自閉症の偏食に対応!感覚過敏の子供のための添加物なし安心おやつアイディア

自閉症スペクトラム症

こんにちは!自閉傾向がある長男の偏食には本当に悩まされた花緒です。長男は乳児期から添加物を察知する能力高かったので、市販の物をほぼ何も食べませんでした。全くラクできなかった長男の偏食を補うべく、ご飯がダメならおやつで何とかしようと考えたおやつアイディアをご紹介します。子供の偏食に悩む方のお子さんが、少しでも食べてくれる何かの参考になればといいなと思っています。

今日の相談:ASDの子供の偏食がひどくて、1日1食です。何か食べてくれるような案はありませんか?

泣きそうな男の子

1つだけあるんです。ただし、お子さんに必ず合うとは限りません。もしかしたら全く食べないかもしれません。そうだったらごめんなさいね。

思いつく1つのこと、それは、自然のまま、素材のままがいいんじゃないかなということ。

もしかしたら、ですよ。何の統計もありませんから、何となく私が長男の偏食を観察してきて感じたことの結果です。ただ、この法則でいくと、長男が食べる率は確実に上がったんですよね。

自然のまま、素材のままの例

例えばですが、みそ汁には様々な具材を入れて出汁と味噌で味付けしますよね。

豆腐とわかめの味噌汁で言えば、豆腐だけ、わかめだけ、みそだけならOKということ。味が混ざることを嫌がる自閉症の子供は多いと思います。

シンプルに茹でただけ、焼いただけ、ふかしただけ、煮ただけ(煮るのは苦手な子が多いのでは?とも感じている)、味付けは塩のみ、みたいな方が食べるような気がしました。

  • 芋やかぼちゃは煮物にしないで、蒸しただけのものを食べさせる
  • 肉や魚も焼いて終わり、塩コショウくらいの味付けで食べさせる

など、超ベリーシンプルにしてみると食べる場合がある

卵も、生ならOK、目玉焼きならOK、スクランブルエッグならOKなど、成長過程によって食べられるようになる調理法も変わったりします。

いっそ、何の味付けもしないで素材そのままの状態で食べてもらえばいいのかもしれない。それが長男の偏食対応を考えた私の答えでした。

野菜を食べさせようと思う気持ちは捨てる!食感が苦手なものはずっと食べない

偏食の子供とのバトルになる最大の原因は、野菜を食べさせようとするからではないでしょうか?人参、ピーマンはまあ食べなくても仕方ないかとあきらめられても、ほうれん草や小松菜などの葉物系、サツマイモやかぼちゃなどのイモ類系、山菜、大根やかぶなど野菜にはいろんな食感がありますよね。

たぶん、シャリっとかモソッとする食感(大根とか芋)が嫌だったり、歯にあたったらギュッとなるもの(葉物系や山菜系)が苦手だったり、つぶつぶしているトウモロコシや、ざらつきを感じるポタージュなど、おいしいけど食べることで不快感を感じるものはたぶん食べない。

それは感覚の違いだから、私たちがどーこーしてあげられることではないのであきらめましょう。確かに栄養面が心配になる程の偏食が多いと思うのですが、食べれないことを受け入れることの方が先なのかもしれません。

今日はお米を食べたからOK、今日は味噌汁を飲んだからOK、みたいな感じで、1日1食でも、1色1種類でも何か食べていればいいと思う。その「何か」がポテトチップスとかにならないようにだけ注意していればいいと思います。

だって実際、何をやったって断固として食べないでしょ。ならばあるものの中で何を食べていくかは子供次第って思わないと正直やっていけない。やれる工夫は、すでに全部やってみたと思うので、どこかで割り切ってみましょう。

年齢とともに、発達とともに、食べる子は食べるし食べない子は食べないでしょう。親がコントロールできる分野ではないと割り切って、他のことを考えましょう。

添加物なしの安心おやつを食べさせたい7つのアイディア

ご飯を食べないならおやつで補えればいい。おやつの基本原則です。

冷凍くだもの

レシピじゃなくてごめんなさい。くだものを切って冷凍するだけのおやつです。

イチオシはバナナ。冷凍しても固くならなくて、氷のようにジャリっともならない。夏はアイス代わりに大量の冷凍バナナを作り置き(冷凍置き)しています。

他にはベリー類。ブルーベリーやラズベリー、ブラックベリーなど、生の実を凍らせておく。庭に実のなる木を植えておくと、毎年勝手にたくさんの実がなるのでおすすめです。

うちはブラックベリー。私の母はブルーベリーとラズベリーを植えて、毎年たくさん冷凍したりジャムにしています。

あとは皮をむいたグレープフルーツ、食べやすく切り込みを入れたオレンジ、半分に切ったイチゴなど、凍らせた後も食べやすい大きさにしてから冷凍するといいですよ。

高野豆腐のクッキー

偏食が激しくて貧血になった長男のおやつ用に考えたクッキーです。普通のクッキーを作る分量で、小麦粉の何割かをすりおろした高野豆腐に入れ替えただけ。作り方は普通のクッキーと同じです。

