ADHDの子育ては「しんどい」「つらい」「大変」「限界」「もう無理」「疲れた」など、ネガティブ要素満載。私も同じこと思ってました。
こんにちは!ADHDの長男の子育ては本気でもう無理だと何度も思った過去を持つ花緒です。でも大丈夫でした。ただね、当時、本気で「もう無理だ」と思ったあの時の感情、今でもはっきり思い出せるんです。
「男の子の子育てなんてそんなもの」「元気でいいじゃない」「うちの子も同じよ」なんて軽く言われたりしたら、内心、もうこの人とは2度と喋らない!!と思うくらい、切羽詰まってました。
なぐさめてくれて、元気づけてくれようとする気持ちはうれしいのですが、ADHDの子育てに関しては、地雷に近いです。違うから、って本気で恨みたくなるので、配慮していただけるなら何も言わないていただけたらうれしいです。
というわけで、ADHDのつらくて大変な子育てを今日も頑張っている方のために、今だから思いつく6つの対処法をお話しします。
どれか1つでも、参考になったらうれしいです。
ADHDの子育てが大変すぎて限界だと思ってしまう理由
幼児期は、とにかく動き回ってどこかへ行ってしまうこと、いなくなってしまうこと、手をつないでくれなくて、店の中でもどこでもダーっと走り回ること。
追いかけるのも疲れるし、子供の動きは止まらないし、怒っても止まらないし、子供だから迷惑とかがわからなくて、親だけが周りに気を遣って、迷惑にならないように、ならないようにとヤキモキしてしまう。
そして、ずっとしゃべりまくったかと思ったら、自分の好きなことに集中しすぎて動かない。
学校に入れば、忘れ物・失くしものが多い。鉛筆や消しゴムは筆箱の中に入って帰ってくることはなく、プリントは持ち帰ってこない。
集金袋も、提出する手紙も、宿題も、教科書も、すべてのことがバラバラで、「学校」というカテゴリにくくられることがなく、やっぱり親だけがヤキモキしてしまう。
友達との約束も忘れ、学校では教室から脱走し、先生に怒られ、友達にも怒られ、親にも怒られ、子供は居場所がなくなってしまって、どうにもならなくなって、不登校になる。二次障害になる。
いろんなタイプがあると思いますが、代表的なことをざっくりと大げさにまとめるとこんな感じでしょうかね。
ADHDの子供の症状
ADHDとはどんな感じなのかを簡単に確認しておきましょう。
- ずっと動き回る・走って行ってしまう・いなくなる
- ずっとしゃべっている
- 忘れもの・失くしものが多い
- 気が散り過ぎる・過集中になりすぎる
- 時間を守れない・約束を守れない
- お金の管理が苦手
ADHDには、不注意優勢・多動衝動型・混合型の3つがあります。簡単に説明すると、こんな感じ。
・多動衝動型→動き過ぎること。衝動的に行動すること。
今回は対処法についてお話ししていきたいので、詳しいことは割愛します。いつか情報をまとめてアップしていきますね。
ADHDの子供の症状の原因
なんでADHDの子供がこんなに落ち着かないのかというと、 いろんなことに気が付いていて、好奇心が強いのですぐに確認して試してみたくなる。
だから、すぐに喋り、すぐに行動する。
神経がたくさんつながっているのかな、と思います。
だから、落ち着きがないことがデメリットみたいに言われていますが、私的には逆で、たくさんの事に気が付くという点でメリットだと思っています。
忘れちゃうのも、失くしちゃうのも、次々に興味関心が移るから。
そう思えば、なるほどって納得できるところもあるのではないでしょうか?
