イヤイヤ期、絶頂期でもある2歳。みなさん、2歳児の育児、楽しんでいますか?私は長男の時は全く楽しめずイライラしていましたが、次男のときは「イヤ」と言われることが面白くて結構楽しめました。
さて、1歳から2歳になると、子供のレベルがグンと上がると感じるのは私だけでしょうか。
歩くだけではなく、階段の上り下りや、段差のジャンプ、ソファーの上り下りに加え、一気に走りだしますし、ボールやできないけどなわとびを飛ぼうとしたり、運動面での発達がものすごい気がします。
会話らしきものも少しずつできるようになってくる2歳には、どんな絵本を選んで読んであげればいいのでしょう。
今回は、いろんなことができるようになる2歳児の発達をサポートする絵本+おはなしを楽しめる物語を合せて10冊、ご紹介します。
日々の読み聞かせ用に、子供や孫、親戚の甥や姪などの誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントにもおすすめです。ぜひ参考にしてくださいね。
2歳の発達と絵本を読み聞かせることのねらいとは?
まずは2歳の発達から確認していきましょう。
2歳の発達
- 歩く、走るが上手になる
- ジャンプ、またぐ、階段の上り下りなど運動面でできることが増える
- ボールで遊べる
- つまむ、ボタンなど手先を使えるようになるなる
- 手洗いや歯磨き、スプーンやフォークが使えるようになる
- 2語文、3語文が話せるようになる
- 体の部位、時間の感覚、色や上下などがわかり「なんで?」と知りたがる
2歳という年齢は、できることがとにかく増え、これまでできていたことのレベルも上がる関係で、指先や足先を含めた細かな作業にまで興味がわくようになる年だと思います。
興味関心に関してもこれまでとは視点も視界も経験値も違うので、爆発的に加速する時期だと考えてもいいでしょう。
過度な期待は不要ですが、子供をじっくりと観察していると、本当にいろんなところを見て、いろんなことを感じ、一生懸命知識として記憶しているんだな、とわかると思います。
とにかく「なんでちゃん」なので、ずっと質問されると親もウザイと感じてしまうかもしれません。また、イヤイヤ期全盛期ですから、尚のこと、イラついてしまうかもしれませんね。
ただ、2歳の子供は自分が見た物、聞こえたものを知りたいだけな気がします。
そんな風に考えてみると、「なんで?」も「イヤイヤ」も一生懸命生きてるだけなんだな、と思えますよね。
2歳児に絵本を読み聞かせるねらい
知識の宝庫でもある絵本は、何でも知りたがり屋の2歳の子供の好奇心に答えられるだけのものを持っていると思います。
どんな絵本を選んでも大丈夫ですが、2歳の世界で見ているものと近いものが、より子供にヒットすると思われます。
子供の身近にあるもの、子供が知っているものや興味がある絵本を選ぶことで、子供自身が自分と絵本のつながりを認識していくでしょう。
さらに、音がなる絵本やしかけ絵本などであれば、一定の時間(15分とか)は1人で集中して絵本を眺めることもできますので、絵本に子守をしてもらうことも可。
子供によっては、集中できる時間は違いますが、少しずつ絵本というものがどういうものなのか、ということをわかるようになるでしょう。
爆発的に言葉が増える2歳児におすすめの絵本10選
それでは早速、2歳の子供におすすめの絵本を10冊、ご紹介しますね。
一気にいろんなことができるようになる、2歳児の発達面なども考慮し、言葉が増える時期をサポートできる絵本をご紹介していきます。
普段の読み聞かせや保育園などでの読み聞かせはもちろんのこと、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント、または保育園の進級などにもおすすめです。
ぶかぶか|かどの えいこ
手先が器用な子であれば、ボタンをとめられるようになったり、1人で着替えをしようとしたりするのではないでしょうか。
1人で着替えたい、そんな子供の気持ちを後押しできる1冊。
魔女の宅急便で有名なかどのえいこさんの子供絵本。ついイラついてしまう着替えも、絵本の世界ではやさしい感じに描かれていますよ。
はみがきおねがい!|わだ ことみ
はみがきを促す絵本はたくさんありますが、そのほとんどは子供がはみがきしないと虫歯になっちゃうよ、という注意をするものが多いですよね。
この絵本は、付属でついているはぶらしで、絵本の中の動物の歯を磨いてあげるというもの。逆転の発想で、子供に動物の歯を磨いてもらうことで、自分もはみがきしようかな、と思ってもらうというしかけ絵本です。
子供が歯磨きをする前には、この絵本で動物の歯を磨いてもらって、最後に親が子供の歯を磨く、などいろんな発想で使えそうですね。
なかなかうまくいかない歯磨きなので、あの手この手で乗り越えていきましょう。
あたまをトントンたたいたら|中川 ひろたか
