こんにちは!独学が一番伸びると思っている花緒です。
今回から【独学でピアノが弾けるようになるために必要な計画の立て方と具体的な方法】をお話ししていきます。
花緒流スパルタ的な考え方ではありますが、子供でも大人でも初心者でもやり方はみんな同じです。子供の場合は、発達に応じて通訳が必要になりますが、基本的な考え方は同じと思っておいてください。
独学でピアノを弾けるようになりたいとずっと思っているけれど、何をすればいいのかわからないという方は、ぜひ参考にしていただいて夢を叶えてください。
ただし、「○日で簡単にピアノが弾けるようになる!」みたいなことは1mmもありませんので、地道に頑張っていきましょう。
独学でピアノが弾けるようになる基本的な考え方
では早速ですが独学でピアノが弾けるようになるための基本的な考えを復習します。
詳しくは独学でピアノは弾けるようになる?初心者が悩む独学の落とし穴の記事を参考にしてください。
現時点でピアノが全く弾けない方を前提にお話しを進めます。ある程度ピアノが弾ける方は、関係がありそうなところだけを参考にしてくださいね。
独学でピアノの勉強をやるかorやらないかの2択
まずは、やるのかやらないのかをはっきりさせましょう。「やる!!」「頑張る!!」という方が読んでくれていると思いますので、そのままお話しを進めます。
「やる」と決めたら一旦「できないかもしれない不安」は考えないでいただいて、できる方法を超スモールステップで1つずつやっていきます。
そうすることで、確実に「ピアノが弾けた!」に近づき、独学でもピアノが弾けるようになります。
そりゃ、そうだろって話しですが、一応確認してみました。
できる方法って何だ?
「できる方法」。これさえわかれば、独学が成功します。ただ、自分にできる方法を具体的にわかる人は少ないと思います。ものすごく、少ないです、実際。
その理由は、自分は、何ができて何ができないのか、よくわかっていからです。
もっと正確に表現すると、何がどこまでできて、何がどこまでできていないのか、がよくわかっていません。
ちなみに、普段普通に生活していて、自分にできることとできないことを細かく記録している人、記憶で完璧に覚えている人なんて、いないと思います。
だから、わかっていなくて正解です。
しかし、わかっていないがために独学が失敗します。ということで、独学には自分にできる方法を知ること、探すことが必須。
そういう訳で、自己理解が最重要課題となります。
超スモールステップって何だ?
できる方法を超スモールステップで積み重ねていく方法で、独学を成功させる予定でいます。
じゃあ、超スモールステップって何だ?ってお話しなのですが、要するに、今自分ができていることに0.5%くらいレベルアップを追加していくということです。
この0.5%プラスすることを、超スモールステップと私は呼んでいます。
無理しすぎずに、ちょっとだけレベルアップを図れば良いという事です。
今日はドを覚えたら明日はレを覚える、くらいのレベルです。そんなこと、誰だってできるだろ!くらいのレベルがおすすめです。
独学でピアノを弾くには自分を理解しておくことが最重要項目
では自己理解とはどのようにすればいいのでしょうか?
