こんにちは!綿密な計画を立てるのが結構好きな花緒です。理屈っぽいのでしょうね。
今回は、独学でピアノが弾けるようになるために、練習の計画を立てる方法をお話ししていきます。
ピアノだけではなく、叶えたい目標を現実に変えることができますので、勉強や仕事にも役に立つかもしれませんね。
現状と目標の隙間を埋めれば独学でもピアノが弾けてしまう最短の計画法

前回のお話しで確認した、自分にできることできないこと、ここから現状を再確認し、目標までの道のりを計画していきましょう。
できるだけ細かく計画を作った方が、やることが見えやすく、成功しやすくなります。
そして、自分で目標を決めて、自分で行動し、自分で確認することで、次の行動を起こします。すべて自分でやることがポイント。人からの評価は現時点では不要です。
指を動かす練習スタート
毎日、ピアノが弾ける指にしていくために、指を動かす練習をスタートしていきましょう。
鍵盤を弾いてもいいですし、机や座った時の自分のひざなどを使います。
ドレミファソファミレドをひたすら繰り返す方法で構いません。
机などでしたら、カタッというしっかりとした音が鳴るようにしましょう。
- 弾く指を1本ずつ高く上げる
- 振り下ろす
この繰り返しです。指の練習はいろいろありますが、現段階ではこの練習で十分です。
現状の自分のレベルと目標を再確認
まず3つの現状を確認しましょう。
- ピアノが弾けるレベル
- 楽譜が読めるレベル
- 聴音(音を聞いて何の音かわかる)ができるレベル
レベル表記は、文字でもいいですし数字でもいいです。数字の場合は、自分の感覚が数値化されますが、能力がないうちの数字は大雑把で、能力が上がってくると細かい数字になってきます。
そういう意味でいうと、その時の能力レベルによって、自己評価が変わってくる可能性があります。
自分にとってわかりやすい方でいいので、現状の記録を取っておきましょう。
文字でレベルを記録する方法
例えば、ピアノが全く全然弾けない場合。
- 鍵盤の「ドレミファソラシド」がどの鍵盤なのかわかる
- 黒鍵は全くわからない
- 1曲も弾けない(ちょうちょもわからない)
- 音符は全くわからない
- 聴音は全くわからない
こんな感じで自分のレベルを自分の言葉で記録しておきましょう。
数値化してレベルを記録する方法
先程と同じ例を数値化すると、こんな感じにしてみるのはどうでしょう。
- ピアノが弾けるレベル→0.1
- 音符を読めるレベル→0
- 聴音ができるレベル→0
私は文字で記録しておきた派ですが、長男のように頭の中が数字でいっぱいの人は数値化した方がわかりやすいそうです。
数字が得意な方の場合は、自分なりの数値化のルールがあると思いますので、記録のやり方はお任せします。
【必須】録音してレベルを記録する方法
少しでもピアノが弾ける人は、何でもいいので録音しておいてください。
弾けない人は、ドレミファソラシドを何かしらの鍵盤で弾いて、録音しておきましょう。
これからも定期的に録音をすることになりますが、録音したものを自分の耳でしっかりと聞き、どう感じるのか、どう弾いていきたいのかを調整することで、確実に上達していく予定です。
現状の記録として、録音は必須です。
鍵盤が何もなかったら、電気屋さんに行って、お店の鍵盤を弾きましょう。そして、練習するための鍵盤楽器を購入してください。
目標を再確認
決めた目標を再確認してみましょう。
例えば、
- 両手できらきら星を弾けるようになりたい
- メロディだけでいいのでJ-popを弾いてみたい
- エリーゼのためにを弾いてみたい
こんな感じで目標を立てます。
現状のレベルと目標の間を埋める項目を書きだす
一番面倒でわかりにくいところですが、一度やってみればコツがわかると思います。
例えば、ピアノが弾けない人が、両手できらきら星を弾けるようになるという目標を設定したとします。

こんな感じで、現状、全くピアノが弾けない状態から目標達成までには何をやればいいのかを書きだしていきます。
現状から書いていき、少しずつ目標に近づくようにしましょう。これは大まかな道のりでOKです。
1つの項目をピックアップ|さらに細分化する
次に、1つずつの項目をピックアップして、さらに何をやればいいのかを細分化していきます。
例えば、0%のところにある、「鍵盤のドレミファソラシドの位置を覚える」という項目を細分かすると、
- ドの位置を覚える
- レの位置を覚える
- ミの位置を覚える
というように1オクターブ分を覚えられたら合格。ご褒美をもらいましょう。
そして、次の項目の「音符の読み方を覚える」細分化。
- ネットで楽譜の読み方を勉強する
- 教本を使って勉強する
こんな具合で細分化して、クリアしたらご褒美。次に進むと言った具合です。
すべて100%できてから次に進むので、1項目できたら今は目標達成まで20%の位置にいるな、2項目できたら今は40%の位置にいるな、と、あとどのくらいで目標達成なのかがわかりやすいところがポイントです。
細分化は「できそうなことに0.5%のレベルアップを追加」で設定
細分化する際に気を付けておきたいことは、今できそうなことにちょっとだけレベルが上な目標を設定していく、ということです。
例えば、音符の読み方を一度に全部覚えようとすると、わからないことが出てきた時にイヤになってしまいます。
- 今日はト音記号のマークだけ覚える
- 明日はドの音符だけ覚える
- 明後日は四分音符というものを覚える
という具合に、そのくらいなら誰でもできるだろレベルで設定しておくことで、毎日必ずピアノの勉強ができます。
正直、このレベルの勉強時間が取れないなら(短ければ1分以内に終わりますね)、独学は無理です。
逆を言えば、このレベルで1日に何回かピアノのことを考えられれば、ピアノの勉強は確実に進みますし、実際に演奏練習に入っても時間を取れるようになっているはず。
超スモールステップは、本当に超スモールにしておきましょう。
レベルクリアのご褒美ラインとご褒美を決める
きらきら星の例で言うと、
- 鍵盤のドレミファソラシドの位置を覚える→ご褒美
- 音符の読み方を覚える→ご褒美
という感じになるので、きらきら星が弾けるまでには計5回のご褒美があります。
ご褒美は先に決めておいてもいいですし、クリアした後に決めてもいいと思います。
先に決めておいた方がモチベーションアップになりますが、その辺は正確や特性によると思いますので、自己理解を振り返りつつ決めましょう。
目標達成まで頑張れた際には、スペシャルご褒美にしてくださいね。
実行する&定期的に録音する
あとは計画を実行するのみです。
さらに、定期的に録音することをおすすめします。
私は割とピアノを弾くたびに録音していましたが、データもかなりたまると整理や管理が面倒なので、各項目ごと、クリアしたら、など一定の基準を決めてもいいでしょう。
とにかく1秒でも多く、できるだけ毎日、鍵盤に触れられないなら音符や楽譜などの知識を覚えるなどして、ピアノに関わる時間を増やしていきましょう。
振り返り|自己理解に合わせた計画を立てることで独学でもピアノは弾けるようになる!

なんとなく感覚的に独学で練習をすすめていく方法がわかってきたでしょうか?
そして、独学でもピアノは弾ける!ということが現実的に可能だということが、予想できるようになってきたでしょうか?
自分にできること、できないことから逆算して計画を立てることができれば、あとは実践するのみ。大変だと思うか、めっちゃ楽しいと思うかは人それぞれですね。
次回は、独学でピアノが弾けるようになる10個の項目(実践編)について細かく説明していきます。
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