二次障害にならないためにASD(自閉症スペクトラム障害)の親ができること

自閉症スペクトラム症
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こんにちは!長男がASD(自閉症スペクトラム障害)なので、二次障害については常に考えてきました。二次障害についてはいろいろな要素が絡んでいると思っているので語ることは難しいのですが、現時点までの間に私が気づいたこと、気をつけてきたことなどをお話しします。

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ASDとは?二次障害とは?言葉の意味を確認してみる

ASD二次障害にならないために

まず簡単に言葉の意味だけ確認しておきます。

ASDとは

自閉症スペクトラム障害のこと。

発達障害の中でも広汎性発達障害であったり、高機能自閉症であったり、アスペルガー症候群であったりと実は呼び名がいろいろと変わってきているものでもあります。

コミュニケーションや言語に関する症状があり、常同行動を示すといった様々な状態を連続体(スペクトラム)として包含する診断名である。従来からの典型的な自閉症だけでなく、もっと軽い状態が含まれることになった。自閉スペクトラム(Autism spectrum)[1]、自閉症連続体(じへいしょうれんぞくたい)、自閉症スペクトルなどともいう。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

正直、私も何がなんだかよくわからないです。 私流の解釈の仕方で表現するとこんな感じ。

  1. 落ち着きがなく、片づけが難しく、忘れ物が多い→ADHD
  2. 読み書きが苦手、数字の概念が怪しい→学習障害
  3. 上記の2つ以外の発達障害→ASDかな

長男が診断された頃は、自閉症も4分割くらいに分かれていて、その中で高機能自閉症と診断されていました。それはそれで私はとてもわかりやすかったのですが、ASDとまとめられてしまうと逆にわかりにくくてね・・・。

そんな訳で、私流の解釈でいうと上の3つのような感じ。また発達障害はどれも関連しているので、結局はみんなスペクトラム(連続体)ではないか。極論するとそういうことになってしまう。

そして、健常者と発達障害者だって、グレーゾーンなるものでつながっていて、はっきりと区分けできるものではないわけですよ。

結局はみんな特性や個性や気質なるものがあるわけで、みんな関連しているわけなので、発達障害かそうでないか、ASDかASDじゃないかは正直どっちでもいいというのが私の考えです。

ただし、他者に理解を求める、配慮を求める場合、発達障害名があるとわかりやすい。血液型や星座でなんとなく性格の方向性がわかるように、発達障害の特性もその障害名でより早く理解され、適切な配慮を受けられると思っているので、そういう意味で定義をはっきりさせ、障害名をわかっておく必要があると思っています。

ASDの特性

コミュニケーション・社会性・想像力について、独自の脳の神経回路があり、その他大勢とは違う視点を持っています。よく、この3つのことができないと表現されていますが、この3点においてマイノリティであるということです。

社会はその他大勢で構成されているため、ASDの独特の神経回路そのままだと、その他大勢といろんな意味でぶつかってしまい、うまくやっていけなくなります。

具体的に言うと、次のような感じ。

  • 社会の一般常識を守る意味がわからないから同じ行動を取らない
  • 相手の立場、心理や状況の把握が難しい(想像力ともつながる)ので気を遣う、配慮をすることが難しい→感じた事をすべて言葉で発して空気が読めないと言われる
  • 未来のこと、見えていないもの(隠れているなど)に対して想像力を使う事が難しいため、こだわりが強く、常同行動を好む

全然具体的じゃないか。私が思うASDの特性とされているものって、全般的に予測力が弱いために感じてしまう「さまざまなわからない」を抱え、1人で困ってしまうのがASDかなと思っています。

「さまざまなわからない」を抱えたとしても、現状を把握し、先の未来を予想し、自分の進むべき方向性が見え、その1つ1つの対処をやりつつも、社会の迷惑にならない程度に立ち回れる理解力、判断力・交渉力・行動力があれば、脳神経回路が同じであってもASDとは言われないでしょうね。

本人や周りで対応する人が 困っているか困っていないか。 ここが発達障害の大きなポイントになっていると思います。

二次障害とは

元に原因となるものがあり、それが原因で別の障害を起こしてしまうこと。発達障害だけが二次障害があるわけではなく、手術や病気、いじめなどでも二次障害という言葉は使われています。

発達障害の場合は、脳機能のアンバランスさが原因で怒られることが多くなり、精神的な障害につながったり、不登校や家庭内暴力など、何か別の問題につながってしまうことを二次障害と呼んでいます。

ASDの二次障害とは

往々にしてコミュニケーションの問題が一番多いでしょう。子供から大人まで、社会で生きるということは、自分以外の誰かと生きるということ。全く関わらずに生きることは、大人になればできますが、子供のうちは不可能に近い。

そういうところも関係して、社会に生きるASDと二次障害との関係は切っても切れない関係にあります。

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ASDの二次障害の種類

落ち込む女性

発達障害の二次障害とほぼ同じだと思いますが、今回はASDを想定した場合の二次障害について考えていきましょう。他にもあるかもしれませんが、とりあえず思いついたものをリストにしてみました。

