毎日、片づけても片づけても物が出ている日常。ストレスたまりませんか?今日はそんな方に、一定期間取っておいたら、捨てましょうという提案をします。
こんにちは!ADHDの子供に片づけは難しいと思っている花緒です。
いちいち、誰のもの、私の管轄外、と認識して手を出さないことも疲れてしまうし、かといって放っておくと、物だらけになってしまいますよね。
脳のしくみ的に片づけが難しいからと言って、母親が毎日すべての片づけをする必要はないと思っています。
「片づけて」という声掛けをした上で、それでも片づけに意識が向かないのであれば、共有スペースに置かれているものは定期的に捨ててしまえばよいのではないでしょうか?
かなりのスパルタ方式ではありますが、正直、やってられない母親の1つの対策でもあると思っています。
ADHDの片づけ問題と共存するために|誰のための片づけなのかを考える

片づけってADHDの子供のため?そもそも誰のための片づけ??
ん???誰のためって??
子どものため?家族のため?みんなのためでしょ。って思いますよね。そもそも片付けをするのに、誰のためとか考えたことないですしね。
自分は、誰のために片づけているのか。片づけなければいけないことになってしまっているのか。
このことを冷静に考えてみましょう。
それって本当に子供のため?習慣化されないADHDの子供の片づけ話
・片づけを教えるのは親の役目だから
・片づけられないと嫁にいった後、恥ずかしい思いをさせたくないから
などいろんな理由はあるでしょう。
子どものための片づけなら、片づけ方を教えればいいだけですよね。年齢と発達に合った方法で、教えるだけですからさほど難しいことではありません。
おそらく片付けで問題となっているのは習慣化でしょう。
乳幼児じゃないかぎり、教えた後は声をかければ片づけること自体はできるはず。問題なのは片づけではなく、習慣化。習慣的に片づけるということを考えなければいけないわけです。
母親がADHDの子供に望む片づけとは?
・みなさんの理想通りの場所に片付いていること
・みなさんが追加で片づけ作業をしなくてもいいこと
この辺ですよね。しかも、みなさんが「片付いていない!!」と思う前に、理想の状態に戻っていることが前提です。
例えばみなさんが超ご機嫌で、どんなに散らかっていても全く気にならないくらいハイテンションになっているときは、片づけのことなど気にならないので、ストレスにもならないんです。
私たちも、片づけ片づけってうるさく言ってる割に、尺度が自分勝手だったりしますよね。言われる方は、「え?今??」みたいなことだってあるわけです。
ADHDの子供にわかる範囲で片づけの基準を決める
子どもに片づけを教えるにしても、自分で片づけるにしても、日々暮らしていく空間が片づいていないとイライラしてきますよね。
できるだけ片づけたい。
でもみなさんもきっと、できる限りのことはやっていると思うんです。だから諦めきれなくて悩んでいるんですよね。
お母さんは優しいから、お嫁さんとしても優しいから。情もあるしお金もかかっているからもったいないし。おじいちゃんおばあちゃんに買ってもらったんだし。
などなど、家族とその取り巻きの状況をバランス良く判断できるからこそ、いろんな思いをわかってしまうからこそ、子どもや旦那をうまく動かし、片づける方向へ持っていき、家族みんなが気持ちよく過ごせるようにしたい!という思い、とてもよくわかります。

家族が自分の理想通りに片づけて、いつもきれいに整った部屋で暮らしてみたいよね。
でも、ADHDの脳は、興味や好奇心優先ですから、片づけという自分がやったことの尻拭い的なところには気がいかない。
人を動かそうと思っても、きっと子どもも旦那も変わらないと思います。だって今までもこの方法で無事に生きてこれたし、無くなったらお母さんに助けを求めれば済んだから。
なので。2択です。選んでください。
- 片づけに関する自分のイライラストレスを解消する方向でいきたいのか
- 家族のためにシンデレラになりたいのか
今までいろいろ頑張ってきて、変わらなかったんだから、潔く2択から選んで決意しましょう。
●2の家族のためにシンデレラになると決意した方
これからもがんばってお片付けをしてください。心のどこかで応援します。そんな人生もアリだと思う。
●1の片づけのストレスを解消したい方
これからご紹介する対策を試してみてください。やり方はとても簡単です。大きな箱を準備して読み進めてみてください。
ADHDのスパルタ片づけ術!予告→箱に入れて放置→一定の時間がたったら全力で捨てる