ADHDの子供の子育てが無理だと思う原因
これは私の考察ですが、大人が子供に「自分の理想通りに動いてもらいたい」と思って子供を見ているからではないかと思っています。
ある程度、子供はこういうもの、親はこう子育てすれば子供はこんな風に育つはず、という理想を持って子育てしていると思います。
しかし、目の前にいる自分の子供は、全然自分が思っていた通りには動かない。なんで?どうして?の連続がADHDの子育てを大変にしているのでしょう。
もちろん、実際にめちゃくちゃハードなので、一概に自分の理想通りにしようと思っているだけじゃないところは多々ありますが、理想の子供像という前提があって、目の前の子供の現状があって、その差が大きければ大きい程、子育てがつらい、大変、もう無理、限界、という感情に向いていくのかな、と思っています。
ちなみにこれは、大人が悪いわけでもなく、子供が悪いわけでもなく、社会とかのせいもでないです。
冷静に考えてみた結果、理想の子供像と現実の子供があまりにも違っていた、ということが、子育てを大変だと感じされている要因になっているんじゃないかな、と分析した結果です。
ADHDの子育てをさまざまな工夫で乗り切る6つの対処法
では、少しでもADHDの子育ての大変さを改善し、楽しい、までとはいかなくてもなんとか乗り切って成長を待てるようになっていただくための6つの対処法をお話ししていきます。
対処法1|疲れたら他人に任せる
それができたら苦労しない・・・
という声が聞こえてきそうですが、ワンオペ育児になっている方でも、できるだけ子供を預ける機会を設けましょう。
- 保育園、幼稚園の延長保育
- 放課後デイサービス(発達障害児用)
- ベビーシッター
- 発達障害児に理解のある習い事
- プレイセラピー
- 旦那や実父母、義父母、兄弟親戚など
など、地元で検索してみて、30分でも1時間でもいいので、休んでください。そして、マッサージに行って体を休めましょう。
対処法2|子供が自由に動ける環境に変える
どうしても他人に預けられない環境にある方は、子供をずっと見張らなければいけない時間を減らすために、家の中で子供が自由に動いても怒られない環境を作りましょう。
トランポリンを買う|DABADA(ダバダ) トランポリン
トランポリンは全身運動だし、体幹が鍛えられるし、何より飛んでいると気持ちがいいのでおすすめです。
自分で飛んでみるとわかりますが、結構な運動量になります。療育でもトランポリンは使われていて、体をうまく使えない子供の場合、トランポリンをうまく飛べない=体幹が弱いという指標にもなります。
長男も始めは全然飛べなくて、療育で教えてもらい、家でも練習し、やっと飛べるようになったら、体の使い方がうまくなってきました。
1石何鳥もあるトランポリン。親がダイエットするにも一番手っ取り早いです。ドラマ見ながら飛ぶだけ。
子供は楽しそうにいつまでも飛んでますから、買って置いておけば良し。だた、邪魔になるかもしれないので、トランポリンを片づけて置く場所だけは確保しておいた方がいいかな。
私は出窓に置きました。
バスケットボールで遊んでもらう|LANJU ミニ バスケットゴール
高さ調整ができる室内用です。小学生以上なら、スラムダンクの漫画本も一緒に置いておくといいかも。
外でテニスをしてもらう|テニストレーナー
ひとり打ち用テニスを練習できるアイテムです。ゴムを結んでしまえば長さ調節できますが、外じゃないと窓が危険だと思います。
お庭やベランダで砂遊び|恐竜の砂場
砂は絶対に外がおすすめ。投げるし、こぼすし、室内用でも外でやった方がよいです。
段ボールハウスで遊んでもらう|HOWAY オンリーハウスシリーズ
マジックとかおままごとセットとか一緒に入れておけば、しばらく出てこないと思います。
夏は水遊びに限る|Jasonwell 噴水マット
夏は水遊びをしてもらうに限ります。庭があるならキッズプールを、バケツでもいいし、ペットボトルでもジョーロでもなんでもいいです。
ヤクルトとか、ヨーグルトカップとかたくさん集めておいて、存分に遊んでもらいましょう。お風呂も同様に有効活用してください。
対処法3|子供が過集中に入ったら大人は休憩する
大人が疲れてきたら、子供の過集中を利用して休みましょう。
大人が休むために、過集中に入ってもらってもいいと思います。
子供が何に過集中になるのかを、普段からチェックしておいて、休憩したくなったらサッと出す。子供の目に移れば、興味の対象になるため、うまくいけば過集中状態になってもらえます。
言い方悪いかもしれませんが、私はうまく利用して、自分は休みましたよ。
対処法4|療育・通級を利用して第3者に介入してもらう
病院でADHDや発達障害という診断が出ているのであれば、療育や通級を利用して、他の先生や心理士、作業療法士などの専門家に介入してもらい、子育てのヒントをいただきましょう。
