【6歳】文字が読める子も読めない子もおもしろいおすすめ絵本10選

絵本

いよいよ卒園の年齢である6歳になりましたね。親の方が入学準備でドキドキなのではないでしょうか?

子供におすすめする絵本は、基本的にどの絵本でも図鑑でもしかけ絵本でもいいと思いますので、今回は卒園や入学という成長や発達に合わせた絵本をご紹介しています。

普段の読み聞かせや、子供に読ませたい本選びに、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントに、卒園祝いや入学祝いにもピッタリな絵本ですので、参考にしてくださいね。

6歳の発達と絵本をおすすめする理由とは?

クリスマスにくまのぬいぐるみと絵本を読む女の子

まずは6歳の発達を簡単に確認してみましょう。

6歳の発達(簡単に確認)

  • 補助なしの自転車に乗れる
  • ハサミやのりなどを器用に使う
  • 時計や簡単な計算ができる
  • まちがいさがしやクイズ、しりとりなどができる
  • ルールのある遊びができるようになる
  • 順序立てて話ができる子もいる(相談にのるみたいな感じ)

年中と年長の差は結構大きく、生まれた季節によっても差はありますが、できる子とできない子の差が大きくなります。

さらに身長や体重といった目に見える差も出てくるので、親の方が子供の成長や発達で不安を抱えやすくなるような感じもしますね。

さらに小学校入学に向けて、子供のできないことに注目するのもこの時期。さらに発達障害などの疑いがあれば、就学相談などで結果が出る時期。

いろんな意味で、親子ともに大きく環境が変わる6歳という年齢ですので、周りの情報に流されず、自分でしっかりと物事を判断していけるように親も気を付けたい一年です。

参考:6歳の子供の成長と発達の目安/はいチーズ!clip

参考:おおむね6歳の発達とは/保育のひきだし

6歳の子供に絵本をおすすめする理由

人生経験が少ない子供には、物事への先の見通しを立てるのは難しいことです。たくさん経験し、たくさん失敗しているからこそ、事前に対策を立てられたり、回避するアイディアを持てるというもの。

幼稚園から小学校へ入学するという、6歳の子供にとっては環境が大きく変わることで、精神面でも生活面でもストレスに感じることが増えるでしょう。

だからこそ、卒園すること、そして入学すること、さらには学校に行くということやこれから勉強というものをしていくことを、少しずつ知識として知っておくといいのではないか?と私は考えています。

まだ経験していない学校生活は、リアルな写真やわかりやすいイラストで描かれた絵本や図鑑がピッタリ。現実の小学校とはちょっとくらい違っていても、そんな感じのものを絵本で見たな、と思えればOK。

事前知識があるかないかで、メンタル面の準備ができるので、入学後に大きなパニックを起こすことも防げるかもしれません。

何よりも子供のメンタルの安心材料になるのなら、過去の知識や経験がたくさん詰まっている絵本は、まさにピッタリのアイテムです。図書館などでも無料で借りられるのですから、これを使わない手はないでしょう。

という理由で、環境が変わる6歳には卒園や入学に関する情報、さらには発達に関する絵本をおすすめしているというわけです。

【文字が読める子供におすすめ】小学校入学前にどんどん字を読める絵本5選

うさぎと女の子

文字が読める子供は、本が好きな子は1人でどんどん絵本を読んでいきますよね。

親としても自主的に本を読む姿はうれしいと思いますので、どんな絵本を買って(借りて)あげればいいのか、迷ってしまいます。

できるだけ1人でも読み進められるような、やさしめのおはなしを選んでみましたので、ぜひ読んでみてください。

6さいのきみへ|佐々木正美

発達障害の本もたくさん出版されている精神科医の先生が書いた6歳の子供向けの絵本。子供向けに書かれた絵本ですが、巻末には先生から親宛てのメッセージが載っています。

幼稚園や保育園の卒園、そして小学校へ入学する6歳は、ある意味、親子の人生で一番感慨深い年になるのかもしれませんね。

子供の方は、幼稚園や保育園の先生・親親族以外の大人から、初めてもらうメッセージになります。ものがたりではない、自分宛て(自分の年齢宛て)に書かれた絵本があるなんて知らないでしょうから、ちょっとうれしい気持ちになるみたいです。

大人へのステップを1つ上がる6歳という年齢だからこそ、読む意味がある1冊かな、と思います。

教室はまちがうところだ|蒔田 晋治

小学校入学前の時点で、一人で絵本が読めてしまう子供の中には、間違うことや怒られること、注意されることを恐れて発言しない子供もいると思います。

入学後の担任の先生と子供の相性も関係してきますが、とりあえず、間違えることがOKである、という学校のスタイルを知っておくことは入学前準備にもつながるのでは?と考えています。

絵本の世界と現実の世界は違いますが、共通認識として教室での勉強はまちがってもいいのだ、ということを覚えておきたいですね。

フラワー・フェアリーズ 魔法のとびら (しかけえほん)|シシリー・メアリー・パーカー

魔法や妖精が大好きなファンタジックな子供には、妖精のしかけ絵本がおすすめ。結構本格的なしかけ本なので、大人も若干びっくりするでしょう。

女の子が好きそうな感じですが、男の子の兄弟がいる場合は、そのしかけに興味津々になると思います。誕生日とか、クリスマスとかのプレゼントには、このくらいインパクトのある絵本がおすすめですよ。