本格的な意味での自己理解をやろうとすると、心理学的なお話しになってしまうので、今回はピアノを弾くということに特化した自己理解に絞りましょう。
思いつく限りの自分にできること・できないことを書きだす
「ピアノを弾く」に特化したできる・できないでいいのですが、よくわからなければ、思いつく限り自分にできることとできないことを書き出してみましょう。
できることの例
- 本が読める、字が読める、音符が読めるなど、読める系
- 字が書ける、楽譜が書けるなど、書ける系
- 鍵盤ハーモニカなら弾ける、オルガンなら弾いたことがあるなどの、弾ける系
- 努力できる、誘惑に負けずに我慢ができる、などの非認知能力系
できないことの例
- 字が読めない、音符が読めない、など読めない系
- 字が書けない、楽譜が書けない、など書けない系
- 集中力がない、人に流されやすい、感情コントロールがうまくいかないなど
性格の長所・短所を書きだす
次に、性格の長所・短所を改めて見直してみましょう。
できる・できないと長所・短所がかぶっても構いません。思いつく限りどんどん書いておきましょう。
短所と向き合い、長所をうまく活かしていきたいので、大雑把ではなく細かく書きだしてください。
過去の挫折の原因は明確にしておく
特に、今まで3日坊主だった人は、今回も3日坊主になる可能性があります。なぜ、3日坊主で終わってしまったのかの原因を振り返っておきましょう。
面倒になった、嫌になった、やっぱりやりたくなかった、などできるだけ正直に書きだしておいた方がいいです。
さらには、面倒になったのは何が面倒だったのか、何が嫌になったのか、どうしてやろうと思っていたはずなのにやりたくなくなったのか、も明確にしておいた方がいいです。
なぜなら、今回もまた同じ理由で挫折するからです。
前のつまづきはいつか超えなけばいけない壁。前回その壁でつまづいて止めてしまったのに、今回だけスルーできるという保証はありません。
ピアノに関係ある?と思うかもしれませんが、独学は自分との闘いのようなもの。
独学を成功させるためにはとても関係あることです。
ちなみに今回は壁を超えます。もしくは突き破ります。
自分の好きなこと・嫌いなことを書きだす
次は自分の好きなこと、嫌いなことを書きだしましょう。
好きなことは寝ること、本を読むこと、音楽を聴くこと。嫌いなことは人に干渉されること、家事、雑談。という具合に書き出しましょう。
これはリアルに私の例ですが、好きなことはご褒美に、嫌いなことは環境作りに使いますので、リアルに書きだします。
好きなことはご褒美設定に使う
例えば、私の好きなことは寝る、本を読む、音楽を聴く、です。本当はもっとたくさん書きだしているのですが、例は3つにしますね。
好きなことをご褒美に設定します。
ピアノの独学である一定のレベルをクリアしたら、好きなことの何かからご褒美が出ます。
私の場合であれば、寝る前のアロマを1本買う、読みたいリストにある本を1冊買う、好きな音楽を2つダウンロードする、という具合に設定します。
お金かかるじゃん、って思うかもしれませんが、実際に習いに行ったら月謝で安くて6,000円はかかります。1年通ったら72,000円。ご褒美によりますが、かなり安く済む方だと思いますよ。
お菓子が好きなら、一定のレベルを下げて、細かくお菓子が食べれるようにすればいいですし(太るのと糖分が気になりますが)、お酒が好きなら、ちょっといいお酒を飲めるようにすればいいですよね。
文房具購入や映画などの娯楽、近場の温泉など1000円前後で済む程度のご褒美設定には、自分の好きなものが一番使えます。
嫌いなことは環境設定に使う
逆に嫌いなことは独学の環境設定に使いましょう。
嫌いな環境では勉強できませんからね。
私の場合なら、人がいない時間(日中)に練習する、スタジオを借りて練習する、家事をしなくてもいい時間に勉強する、といったように独学をやる環境のヒントにします。
できるだけ環境は良くした方がいいです。
ピアノを独学するので、おそらくピアノや電子ピアノ、キーボードなどの鍵盤とともに勉強するとは思います。
家族がいて気をそれてしまうとか、蛍光灯が苦手とか(自閉症傾向の人など)、音が苦手とかは避けられるものは避けたいです。
人なら勉強するからと配慮を求め、物で解決できる(電気の種類を変えるとかイヤーマフをつけるとか)、お金で解決できる(スタジオを借りる、ベビーシッターにきてもらう)なら解決しておけることが理想です。
あくまで理想。無理して環境を揃えてお金なくなったら本末転倒ですので。
生活スタイルと確保できそうな練習時間や時間帯を把握する
自分の今の生活スタイルのどこに、独学の時間を作るのか、考えていますか?
無理やり1日2時間、と決めてしまうと、うまくいかない可能性があります。
理由としては、その日に何が起こるのかがわからないから。
残業になるかもしれないし、体調が悪くなるかもしれないし、飲みに行ったり、スポーツジムに行ったりして疲れて気づいたら寝てしまうかもしれません。
どんなことが起きても、毎日ピアノに触れる時間は作りたい。3分でも5分でも何なら30秒でもいいです。
毎日ピアノのことを考え、ピアノの練習をする自分を能動的に作り出します。
そのために、生活スタイルは把握しておきたいものです。大体でいいです。
朝起きて、学校や仕事に行って、塾や飲み会に行って、帰ってお風呂に入ってテレビ見て寝る、みたいな感じでOKです。
この生活スタイルのどこにピアノを入れ込むか。できるだけ毎日30秒ピアノができる時間はどこなのか。
30秒ならきっと誰でも毎日時間を取れるのですが、どこにするのかを決めておきましょう。
計画倒れにならない目標設定の立て方と重要性のはなし
目標設定の重要性
計画を立ててもうまくいかない場合、大体がなんとなくアバウトな目標を立ててしまうからではないでしょうか?
