内田麟太郎氏作の絵本「ともだちやシリーズ」の絵本の内容を簡単にご紹介し、読み聞かせにかかる時間も合わせてご紹介していきます。
こんにちは!学校などでの読み聞かせで何を読もうか迷った時は、「ともだちやシリーズ」から選ぶ花緒です。
高学年にはちょっと子供っぽく感じてしまうと思うので、小学校中学年くらいまでかな。読み聞かせ担当になってしまった方の参考になればうれしいです。
あと2冊、今手元にないので、来たら追記しますね。
内田麟太郎作|ともだちやシリーズ絵本の豆知識
まずは「ともだちやシリーズ」って何?という方のために、簡単にご説明します。
「ともだちやシリーズ」とは?
内田麟太郎さんの絵本、オオカミとキツネが繰り広げる「ともだち」にまつわる様々なお話しです。
主な主人公
キツネとオオカミが主人公です。クマやヘビ、コダヌキ、ヤマネ、ヘビ、テンなども出てきますが、メインでいつもいるのはキツネとオオカミです。
そして、話には直接関わりがありませんが、ミミズクがいつも遠巻きに動物たちの様子を見ています。
「ともだちやシリーズ」を小学校などの読み聞かせでおすすめする理由
「ともだちおまじない」というおはなし以外、はなしに山場があることですね。山場があるので、そこまでで話しが盛り上がり、スッキリ解決して終わります。
さらに、友達との友情、友達に対する思いなどが生き生きと描かれていること。絵本を見ている子供たちにも、とても伝わりやすいくらいわかりやすいのです。
内田麟太郎作|ともだちやシリーズ絵本の内容紹介と読み聞かせ時間
タイトルコールから始めて、背表紙を見せるまでを1回として、時間を計測してみました。
ゆっくり過ぎず、早過ぎずと言ってもよくわからないと思うので、次の文章を12秒くらいで読む速さで読んでみました。
では、読んでみた時間と内容を簡単に紹介していきます。
ともだちや|4分10秒
キツネが「ともだちや」という商売をしています。1時間100円、2時間200円。でもオオカミに、本当の友達ならお金はとらないのでは?と言われ、我に返ったキツネ。
「ともだちや」なんかやらなくても、オオカミと友達になれたキツネのおはなし。ともだちやシリーズの幕開けのおはなしです。
ともだちくるかな|4分20秒
自分の誕生日を一日早く間違えたオオカミは、友達のキツネがお祝いに来てくれない寂しさにこころを捨ててしまいます。心を捨てたら楽しい日はこないじゃないかと泣くオオカミとキツネ。
オオカミの勘違いからくる、自分自身のいろんな感情に振り回されるオオカミが滑稽とも言えるお話しです。
キツネとの友情もまたお話しの見どころです。
あしたもともだち|5分35秒
森で一番強いと思われたいオオカミ。実は友達思いでとても優しいのですが、オオカミたるもの強い者、という思いを捨てきれず、キツネに内緒でケガをしたクマをこっそり助けます。
何も知らないキツネは、いつものように遊んでくれないオオカミに裏切られたのでは・・?と不安になり、後をつけていき、オオカミがクマの看病をしていたことを知ります。
本当はみんなが友達思い。そんな熱い人情(動物ですが)が感じられるお話しです。
ごめんねともだち|4分5秒
ふとしたことからケンカをしてしまったオオカミとキツネ。あやまりたいのに、仲直りをしたいのに、素直になれない2人に仲直りのきっかけを作ったのは、地面にいたアリでした。
あやまるあたりは、超感動シーンです。絵を見ながら読んでいると涙が出てきそうになるくらい、素敵な挿絵だと思います。
ケンカと仲直りをテーマにした心が温まるお話です。
ありがとうともだち|6分30秒
オオカミの家に初めてお泊りにきたキツネに、オオカミは海の話をします。次の日、初めて海にきたキツネと海釣りをするオオカミ。大きなカジキをキツネに釣ってあげたい気持ちで頑張りましたが、オオカミは全く釣れません。
うまくいかないオオカミのイラだちを、愛くるしいキツネの超ポジティブシンキングでカバーする感動のお話しです。
ちょっと長いけど、誰もがスッキリ良かったね、で終わるお話しです。
ともだちおまじない|4分20秒
ともだちに関する5・7・5を集めた絵本です。お話しと言うより、おまじないですね。最初から最後までずっと5・7・5です。
わかるー!っていうものから、ちょっとしんみりするものまであり、ほっこりする感じですね。詩の代わりにちょうどいいかなって思っています。
きになるともだち|6分30秒
オオカミがヤマネに恋をするお話しです。オオカミが初めてヤマネに出会った後から、オオカミの行動が変になりました。言ってることもやってることも、どこかおぼつかずフワフワ。
そんなオオカミを心配して、ヘビから「オオカミは恋をしている」という話を聞きます。恋をするとこうなるよ、というとてもわかりやすいオオカミの動きがとても面白いです。
さらに、そんなオオカミを温かく見守る森の動物たちの友情もステキなお話しです。
ともだちごっこ|6分50秒
新しく越してきたテンの笛を聞きたくて、オオカミとの疎遠を約束してしまったキツネ。
ちょっときまぐれなテンに振り回されるキツネと、キツネに会えないオオカミの妄想(キツネが病気になっているとか、さらわれたとか)に友情を感じるお話しです。
ともだちって何なんだろう、ということを「ともだちごっこ」というごっこ遊びで繰り広げているお話し。女の私からすれば、テンみたいな女の子、いるいるって思っちゃいますね。
よろしくともだち|5分0秒
オオカミと友達になりたいコダヌキは、オオカミが怖くて怖くて逃げてばかり。どうすればコダヌキと友達になれるのか、オオカミなりの方法でコダヌキと友達になるお話し。
オオカミのストレート過ぎる方法に、大人はちょっと赤面な感じが面白いと思います。
いつだってともだち|4分50秒
こっそりキツネの誕生日祝いのために作業を進めるオオカミと森の動物たち。照れ屋で恥ずかしがり屋のオオカミは、うまくキツネに言えないまま、ケンカをしてしまいます。
オオカミの思いを知らないキツネは、寂しい思いをしていましたが、その真相を知り、友達のあたたかさを知ります。
そして、オオカミとテンだけでキツネの誕生日祝いをする予定だったのに、いつのまにか森の動物たちみんなでお祝いをすることになってオオカミもびっくり。
「みんなともだち」という森のどうぶつたちの思いがいっぱいのお話しです。
振り返り|ともだちってイイよねって思えるお話ししかない「ともだちやシリーズ」
いろんなシリーズを読んできましたが、どのお話しを読み聞かせをしても子供達の反応がイイのです。
若干、わかりやすいところも多々ありますが、そういうところも含めてオオカミとキツネの友情を楽しむお話しだと思います。
教訓的なところを省いたとしても、娯楽としても面白い。そして、挿絵も表情豊かでとてもカワイイです。
親が子に読んであげる読み聞かせにも、プレゼントにも、ピッタリの絵本だと思います。
小学校の読み聞かせ向きとタイトルを入れましたが、幼稚園の読み聞かせにも向いていると思います。
読み聞かせ担当になったら際には、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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