はんぶんこ|TERUKO

人と分け合うことは大切なことですが「自分のもの」がはっきりと分かってきた6歳児には、ちょっと難しいこともあるでしょう。

「半分あげなさい!」と怒られてしぶしぶ半分あげる子供が多い中、「いいよ」とあげられる子もいますよね。半分にするってこういうこと、というちょっとわかりにくい感覚も、絵本ならおはなしの中で感覚をつかむことができます。

ちょっとシュールなイラストに見えますが、一人で絵本が読める子供に何がどう伝わるのか、いつか「半分」について学校や友達付き合いの場面でふと思い出す1冊になる気がしています。

さよなら ようちえん|さこ ももみ

卒園の意味がわかっていない子も多い年長さんですが、中にはしっかりと卒園することがわかり、小学校へ入学するために、毎日遊んでいた友達や先生との別れを悲しみ、号泣する子もいますよね。

どちらかというと親と先生が号泣する幼稚園の卒園式ですが、卒園する6歳に贈る1冊です。最後に子供の名前を書けるところがありますので、卒園祝いのプレゼントにもピッタリですよ。

【文字が読めない子供におすすめ】文字を読めないが気にならないおもしろい絵本5選

お母さんに抱っこされている女の子

文字が読めなくても、絵本を1人で読まなくても全く問題ありません。学習障害の長男に絵本を読んでいて感じたのは、文字が読めないから気が付くポイントがあるということ。

いずれ、文字は読むようになりますから、今しか気づかないことを一緒に共感していきましょう。

小学生になったら図鑑: 入学準備から小学校生活まで楽しくなるコツとヒント366|長谷川 康男 (監修)

小学校に入学するにあたって、登下校から学校にまつわることまで、さまざまな情報が載っています。もちろん、子供でもわかりやすく書いてありますので、1冊あれば役に立つと思いますよ。

季節やマナーなんかも載っているので、まさに図鑑といった感じで、入学祝いとか卒園祝いにもおすすめできる1冊です。

からすのパンやさん|加古里子

日常生活で見かける細かな状況が描かれたかこさとしさん絵本。だるまちゃんとてんぐちゃんどろぼう がっこうなど、親世代も読んできたたくさんの名作がありますよね。

絵本は絵でもわかるように表現されていますから、字が読めなくてもいいと思います。愛らしい絵と、子供の日常生活で目にするような物が描かれていれば、子供は自分の知識との共通点を見つけ、絵本から得た新しい情報とのリンクを作ります。

それでいいのではないでしょうか。「読んで」と言われたら読んであげればいいと思いますし、親子の読み聞かせで大人が読めばいいだけのことです。

いずれ文字は読めるようになりますし、もし学習障害で読めなくても便利な現代はツールがあります。

自分で読めない子供を他の子供と比べるのではなく、絵本の中からどんな情報を見つけるのかに注目していくなら、絵が細かくて情報が多い絵本がおすすめですよ。

わたしのわごむはわたさない|ヨシタケ シンスケ

最初の1回だけ、大人が読んであげてください。あとは子供が自動的に絵本を開くか、「輪ゴムをちょうだい」と言われるかのどちらかです。

簡単で、シンプルで、わかりやすくて。ここまで大人も子供も同じ思いで読める絵本はなかなかないと思うヨシタケシンスケワールド。

輪ゴムで自由に遊ぶ子供をおこらずにどれだけ見守れるか、その後の考える力に大きな差がでるポイントだと私は考えています。

パンダ銭湯|tupera tupera

絵本が読める読めないに関係なく、親子でハマるくらいおもしろい絵本がパンダ銭湯です。読んだことがない方は、書評やレビューなど一切読まずに、この絵本を読むことをおすすめします。

読み終わったら、もう一度確認したくなる驚きのストーリーに、親子で感動していただければと思います。

サーカスがやってきた|よぐち たかお

フィルムをゆっくり動かすと絵が動くしかけ絵本です。小学校に入学すると、さまざまな「どうして?」を考える機会が増えるので、入学前から科学のきっかけになるような絵本に触れておくのもいいですよね。

解説もついているので、何気に大人の方が真剣に読み込んでしまいそうなおもしろい絵本です。

振り返り|読める読めないは関係ない!6歳からは絵本で人生の知恵を学ぼう

環境が新しく変わる6歳の子供を、後ろからそっと支えられるような人生の知恵が載っている絵本。知識絵本も、娯楽絵本も、どれも子供の人生にとって教訓の1つになっていきます。

今、6歳という年齢で、絵本に書かれている意味や内容を理解する必要はなく、どこかで読んだかも、見たことあるかも程度でも十分役に立っていると思います。

冒頭でもお話ししましたとおり、経験が浅いうちは先の見通しを立てることが難しいのに、小学校に入ると、次の日の準備や宿題、行事ごとの練習や他学年との交流など、さまざまな情報が子供を取り巻きます。

そんなとき、ふっと1人で見返して、入学前の安心した時間に戻ることができたら、または絵本を読めば情報がわかるから大丈夫だと思えたら、結構心強いですよね。

たった6年しか生きていないからこそ、ここまでで読んだ絵本の知識は子供の言動や行動に影響しやすい。テレビやゲームと同じように、ちょっと埋もれて子供に影響を与えていることは確かです。

そんな風に考えると、どんな絵本でも知識の1つになりますから、読まなくたって見るだけでも知識として残りますから、いろんなジャンルのいろんな絵本を選んであげてくださいね。

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