えましょう。
鍵盤の名前や場所はピアノの初回レッスンで必ず教えてもらうことですが、
- ペダルの構造→一番右のペダルを踏むと、ピアノの弦を押さえている布みたいなものが外れて音が伸びるとか
- ピアノの音が鳴るしくみ→1音につき3本の弦があって、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて音を出しているとか
ピアノの構造については、先生によって教えたり教えなかったりします。
独学でピアノを弾こうとする場合、やはり楽器の特性を理解しておいた方が、後々扱いやすくなるので、始めのうちに「ピアノ」というものがどういう理屈で音を出しているのかを知っておいた方がいいでしょう。
ピアノの教科書
ピアノの構造などを教本の最初の段階で勉強するようになっています。初心者用に作られている教本ですので、わかりやすいと思います。
楽譜を読めるようにする
さて、私は音符なんぞ読めなくてもピアノは弾けますよ、と生徒に教えていた先生ですが、独学の場合はちょっと違って、楽譜を読むことはマスト事項です。
ピアノ教室に習いに来ている生徒は、先生がレッスンの度にナビゲーションしてくれますので、音符がちゃんと読めていなくても、定期的に修正されるんですね。
しかし、独学の場合はナビゲーションの先生がいません。
さらに言えば、楽譜が読めないと音楽の理解度がモーレツに少なくなるので、ピアノが弾けるようになる可能性も低くなり、時間も倍以上かかります。
「楽譜を読む」ということは、何かの言語を覚える、例えば、英語や中国語を覚えることと同じだと思ってください。
世界で共通の音楽の言語を覚えるのが楽譜を読むということです。楽譜は国によって違うわけではないので、一度覚えればずっと使えます。
先人達が一生懸命記録してきた楽譜を読めるように勉強しておくことで、ピアノが弾けるようになるための手がかりをつかんだようなもの。楽譜が読めるか読めないかの差は、天と地ほど違います。
すぐわかる はじめての大人の楽譜の読み方
簡単に書かれているもので十分わかると思います。あれこれ考えずに、「あ、そうなんだ」と思って先に進むことがポイント。
音楽の基礎学習プリント 書いて覚える徹底!!譜読
実際に書いてみると意外と覚えられるかもしれない。
ピアノで弾きたい曲を歌えるようになるまで覚え、弾きたいイメージを持つ
ピアノで弾く前に、必ずやっておいてほしいことは、曲をしっかりと聴き込むこと。覚えて、歌えるくらいまで聴くことがポイントです。
楽譜は読めるように勉強していきますが、最終的には自分の頭に思い浮かぶイメージを演奏に変えていくわけです。
そうなるとやっぱり頭の中で歌っているイメージがないと、表現できないんですね。
自分なりの表現がない演奏は、ただのロボット演奏。プログラムされた演奏になってしまいます。
初心者であろうとなかろうと、ピアノという楽器を通して、曲を表現することは、楽器を演奏する醍醐味。さらには音楽を表現する醍醐味です。
演奏がうまいな、下手だな、と感じる大きな別れ目は、この「表現」にあると私は思っています。
ロボット演奏ではなく、感情がある人間が弾く演奏だからこそ、人の心に響くもの。ですので、こんな風に弾きたいな、と思う表現通りに歌えることが基本です。
まずはピアノという楽器を弾く前に、どれだけ自分の歌で表現できるかが、ピアノの演奏に大きく響いてきます。なので、歌えるまで聴いて覚えることは必須、ということになります。
振り返り|独学だからこそピアノを弾く前の工程(基礎)をしっかりとやり土台を築くこと
ピアノの先生に習わない独学は、わからなくなったりしても先生がいません。全て自分で問題解決をするために、試行錯誤をして、正しい情報を集めなければいけません。
そのためには、基礎になる土台部分に力を入れることが、独学成功への道の地盤になります。
逆に言えば、この、前半部分の内容をしっかりとやってから曲の演奏に力を入れれば、弾けないという確率は圧倒的に少なくなると思います。
なぜなら、「わかる」からです。弾けないと思う理由も、今、何が足りていないのか、これから何をすればいいのかがわかるのです。
練習をし始めて、ちょっとずつ自分のレベルが上がってくると、その先を目指している自分の目標は、とても大きく壮大なものだと気づくでしょう。
そうやって気づくことが学習であり、成長です。そうやって、少しずつ、独学でピアノが弾けるようになって行っているのだと思います。
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