直接、子育て相談をすることもできますので、親子だけて格闘しているよりはずっといいと思います。
専門家ならではの視点で、親が気づかないことや知らないことを教えてくれることもありますし、親が対応に困っていることを、通級の先生が学校で、心理士や療育士の方々が療育の現場で、直接子供に指導してくれます。
親の言うことは子供には入っていかなくても、第3者の言うことは聞ける場合も多々ありますので、存分に利用して、どんどん相談してください。
対処法5|使えるツールはたくさん使う
ツールといっても、アプリとかDVDとかです。
ポータブルDVDプレーヤー
いつでもどこにでも持ち運べるので、お気に入りのDVDと、新しいDVDと用意しておくといいと思います。外出時はヘッドホンを忘れずに。
大量のシール|AIEX 子供&幼児用 3Dシール ぷくぷくステッカー
外出時とか、移動中の電車の中とか、シール帳に貼ってもらうだけですが、これだけの枚数があれば意外と持つと思います。
アプリ|絵カードタイマー
タイマーは絵カードタイマーを普段から使っておくと、外出先でも使えて便利。
対処法6|カウンセリングを受ける
スクールカウンセラーや地元でやっている教育相談、保健センターや子育て支援センターでの子育て相談など、無料でカウンセリングを受けられますので、愚痴を言いに行きましょう。
お金はかかりますが、病院の心理相談も予約すれば可能です。
ママ友とか、旦那とかではなく、専門家に相談することがポイント。しっかりと傾聴してもらうことで、多少なりともスッキリしますし、今後のアドバイスももらえます。
「もう無理」と思ったら、保健センターに電話をすれば、勤務時間内であれば担当の保健師さんが自宅訪問にきて、話を聞いてくれることもあります。
時間を見つけて、定期的に相談しておくことで、本当に無理だと思った時に助けを求めることができますよ。
ADHDの子供向け|子供に使えそうな3つの対策
今まで紹介した記事で、ADHDの子供の対処に使えそうな記事をご紹介しておきます。参考にしてみてくださいね。
ADHDの子供の迷子対策
迷子になりがちな子供をどうやってコントロールするのか、便利グッズをうまくつかって、なんとか大きくなるまで事故に遭わせずに過ごす工夫や考え方、親ができる訓練方法なども合わせて紹介しています。
ADHDの忘れ物対策
ADHDの脳のしくみを知ることで、意識なく忘れてしまうことへの対処を考えます。
ADHDですぐに忘れてしまう長男のために、実際に行った対策をご紹介しています。
ADHDの片づけ対策
たぶん、片づけることを忘れるというよりは、カテゴリ分けに問題があるのかな?となんとなく思っています。
完全に持論を展開していますが、何かしらの関連がありそうな気がしています。
片づけられないことは理解できても、片付かない状態はやっぱり耐えられません。私はあるところでバッサリと捨てています。
ADHDの子供向けの対処法が載っているおすすめの本3冊
世の中には様々な本があってとても便利になりました。知識が手元にあることはとてもありがたいことです。いろんな本を参考にしてみて、実際にチャレンジしてみましょう。
読んで学べるADHDのペアレントトレーニング むずかしい子にやさしい子育て
ペアレントとレーニングの本は、親としての考え方や接し方など、実践的な内容が多いので参考になりますよ。
「大人のADHD」のための段取り力
大人の本は理論的に実践できるものがとても多く、使えるポイントがたくさんあります。自分の子供用に少し通訳する必要はでてきますが、いろんなタイプの本を読むとわかってくることがありますよ。
漫画家ママの うちの子はADHD
疲れきってしまって、本なんて読む気力ない、という方には漫画がおすすめ。漫画なので面白おかしく表現されていますが、実際に対応したことがネタになっているので、そのまま真似してみようと思えるものが多いです。
振り返り|ADHDの子供の子育てに振り回されない日々は必ずくる!!
ADHDの子育てに関するヒントをお話ししてきました。1つでもお子さんの対処に使えそうなものがあればうれしいです。
1つだけ言えることは、ADHDの多動の面については、いずれ必ず落ち着きます。大人に近づくにつれ、子供と同じように動くことは考えられないですよね。
成長するにつれて、体の動かし方もわかってくると思いますので、当面はそこまで頑張りましょう。
長男は小学4年生で落ち着いたと感じましたが、こればかりは子供によってそれぞれ違うと思います。
多動が落ち着いても、他の面は大人になっても健在ですから、また別の対処が必要になってくるとは思いますが、年齢と共に、肉体的な疲労は少なくなってきます。
周りの人と連携しながら、子育て時代を乗り切っていきましょう。
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