HSCの子供やHSPの人の中には、自分の妄想や不安が強くて、なかなか行動に踏み切れないという方がいると思います。
できないではなくやらないだけであることはわかっているのですが、不安が強すぎて言い訳をしては行動に移せずに悩んでいませんせか?
今回は、本当はチャレンジしてみたいことがある、やってみたいことがある、なのに毎回行動できずに悩んでいる、という方のために花緒流の考え方を紹介します。
学校の防災訓練の授業を受けただけで、一人で家の外に出られなくなった次男に実際に試した考え方です。
さらに、言い訳が多くて行動に移せなかった次男が、自分で行動を起こせるようになりましたので、小学生でもわかる簡単な考え方です。
少しでも今の状況を変えたいと悩んでいる方の参考になればうれいしです。
HSPの思考のクセに気づいて悩みを克服するための基本【花緒論】
まずはHSP気質の思考のクセがあることに気づきましょう。「思考のクセ」というのは、HSP気質であるが故の独特の思考回路のことです。
人それぞれクセも違うとは思いますが、大まかの方向性は大体同じだと考えています。
できないではなく、やらない選択をしているだけ
HSP気質の思考回路による行動は、常にやらない選択をしてしまう傾向があると感じています。
詳しくはこちらの記事で説明していますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
結局、自分にふりかかかりそうな災難を事前に予告し、避けていくため、どうしても「やらない選択」になってしまうのでしょう。
何事にもリスクは付き物ですからね。
100%安全なことなど、ほぼありませんから。
そう考えると、安全第一のHSP気質の人たちは、より安全圏を選ぶため、「〇〇だからできないや」と言い訳付きでやらない選択をしがちです。
HSPの思考のクセができないと結論付けているだけ
さきほどと話がかぶりますが、思考のクセがさまざまな理由をつけて「できない」と判断し、自分を守ろうとします。
危険からはもちろんのこと、人間関係やストレスなどから守るために、より安全で新しい事のない時間を過ごそうとします。
HSPの中にはADHDのように新しい刺激を求めるタイプ(HSS)もいるようですが、今回は行動ができずに悩んでいる人を対象にお話しを進めているので、刺激を求められるタイプは割愛します。
「できない」ではなく「やらない」だけであることは、おそらく当人が一番わかっていること。
できることなら、自分もチャレンジしてみたい。そんな思いがあるからこそ、現実との差で悩んでいる、というわけですね。
現段階では全て妄想である
行動する前の段階では、すべての事が妄想です。
- チャレンジしてみたいと思っていること
- でもやれないと思っていること
- やっぱり今回もできないかもしれないと思っていること
など、すべてが妄想。まだ、なに一つとして現実として起きていませんので安心してください。
では、実際に行動を起こす前に、行動が止まってしまうHSPの思考のロックを外すための超簡単な思考法をご紹介します。
できれば紙と鉛筆などを用意して、一緒に考えを紙に書いてみるといいでしょう。
【小学生でもできる】HSPのできない悩みを克服できる超簡単な思考法
HSPの特性でもある「深い思考」はとてもいいことだと思うのですが、深く考えすぎて動けなくなっては本末転倒です。
「行動したくない」なら問題ないのですが、「行動したい」と思っているなら、次のことを考えてみましょう。
ポイントは「できない」と考えてしまうのはなぜか、ということです。
例題
〇〇だからできない。
大人になればなるほど、〇〇だからできない、という言い訳が多くなる気がします。
- 子供が・・・
- 主人が・・・
- 親が・・・
- 仕事で・・・
「・・・」の末尾は私にはできない、または私には無理です。
知識がない
できない理由の1つは、知識がないこと。
当然ですが知識がなければ、できる方法がわかりませんよね。
知識をつければよい
知識がなくてできないのならば、知識をつけましょう。
本やインターネット、YouTubeの動画、通信教育など方法はなんでもありますよ。
スキルがない
知識はあるのにできない、という場合はスキルがないのでしょう。
スキルとは技術面だけではなく、体験や経験、コミュニケーションなども含めたスキルです。
スキルをつければよい
スキルがないなら、スキルをつけましょう。
チャレンジする内容によりますが、スキルを身に付けるには実際に体験してみなければ身に付かないことが多いです。
