子どもが小さいと片付かないですよね→大きくなっても全く片付く気配はないですよね。
こんにちは!子どもはみんなADHDだと思っていると意外とイライラしないと思っている花緒です。
ADHDのお子さんをお持ちのみなさん、いくら子どもに片付けを教えてみたところで一向に片づける気配がないと悩んでいるみなさん、なんなら旦那さんも片づけないと困っているみなさん。
出しっぱなしって本当に困りますよね。そんな人達を『出しっぱなし族』(花緒語録)と呼んでみることにしました。
今日はそんな『出しっぱなし族』と共に暮らすために、出しっぱなし族の特徴をADHDの脳のしくみから考えてみました。
なんでうちの子は出しっぱなし族なの?どうすれば片づけてくれるの?という方の参考になればうれしいです。
ADHDは『出しっぱなし族』?出しっぱなし族の特徴とは?
それでは『出しっぱなし族』にはどんな特徴があり、なぜそうなっているのかなど、私の考えをお話ししていきましょう。
『出しっぱなし族』ADHDの良い特徴
ADHDの脳のしくみから、片づけに関することだけをピックアップして簡単にまとめますと、『出しっぱなし族』の人たちは、いろんなことに興味関心がある人たちと言えます。
好奇心があるので、使い終わった後、片づける前に次の興味に関心が移ってしまって、次のことをやってしまうため、片づけが遂行されることはないのかも、と考えてみましょう。
ちょっとした変化にも反応できるので、飛ぶ鳥も落とすことができる。狩猟民族の末裔説もあるくらいなので、狩猟時代であれば有能なハンターだったことは間違いありません。
実はADHDの人達は、猛烈に頭の回転が速いと、私は思っています。
なんで片づけない?どうして片づけられない?とモヤモヤイライラするよりも、片づけようとする神経はいっそつながっていない、くらいに思った方が話が早いです。
要するに、片づけることに関しては、一切の興味がない、というわけです。逆に言えば、興味のある片づけであれば、誰よりも早くやると思うというのが私の見解です。
特徴:使った物・脱いだものはその場に置く/扉・フタ系は開けるだけ
子どもがある程度大きくなってきたら、遊んだおもちゃを片づける練習をやりますよね。
かわいいロッカーやおもちゃ箱、いろんなタイプの箱や棚で片づけがうまくいくようにサポートしてみたところで、『出しっぱなし族』は自ら片づけることはないと思います。
遊んだおもちゃ、使った文房具、宿題、脱いだ靴下、読んだ漫画本、全て終わった場所に置かれていませんか?
フタがあるおもちゃ箱は常時開きっぱなしだし、扉も空きっぱなし。あきれる程、やりっぱなし出しっぱなし。ごくまれにフタがしまっているなと思うときは、たまたま手があたってしまっているのでしょう。
見分け方:出しっぱなしの物をたどっていくと行動の予想ができる
おおよそ、帰ってきてからここでまず靴下を脱いで、ソファーで漫画本を読んだ後、ジュースを飲んで外に遊びに出たな、というように出しっぱなしの物から、なんとなくの行動を予想すること、できませんか?