ただ、ちょっとボロッとなってまとまらない事もあるので、アイスボックスがいいと思います。絞り出しには向かないかな。

バニラエッセンスとかの香料は使わず、小麦粉と高野豆腐と砂糖、バターで作るクッキー。ちょっと塩を入れるとか、ココアを入れてみるとか、小麦粉の1割を片栗粉にしてサクッと感をつけるとか、試行錯誤できると思います。

蒸すだけの野菜

野菜は捨ててと言っておきながら捨てきれなかった私は、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいもをふかしてつぶし、ラップにくるんで作り置きをしていたら、長男ががっつり食べていました。

1歳~2歳はこれでイモ類を食べていたかも。ご飯の時には食べないのでおやつとしてイモ類を食べました。

さらに、ブロッコリー、アスパラなど茹ですぎるとやわらかくなりすぎて水っぽくなるような野菜は、かなり短めに蒸すことで食べるようになりました。

3歳以降はこの方法では全く食べなくなったので、1時期だけのものかもしれないけど、1つの案として使えると思います。

まるかじりくだもの・野菜

トマト、きゅうり、りんご・桃やスモモは丸かじりしていただきます。きゅうりは味噌の種類や混ぜ味噌(からし味噌、マヨ味噌、にんにく味噌など)を工夫しておくと、飽きずに食べれるらしい。

野菜ジュース

ミキサーで混ぜるだけのミックスジュースです。

基本の材料(コップ約3杯分)
バナナ1本・今日の野菜・ヨーグルトジュースコップ1杯・氷5個、砂糖小さじ1杯、
水コップ1/3くらい、あればリンゴ1/8個

ミキサーがうまくまわらなければ、水を少しずつ足してね。ミキサーでまわす時間はやく1分半以上。音がうるさいけど、しっかり回した方がおいしいです。

今日の野菜は、次にあげる辺りが飲みやすく、キャベツとかピーマンとかは向かないです。

  • 葉物→先端から半分まで、2枚分
  • 人参→1センチくらいの輪切りで、3~4個
  • トマト→半分

さらにパセリとかハーブを入れるとにおいがダメで飲まなくなる可能性があるのでやめた方がよく、すっきりとするリンゴがあれば尚よし。

組み合わせは大体3パターン

  • バナナ+ほうれん草・小松菜などの葉物系
  • バナナ+人参
  • バナナ+トマト
  • バナナ+くだもの(皮とか種をとってね)

最強なのが、バナナ+りんご+ミックスベリー+桃。お店開けるくらいおいしいです。

【応用編】アイスを作ろう!

ミックスジュースをタッパーなどに入れて凍らせる。たまに混ぜるとシャーベットになりとてもおいしい。アイスにする場合は、砂糖をあと3倍増やしましょう。甘くないと味がしないのと、アイスがやわらかくなります。

ごぼうやレンコンのから揚げ

普通のから揚げを作る方法で、ごぼうやレンコンをから揚げにする。ごぼうは太い部分を立て4つくらいに切るとちょうどいいかも。レンコンは薄めの方がカリッとしておいしいです。

ちなみに何の味付けもしないで、薄め(細め)に切ってから油であげて、塩をふって食べてもおいしいです。おやつか、つまみか、って感じです。

チョコパイ

私がチョコパイと呼んでいるのですが、実際は全然パイじゃないです。

餃子の皮に板チョコを2かけ置いて、端を止めて油で揚げる。それだけです。中がチョコじゃなくてチーズにするなら、揚げた後、塩をかけるとおいしいおつまみの出来上がり。

普通に普通のおやつです。

振り返り

お茶とデザート

市販の物を食べないことは悪い事ではなく、むしろいい事なんですけどね。便利な離乳食や幼児食があふれる中、まったくその波とは違う向きにいる自分がとても嫌でした。そして、偏食街道をまっしぐらに進み続ける長男に違和感を感じていました。

自然のまま、素材のまま食べるということは、自然界において当たり前のこと。人間社会だけが調理をしているところを考えると、この考えは正しいのかもしれませんね。

とは言え、親としての不安もたっぷりあるのさ、ということもあるので、私なりに考えて対応したことを紹介してみました。

偏食のお子さんの食事作りに、参考になったらうれしいです。

コメント