対策は3つあります。
- 「片づけてね。1か月後(期日は好きに設定してください)に処分しますよ。」と声をかける(予告をする)
- 放っておく
- 一定期間とっておいて、期日がきたら容赦なく捨ててしまう
声をかける(予告をする)
事前に予告をすることは、発達障害の子どもだけに必要なことではありません。誰でも予告をされていると、事前準備ができますし、心構えも持てますよね。
突然ショッキングなことが起こるのと、ある程度予測していて起こるのでは、メンタル面でも差がでます。
そんなわけで、私たちはこれから家族が出しっぱなしにして片づけなかった物を、定期的に削除していきます。
物は大切にしなければいけませんし、そのように子どもにも教えているとは思いますが、実践していないのは私たちではなくADHDの出しっぱなし族のみなさまです。
小学校入学前のお子さん
遊ぶ前に片づけの予告をしておくといいと思います。
遊び終わったらここに片づけてね、という感じで予告をしておきましょう。
片づける量にもよりますが、片づける15分前くらいになったら、あと15分で片づけることを予告し、タイマーをかけます。タイマーが鳴ったら一緒に片づけましょう。
ポイントは1つの箱に入れたら片づけが完了することです。
仕分けて入れることができる子もいますが、中にはカテゴリの認識がまだわかっていない子もいますので、大人の観点からこのくらいの片づけはできるだろうと予想しないで、子どもがどこまで理解しているのかをよく見て判断しましょう。
小学生
片づけの場所を決めたら、説明と予告をする旨のお知らせをしておきます。遊ぶものと片付けの場所、片づけのタイミングなどの約束を、ある程度決めておく、ということですね。
もちろん子どもが自分のタイミングで片づけるのであれば全く問題ないので自由に片づけてもらえばいい話なのですが、片づけない子の場合は延々と物が出るだけになりますので、事前に約束を決めておくことが重要です。
ポイントは約束を少なくすること。
場所・・・片づける場所(箱など)を決めておく
低学年のうちは、何回か声をかけて片づけたらほめたりしてみるといいと思いますが、中学年、高学年はもうほめられなくても片づけましょう。
時間と場所だけ決めたら、あとは1回声を掛けておしまいでいいと思います。あとのことは本人に任せましょう。片づけるも片づけないも本人次第。
一度片づけなくてがっつり捨てられて困ればいいんです。そこで片づけないデメリットがはじめてわかるんですから。
とはいえ、効果が感じられるのは捨てられた直後だけ。またすぐ元の通りに戻ります。だから、声をかけるのは1回だけでいいと思うのです。
一生懸命声を掛けたのに、全然片づけてくれないというジレンマを起こさないためにも、はなから声掛けは1回のみ。あとは知らないというスタンスを貫きましょう。
中学生以上&旦那様
子ども部屋、書斎など母管理ではない場所については、片づけに一切口出しする必要はないと思います。問題は共有スペースですね。居間とか、トイレ脱衣所玄関など。
共有スペースにみなさんの物が出ている場合、お母さんは常に片づけて歩かなければいけなくなってしまいます。
しかし中学生以上であれば、自己管理の範囲ですから、物の管理の責任は、本人でいいと思うんですよ。そうは言ってもね、至るところに物を置いてまわるのよ、という言い分もわかるんですよ。
ホントに、母親が片づける物だと思っているくらい、皆様ご自由に物を置いて回りますからね。そして後から「○○どこ?」「××知らない?ここに置いたはずなんだけど。」って声を掛けてくるんですよね。
「知るか!!」と突き放したいのに、なぜかどこにあるか記憶している自分が若干悲しくなるのですが、嫁にいえば、母に聞けば自分の管理不足がなんとかなってしまう事がADHD特有の『出しっぱなし族』であり続けられる理由なのでしょう。
そこを断ち切らないと、延々とシンデレラであり続けなければいけなくなってしまいますよ。
できるだけ、自分で管理してもらいましょう。
ADHDの片づけない対策|本当に捨てるために大きな箱を置く
というわけで、今なり玄関なり置きっぱなしにされて困るところに箱をおきましょう。わざわざ用意しなくても。段ボールとかで良いと思います。
出しっぱなしで掃除の邪魔とか、目障り、というものをどんどん箱に入れていきましょう。何か聞かれたら箱を指させばOK。
ADHDでも関係なく|箱の中身、捨てます宣言をする
1か月・3か月・半年・1年など、頻度は各家庭によって違うと思いますが、一定期間置いておいたら、「箱の中身(なんなら箱ごと)、捨てちゃいます宣言」を家族に予告して、それでも片づけてもらえない場合は容赦なく捨てます。
本当に捨てます。情けはいりません。私たちのせいじゃないので。ここで本当に捨てないから、家族のだれも困らないから、片づけないと困るという経験ができないのです。
私は中古屋に売れそうなものは中古屋で売って、あとは全て本当にゴミに捨てます。結果どうなったって私は知らない。
きれいさっぱり捨て去りましょう。
ADHDだからといって同情は無用|本当に捨てる
意を決して本当に箱の中身を捨て去ります。もし中身が気になるようでしたら、目をつぶったりアイマスクをしたりして、見えないようにゴミ袋に入れて口をしばってしまえば見えません。
見えなければ中身は気になりませんので、あとは思い切って捨てましょう。家族には予告していますから、有言実行。何度も言いますが、マジで捨てます。
そりゃ非難されますよ。子どもにも旦那にも実父母にも義父母にも。兄弟にもママ友にも。ホントに捨てたの??ヒドくない??って言われます。