私の妹がまさに出しっぱなし族なのですが、朝起きてから仕事に出かけるまでの軌跡が、見事なまでに残されています。
こんな状態で、よく物がなくならないなと思うのですが、実際はなくなっているらしく、再度新しい物を入手してくるようです。探すより早いからという理由で。
脳の特徴:片づけるという単語は知識として知っているが神経はつながっていない
一時的に片づけるということはわかっていると思いますし、片づけようという意志があれば片づけると思います。
問題は、使ったら元の場所に戻すということを、常に意識し続けないと、片づけへの意識が向かないということなのかもしれません。
過去の経験から学んで、次は片づけようと思うかもしれませんが、目先の興味の方が上回っているようにも見えます。
逆に言えば、片づけられない人は次々と興味関心が移っていくので、過ぎ去った過去の産物には興味がないのでしょうね。
よぉく観察してみると、その辺の興味の移り変わりも見られると思います。ある意味、才能だとも思いますが、同居人としてはだいぶ迷惑な話ですし、いずれ本人も大きく困る日がくるでしょう。
原因:片づけなくても死ぬような目にあったことがないため
結局、大人が片づけちゃうんですよ。特に母親がキレイに片づけてしまう。子どもも旦那も、何も困らないから、片付ける事にモチベーションがないのだと思われます。
脳科学的にお話しすれば、前頭葉の部分が何かしらの理由でうまく働いていないため、片づけなければいけないんだろうな、とは思っても、遂行まではいかないのかなと私は思っています。
ADHDの脳のしくみを見てね
もっと現実的な話で言えば、ママがやってくれるだろうという甘い考えを持っていることも大きく影響しているでしょう。
旦那様的視点から言えば、「それが嫁の仕事」くらいに思っているかもしれませんよね。
ちなみに、本人に片づける意志さえあれば、あっという間に片づけますし(箱に入れるだけ程度だけど)、本気で困っていて必要性を感じていれば、徹底的に片づけようとします。
しかし、継続的に片付いている状態を維持することは難しいので、ふりだしから繰り返す形になるでしょう。
要するに、自分で片づけてくれればよいのですよ。
ADHDの子供に「片づけ」は難しいのかもしれないと考えフォローする
子供時代は、バランスよくいかないものです。
学校も宿題も遊びも片づけも、大人が理想に思っているような行動を子供が取れるとは考えにくいですよね。
ADHDの子供の片づけに親ができる一番シンプルなフォロー
片づけに困っている場合、以下を確認してみましょう。
- 物を持ちすぎているのではないか
- 片づけ先が複雑で子供が理解できていないのではないか
- 片づけるタイミングを親が決めているのではないか
物が多すぎると片づけられない
点数が多すぎれば、当然片づけるのに時間がかかりますし、ややこしくなりますよね。
今使っているものと使っていないものを分け、使っていないものは、子供本人にどうするのかを決め手もらいましょう。
- ハードオフなどの中古屋で売る
- 地元のリサイクルに出す
- 保育園や児童館に寄付
- 親戚や近所の子供にあげる
- 処分
- 屋根裏で保管
トイストーリーではないですが、洋服やおもちゃ、絵本や漫画本など、数が多いと片づけられないのは致し方ないです。
まずは点数を減らして、片づけられるようにしていきましょう。
片づけ先が複雑で子供が理解できていない
本はここ、文房具はここ、おもちゃはここ、などあちこちに片づける先があると、片づけが複雑になり、面倒になり、片づけるハードルが高くなってしまいます。
子供が使うものは、ざっくり大きな箱に入れる、使う時は箱から探す、くらいシンプルにした方がわかりやすいです。
ランドリーボックスとか、キャンプでつかう折り畳み式のバケツとか、大きくてフタがないものがベストです。
フタつきは、そのフタが散乱するので。そしてフタは閉めないので。
片づけのタイミングを親が決めていないか
親が片づけてほしいタイミングで「また片づけてない」と思っているのではないか?ということですね。
片づけのタイミングは子供に決めさせてみてください。
2.ご飯の前、寝る前は10分前から片づける
お約束はこの2点くらいにして、ご飯と寝る10分前になったらタイマーをセットしましょう。
アプリのタイマーも使いやすいですよ。自分の声で「あと○分」というセットができるので、子供もさすがに気づきます。自分の声だし。
1.の遊びが終わったら片づける、というのは親が遊びの終わりを判断するのではなく、子供が判断してきめます。
ここはお約束だけして、あとは子供に任せましょう。5万回くらい声掛けをするつもりでいきましょう。
振り返り|ADHDの子供の片づけは親が8割フォローして少しずつ訓練していくつもりで
将来的にADHDの片づけは、誰かに委託してもいいのではないかと思うくらい、大変そうです。
大人の方も困っている人が多いみたいなので、いっそ自分でやらない選択もアリなのではないかと思っています。
その前に、物を持ちすぎないとか、1か所のみに片づけるとか、できる最低限のラインを子供時代に知っておきたいですよね。
片づけないリスクは、少なからずあると思っていて、仕事をするようになった時に子供が大きく困るのではないかと思っています。
そのために、子供時代から何を身に付けておけばいいのか、習慣にしておいた方がいいのか、などを考えていますが、実は私にもよくわかりません。
子供の未来のことなので、私が予想したところで意味ないと思うのです。どうなるかなんてわからない。
だから今、出しっぱなし族ADHDの子供達と暮らしていくために、どうしていこうかな、というところを考えています。
小学校高学年くらいになると、物の管理は難しくても、ある程度の片づけはやるようになることもありますので、気長に8割フォローになってもいいか、くらいの気持ちで対応していきましょう。
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