体の部位を覚え始める2歳の子供にピッタリの絵本です。あたまをトントンたたいたら・・・ほっぺをトントンたたいたら・・・と、体のいろんなところを叩いてみたら、何がでるのかな?というおはなし。
読み聞かせをしながら子供と実際にやってみることができるという点で、2歳の子供におすすめしたい絵本です。想像力いっぱい、夢いっぱいのきっかけを作る絵本だと思っています。
あおくんときいろちゃん|レオ・レオーニ
スイミーやアレクサンダとぜんまいねずみなどで有名なレオ・レオーニさん作の絵本、あおくんときいろちゃん。有名な赤ちゃん絵本ですので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
私達の身近な色がこんなにも自然に絵本のおはなしとして出てくる絵本は、他にないと思います。ごく自然に色というものがあることがわかり、さらに色が混ざって違う色になるということを最初に知るきっかけになる絵本ではないかと思います。
チコちゃんに叱られる おとうさんおかあさんといっしょにすごせるじかんはどれくらい?|海老 克哉
正直、読み聞かせをする親の方が気づかされる絵本なのではないでしょうか。魔の2歳児、イヤイヤ全盛期ですから、親も子供と接することで精一杯の毎日を過ごしていると思います。
しかし、親も子も、お互い一緒に過ごせる時間は、意外と少ないもの。そんな視点で考えたとき、今、自分にできることは何なんだろう。読んでいるうちにそんな気持ちになるかもしれません。
2歳であろうと、大切なことは変わらない。2歳である今、チコちゃんのこのおはなしがわからなくてもいいと思うんです。成長とともに読み進めるうちに、いつか、そういうことかとわかる時期がくるでしょう。
それまではチコちゃんの番組のマネをしながら読んでみてもいいですね。
やさいのおなか|きうち かつ
初めて読んだとき、おなかの意味がよくわからなかったのですが、子供たちは大好きでした。「おなか」という表現がとてもステキだと思います。そして、ちょっとクイズっぽく、影絵のようになっているところが子供にはおもしろいみたいです。
2さいだもん|無藤 隆
ベタかもしれませんが、年齢で区切られている絵本はやっぱりすごいと思います。2歳の子供の目線で見えるものや、興味のありそうなものばかりがのっている2歳用の図鑑といってもいいでしょう。
のちに、幼稚園や小学1年生などの本を買うようになると思いますが、その年齢でわかることが載っているということがポイント。親の固定観念で情報を選ぶのではなく、親が見落としてしまいそうな2歳の発達面をサポートしてくれるという点でもおすすめの絵本です。
そらいろのたね|なかがわ りえこ
ぐりとぐらでおなじみの、なかがわりえこさんの絵本。2歳ではまだまだだまって絵本を見たりする時期ではありませんが、物語の絵本を読み始めてもいいと思います。
いきなりレベル高くないですか?!と思うかもしれませんが、絵本の読み聞かせにレベルは関係ないかな、と考えているので、いろんなタイプの絵本をいろいろと読んでみることをおすすめします。
発想のきっかけになるようなお話しは、絵本ならではの世界観とファンジーというちょっと現実世界とは違うもの。
そうやって、言葉を覚え、場面やコミュニケーションを覚えていくので、細かいことはあまり気にせずに読んであげましょう。
ちびゴリラのちびちび|ルース・ボーンスタイン
表紙からして何かが始まりそうな絵本ですよね。この絵本を読むと、子供は子供らしく、親は見守るだけで良いのだなと感じます。
絵本の世界では、子供は大抵自由で、いろんなことに興味を持ち、たくさん失敗しながらもたくさんのことにチャレンジしているのに、現代の子供には制約が多すぎるなと。
みんなに守られ、育っていくちびちびゴリラと自分を重ねあわせておはなしを聞く子供もいますよ。
14ひきのぴくにっく|いわむら かずお
いつも家族みんなで支え合って自然の中を生き抜いていく14ひきのシリーズ 。
自然の中で生きることの大変さや、家族が強力して生きている14ひきの親子に大人は共感。子供は絵本の中の繊細なイラストを真剣に見入るでしょう。
14ひきのシリーズには、いろんなテーマがありますので、お子さんの特徴をとらえたようなテーマから絵本を検索してもいいですね。
振り返り|なんでもイヤな2歳児には絵本でうまくのせて成功体験を積ませよう!
いろんなイヤで責めてくる2歳児には、真正面から対応しようとしては親のメンタルが持ちません。
ご飯を食べなくても、お風呂に入らなくても、夜寝なくても、いずれその時がきたらご飯は食べるでしょうし、寝る時がきます。
親もうまくかわしていく方法を見つけて、乗り切っていきましょう。成長してコミュニケーションができるようになるにつれ、親子のすれ違いは減っていきますので、絵本や便利ツールをうまく使っていきましょうね。
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