いや。予告してるし、期間とってあげてるし、断ってるわけだからね、捨てるよって。有言実行です。母はやる女だとわかってもらった方が後々ラクですよ。
私は大体、夏休み冬休み春休みの前に1度、それまでの間にたまった物をすっぱりと処分しています。
振り返り|片づけないADHD当人たちが悪いのに責められる母

私たち(嫁&母親)の仕事は、一生懸命家族の後を追いかけて片づけて歩くことじゃないと思います。
かいがいしく置き去られた物を各自の部屋へ返し、きれいな部屋を保つことでもないと思います。片づけるために生まれてきたんじゃないことは確かです。
でも、私たち (嫁&母親) はきちんと片付いた空間で過ごしたい。いちいち、目につくものを誰のものだと判断する時間と労力が本当にムダです。
いっそ出しっぱなしの状態で過ごしきるのも1つの方法だと思いますが、それでいいならこの記事は読んでないと思うんですよね。
状況を変えたいなら、変えましょう。捨てるだけなんだから、誰でもできますよ。
片づけない物たちを潔く捨て去るためにも、家族への予告は忘れないように注意してくださいね。予告して、家族の目に入るところへ張り紙で忠告などもしておくとより効果があると思います。
何か月かに1度、すっきりとした気分を味わいつつ、適度に諦めをもって接することがADHDの子供や『出しっぱなし族』である旦那と暮らしていくコツだと思います。
それでも慣れてきてしまえば、結局は片づけないんじゃないの?そんなに捨てちゃっていいの?という不安も出てくるでしょうが、本人たちに必要がなかった物ってことなのでいいのではないでしょうか。
そこまで私たち母親が、子どもや旦那の物の管理をしなければいけない、などどいう依存心を持たせてしまう方が問題だと思いますし、2度も3度も捨てられて問題意識を持たない方がヤバイと思った方がいいと思います。
余計な情に振り回されず、自分の仕事を全うしていきましょうね。
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