人の感情が気になり過ぎる、空気が読め過ぎて疲れる、「そこまで気にしなくても・・・」「そんなこと気にしてたら社会でやっていけないじゃん」などと言われながら、今日まで頑張ってきたHSPのみなさん。
私もHSPです。
中学2年の時に、今でいうところのパニック障害になってから、パニック障害とうつ病を繰り返し、産後もうつ病と育児ノイローゼを繰り返していましたが、発達障害の長男の育児をしていくうちに大切なことに気づき、暗闇から抜け出すことができました。
今、HSPの気質に悩み、人間関係や敏感な気質があるからこそ社会でうまくやっていけないと感じている方、HSCの子供を育てている親で、子供の将来が心配な方へお伝えします。
HSPの気質を持っているからこそ向いている仕事があると私は考えます。
あくまでも花緒論であることをご了承いただき、参考にしていただければうれしいです。
【結論】人の感情を先回りする仕事・感覚過敏を利用した仕事が合っているのでは?
HSPの私は、短大を卒業後、さまざまな職業を体験してきましたが、毎回メンタルがやられるため最終的には派遣社員で働くという道を選択しています。
空気を読みすぎる感覚があったので、常に人に気を遣いながらの仕事生活は、パニック障害やうつ病など、メンタルにも悪影響が出ました。
働けなくなり、しばらく休んではまた別の会社に派遣に出てまたメンタルを病む生活に終止符を打ったのは、仕事でも友達でも結婚でもなく、長男の妊娠&出産でした。
出産後も長男の発達障害、次男のHSCに翻弄され、2度のうつ病を乗り越えた今、新たに仕事に出始めました。
そんな経験から、HSPだからこそできる仕事があるなと思っています。どんなタイプの仕事が気質に向いているのかを7つのカテゴリに分けてみました。
人をアシストする仕事|アシスタント系
HSPの気質に一番合っていると思うのは、人をアシストする仕事だと思っています。
- 秘書
- 営業事務
- アシスタント
- 介護
- 保育士
- 先生
- 看護師 など
空気が読めて、アシストする人の気持ちも先読みできるので、満足してもらえる仕事ができると思います。
ただし、完璧を求めすぎるともれなくうつ病に発展しますので、対策は必ず必要です。
流行を我が手で生み出す仕事|アイディア系
空気が読めて人の気持ちが分かるということは、社会で生きる人々がどんな商品を望んでいるのかが分かるでしょう。
- 商品開発
- デザイナー
分かるのであれば、商品開発やデザイナーなど、アイディアを形に変える仕事も向いていると思います。
人ではなく動物と接する仕事|動物系
人とのコミュニケーションが苦手な方で動物好きなら、動物と関わる仕事もいいでしょう。
- 獣医
- トリマー
- ペットショップ店員
- 動物訓練士 など
信頼関係を築いてこその仕事ですので、人間関係のストレスに悩むことも少なくなると思います。
悩みをじっくり聞く仕事|カウンセリング系
メンタルが崩れそうなのでおすすめはしませんが、人の気持ちがわかるからこそ、カウンセラーが向いているでしょう。
- カウンセラー
- 臨床心理士
- 療育士
いろいろなカウンセリングやセラピストなど、人の悩みを傾聴することで癒す仕事はいくつかあると思います。
ただ、みなさんの悩みを聞くわけですから、うまく感情を切り分けないと自分のメンタルがやられてしまう危険性もあるようなので、切り分けられる方のみ、に向いているお仕事になりますね。
細やかな気配りで結果を出す管理職|マネジメント系
人の気持ちがわかるからこそ、管理できる立場も適職だと考えます。
- 店長
- マネージャー
- プロジェクトリーダー
- その他管理職など
社長ではなく、管理職。
人の気持ち+現状把握+未来への対策、この3つを管理できる能力を持っているとしたら、管理職や指示系統の立ち位置が合っていると思うのは私だけでしょうか。
もちろん、社長に向いている人もいるとは思いますが、ここでは社長ではない管理職というポジションでお話をしてみました。