とりあえずやってみる、ということがスキルにつながります。
どうしても1人では難しいと思った方は、習い事で先生に教えてもらいましょう。
単発で聞きたいことは、ココナラが便利です。必ず答えられる誰かがいるというところが魅力です。
継続して習い事を考えている場合は、通える教室やオンラインレッスン、通信教育なども検討してみましょう。
できないをサポートするアイテムたちをフル活用
知識とスキルがあれば「できない」と思っていたことが、一気に「できる」に近づきましたよね。
あとは、さらにあるとできるグレードがあがったり、他の相乗効果が期待できるようになります。
お金
習い事や物を買う必要があれば、お金が必要になります。逆にお金がなくて「できない」につながっている場合は、まずお金を稼ぎましょう。
時間
時間がないから「できない」につながっている場合、何に使っている時間を使ってるのかを把握するようにしましょう。
医師の日野原先生は、命=自分が生きられる時間であると絵本の中で話されています。
つまり、日々の時間を納得がいくように過ごすことが「生きる」ことなんですね。
人の感情を優先するのではなく、自分の感情に合わせた行動を心がけ、納得のいく時間の使い方を心がけましょう。
人のサポート
1人では難しい場合、先ほどの習い事や1人の力ではどうにもならないようなことには、人のサポートを求めましょう。
HSPは人の気持ちが自動スキャンされるので、人にお願いすることが難しく、気づいたら1人で頑張っていた、仕事をたくさん抱えていた、ということが起こりやすいです。
発達障害の子供が周りに配慮を求めたいのに、うまく言えずに1人で困っているのに似ています。
HSPの人も実は1人で困っている人が多いのではないでしょうか。残念ながら、HSPほど周りの人はHSPの困り感に気づきませんので、素直に助けてほしいとヘルプを出しましょう。
ちなみに助けを求めたからと言って、嫌われることはないと思います。
道具
道具がなくてできないにつながっているなら、さっくりと買ってしまいましょう。スキルをつけるため、知識をつけるために買うものですから、いわば経費です。
子供のためなら教育費、自分のためなら自己投資費、それで家族の生活が少しでもいい方向へ向くのなら、現金還元だけではない心の利益が上がるわけです。
心の利益=人生の満足度ですから、必要経費ですよね。悩まず、買いましょう。
買ってみて、うまくいかないことも1つの経験です。そこを忘れずに買いましょう。使えなかったら中古ショップに売りましょう。
考え方をサポートするマインドマップ|Text2MindMap
知識をつけたり、スキルをつけたりするときには、目でみてわかりやすいマインドマップを使うことをおすすめします。
私が何かを考える時に使っているマインドマップは、Text2MindMapです。フリーソフトですので無料です。
こんな感じのものが出来上がります。
使い方もとても簡単で、左側に文字を入れていくだけ。
似ている漢字:原
熟語:水源、電源、資源
画数:13画
みたいな感じで入力していきます。
一番上、一番左が大元になるテーマ。
次の行からはタブを1回押して枝を作っていきます。無料で使えますが、エクスポートもできるので、結構便利。
マインドマップもいろんなものがありますが、思考を整理して視覚化できればいいだけなのでシンプルなものが一番だと思います。
振り返り|まずはHSP特有の妄想に支配されていることに気づくことが困りごと克服への第一歩
知識があってスキルがあれば、「できない」は確実に「できる」に変わっていきます。
また、自分に知識もスキルもなければ、知っている人にヘルプを出せばいいでしょう。
これでほぼ「できる」に変わっていると思います。
ここで、言い訳に気づくんですね。
〇〇だからできない。これは妄想です。 妄想は現実ではありませんので、現実で起きていることのみで判断していくように意識してください。
さらに思考のクセがあることを知り、自分の考え方のパターンと感情の統計でも取るといいでしょう。
1つチャレンジしてみる、1つ行動してみる、その積み重ねは、未来に大きな差をつける1コマを作ると私は考えます。
人の人生ではなく自分の人生ですからね、人を納得させるために時間を使うのではなく、自分が納得する時間の使い方をしたいもの。
そのためにも、できないいいわけは置いておいて、できるにつながる知識の取得、そしてスキルの取得、その他アイテムの取得を目指していきましょう。