要するに、
- 自分のできること・できないことを明確に把握していないため、目標設定がアバウトになってしまうこと
- 理想の自分と現在の自分との差がわかっていない目標を設定してしまうこと
この2つのことが現実として起きてしまうので、計画倒れになり、3日坊主になってしまうような目標を設定してしまうのだと私は考えています。
計画倒れにならない目標の立て方
- 現状の自分の能力を把握しておくこと
- 今できることとできないことを把握しておくこと
- 今できることに0.5%プラスする「できる」を設定すること
- 最終的に目標としたい自分をより具体的に設定すること
いきなり目標から立てるのではなく、現在から順番に目標を立てていきます。
現状の能力を把握せずに計画を立てることは、地盤を確認しないで家を建てるようなもの。
何かあったらすぐに倒れてしまう家であれば、うまくいかなくても当然のことになってしまいます。
現状の自分の能力はより正確に、正直に、把握しておきましょう。できるだけできないことが多い方がいいです。できることが増えて、ご褒美ゲットできますからね。
最終的な目標はとにかく具体的に設定する
「ピアノが弾けるようになる」という目標は、どのような状態をイメージしていますか?
○○さんみたいなピアノを弾いている
このような目標の場合、結構アバウトな目標ですのでさらに詳しく設定しましょう。
○○さんみたいなピアノを細分化します。例えば、
- 原曲と同じくらいの速さで弾いている
- 楽譜を見ないで弾いている
- 両手で弾いている
- 音の強弱がはっきりついている
- 力強く弾くところと柔らかく弾くところがある
少ないですがこんな感じに細分化してみましょうか。さらに、グルーヴ感や共感、スキル面だけではなく感受性の部分も追加できるかもしれませんね。
この、具体的に細分化した1つ1つの項目を目標に設定します。
大まかに「○○さんみたいなピアノを弾く」という目標にするよりも、原曲と同じ速さで弾く、両手で弾く、という目標の方が、何をすればいいのかがわかります。
これがわかっているだけで、独学の成功率は一気に上がります。
ですので目標は、1つじゃないんです。細分化された1つ1つの目標を、今できることに超スモールステップを追加して、目標まで確実に進んでいきます。
おそらく「○○さんみたいなピアノを弾けるようになる」には100個近くの目標があるのかもしれません。
しかし、超スモールステップだからこそ、いつでも起動修正できますし、いつでも振り返って復習し、確認しながら確実に地盤(基礎)を固めていくことができるのです。
地道に100個達成すればいいのです。ショートカットは絶対にしない方がいいのです。
なぜなら、100個達成しないと、「○○さんみたいなピアノ」にならないし、目標が達成されなくなってしまうからです。
振り返り|自己理解と細分化した目標設定で独学でもピアノは弾けるようになる!
地盤がしっかりと固まれば、カメくらいの歩みであっても、たまにはウサギのように飛んだりもすることもでてきます。
何度も言いますが、やることが明確にわかっていること、そして、明確にわかっていることの先にあるものが何なのか。
何を目指していて、今どの段階にいるのかがわかれば、ピアノだけではなく独学で何でも習得できます。
独学を成功させるためには、何がなんでも自己理解をしっかりとして、具体的に細分化した目標を設定することが大切です。
そして、今日も1つ目標に近づくために、1つ行動を起こします。そうすることで、ピアノは弾けるようになります。
- 自己理解をして、具体的な目標を立てましょう
- 弾けるようになりたい曲もリストアップしておきましょう
マインドマップを使うと情報の整理がラクになりますよ。
楽譜が売ってない場合もありますので、最低5曲はリストアップしておくことをおすすめします。
次回は、実際に練習していく内容の計画をどうやって立てるのか?という計画の立て方をお話しする予定です。
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