チームをうまくまとめて結果を出す|スポーツ選手
管理職と同じ理由でスポーツ選手も向いていると思います。
- スポーツ選手
- スポーツの指導者、トレーナー
特にチームの指示系統という役割なら、さらに適職。
全体を把握して、先を見越して、現状のメンバーの気持ちも把握できる能力は、チームを引っ張っていける存在になるでしょう。
引退後は指導者やトレーナーとしても活躍できると思います。これは一番始めにお話ししたアシスタント系のところと同じです。
人と接しない仕事
目の前の人間関係から解放される|在宅ワーク
HSPにとって、本当に人に会わずに仕事ができるということは、本心からありがたみを感じます。
- ライター
- アフィリエイター
- ブロガー
- プログラマー
- その他在宅ワーク など
顔が見えない文面だけのコミュニケーションですので、時として心無い対応をされることもあるでしょう。
対面であれば相手に気を使ってしまい、周りの空気や立ち位置などにも気がいってしまい、自分が我慢することになりがちですが、在宅ならバッサリと切ることができます。
カッチリとした文面で、丁重にお断りできることは、もはや感動でしかありません。
在宅だけで食べていけるなら、わずらわしい人間関係から解放される在宅ワークはHSPの気質に合っている仕事だと思います。
豊かな妄想を活かして|作家・絵本作家
せっかく豊かな妄想力を持っているのですから、とことんまで膨らまして世の中に作品として出してもいいですね。
- 作家
- 絵本作家
- 漫画家
- シナリオライター など
インターネットがある時代、自分の作品は気軽に見てもらえるようになりましたので、楽しんでもらえる可能性もありますね。
直接伝えられない思いを芸術にのせて|アーティスト
対面でのコミュニケーションでは発揮できない思いを、音楽や絵にのせて自分の外に出していくアーティスト。
- ミュージシャン
- 画家
- イラストレーター
- 写真家
- 陶芸家 など
人間、やはりどこかで自分の本当の思いを自分の外に出し、だれかに共感してもらうことで存在意義を感じるのではないかと考えています。
そういう意味でいうと、HSPのように悶々と感情を内側に引っ込めてしまうタイプの人は、人とのコミュニケーションをあまりとらずに、作品作りに打ち込むのがいいのかなと思います。
じっくりと向き合う|研究職
完全に人と接しないわけではないと思いますが、研究に打ち込める環境に入れるなら、メンタルを崩す原因になるコミュニケーションに振り回されることない研究職がいいのかな、と思いました。
- 研究員
- 開発関係
ただ、所属する先によりけりだと思うので一概には言えませんが、より専門的なスキルを持っているのであれば、やってみてもいいのかもしれませんね。
わかりやすく伝えることはある意味適職|通訳・翻訳
ライターも同じですが、読む相手が何を知りたいのか、どんなことを望んでいるのかなどを考えられるので、通訳や翻訳も向いていると思います。
- 通訳
- 翻訳
外国語と母国語をつなぐだけの通訳・翻訳だけではなく、母国語→母国語であっても通訳が必要なことは多々ありますよね。
- 子供⇔大人
- 生徒⇔先生
- 子⇔親
相手のニーズをくみ取り、対応していくことは適職でしょう。
振り返り|つまり相手の感情や空気を先読みして対策を取る能力があると思うこと
要するにHSPの場合は、人の気持ちや空気が読めるので、相手が理解できる言葉に置き換える能力が優れていると思います。
また、相手が何を求めているのか、どうしようと考えているのか、に関してもある程度把握できてしまうので、先回りをすることができるわけですね。
そして、先回りができるということは対策がとれるということ。
結局、HSPだからといって職業が大幅に減ることはないでしょう。それよりも、どうすればHSPである自分が満足のいく時間を過ごせるか。
ここに力を注いでいくことで、人に振り回されずない自分の人生を、前向きに生きていきたいですね。