【体の症状】

  • 頭痛
  • 腹痛・下痢
  • チック など

【精神的な症状】

  • 不安障害
  • 鬱病
  • 強迫性障害
  • 睡眠障害 など

【他、目で見える症状

  • 不登校
  • ひきこもり
  • 暴力 など

おそらく細かなところではもっと種類はあげられると思います。発達障害の親の会などでよく聞く話では、この辺りが二次障害として挙げられていましたし、実際に親子で悩んでいる方も多数いました。

現時点で長男は、過集中による偏頭痛と、冷えからくる腹痛(下痢)に悩まされています。自閉症児はもともと腸が弱いという説もあるのですが、もともとの睡眠不足や年齢的に自律神経に影響が出ているのかもしれないと思っています。そして小児科で漢方を処方されて飲んでいます。

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二次障害がおこる理由【ASDに限らず理由を考えてみた】

泣く親子

ASDに限った話ではないと思うのですが、二次障害がおこる理由がなんとなくですがわかってきました。ちなみに私は、二次障害がおこることが正しい反応だとも思っています。その二次障害から考えるべき何かを読み取っていく必要がある気がしています。

周りからの非難の蓄積で自己肯定感がなくなる→自分を責める→症状がでる

一番わかりやすく考えると、ASDなどの発達障害の特性が原因で理解してもらえない、受け入れてもらえない、ということが起こります。むしろ、日常的に有り得ることだとも考えられます。

理由としては次の2つ。

  1. 本人以外の人が発達障害の特性を知らない→対応方法を知らない→本人を責める
  2. 本人以外の人が、自分の理想通りに動かそうとして本人を非難し続ける

これは避けられない図だとも思います。なぜなら、私達は学校で発達障害のことは習っていません。道徳でも「みんな違ってみんないい」と教わります。

この漠然とした「みんな違ってみんないい」では、発達障害の本人はもちろんのこと、その周りの大人たちも「みんな違って」をどうとらえたらいいのか、何を「みんないい」と受け入れるのかがわからないと思います。

親になって初めての子育てで「お子さんは発達障害ですよ」と言われたところで、知識も心構えもないし、だからどうすればいいのかわかるはずもなく、否定して非難してしまう。ダメじゃないの、と言ってしまう。

だから本人が悪いわけでもないし、周りが悪いわけでもないと思いますが、気づくことが遅れて、症状が出てしまうことはあるでしょう。

本人の気持ちと現実のギャップを埋められない(折り合いをつけられない)

周りが理解者だけで構成されていたとしても、本人が折り合いをつけていけなければそのギャップは少しずつ積み重なっていき、いずれ二次障害へと発展してしまうと思います。

早期療育=ペアレントトレーニングと同じ。要するに、早めに療育を受けるということは、発達障害当事者に関わる人たちが早期に障害の特性を受け入れ、対応していくということ。しかし、いくら早期療育をしたところで、本人が療育を受け入れていけるかどうかはまた別の問題なのです。

社会の常識が正しいとは限らない。その本質的なところに納得がいかない場合は、社会とのギャップを不適応として持ち続けねばならず、周りからの助言通りに納得できない自分に辛さを抱えてしまうかもしれません。

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二次障害を防ぐASD用対策【あくまで理想】

一緒に歩く親子

ASDであるがゆえの二次障害が起きる理由を考えてみましたが、要は防ぐことができれば二次障害にはならないわけですね。ちなみにこの対応はあくまでも理想です。理由は、先ほどお話しした通り、本人がどこまで納得できるかによるからです。

「障害」という名で呼ばれてはいますが、ASDの思慮深さや本質を瞬時に見抜く力はすごいと思います。その思慮深さについて逆に健常と呼ばれる人たちは、いろんな情報や他者との関係によって、その辺のことが見えなくなっているのかもしれませんね。

実は本質が見えてしまっているASDに、知らなかったフリをしよう!スルーしよう!あきらめていきていこう!と教えていくことが正しいのかどうか。他の人の考えを理解し、とがった感覚やセンスを丸めていくことが療育なのか。

それこそ適度に折り合いをつけていかなければ社会で生きていけないことはわかってはいますが、私もあまり納得がいきませんね。私のようなタイプが二次障害になるのでしょう。

そうは言っても、死んでしまっては何もできませんし、人生終わってしまいま。それに死んでしまうことがゴールでもないと思います。自分が死んでしまっても、社会は何もかわらない。

うまく折り合いをつけて生きていく方法で生きていきましょう。

本人を受け入れる環境を用意すること

まず、本人以外の人ができることは、環境を整えること。簡単な文字で書きましたが、実際に理解して受け入れるにはそれなりの覚悟が必要です。

自分の理想を一度全て捨て、本人の特性をよく観察、よく理解した上で、最適だと思われる道具、支援、交渉をしていきます。

これには自分の時間を大幅に削って、本人のために時間を使うということ。ここに決意がないとASDに振り回されている感覚に「もうイヤだ、辛すぎる、やめたい」という感情が入ってしまいまうので、1日のうちの何分・何時間かを子供の環境用意に時間を使おうを腹をくくってください。

この時間は、いつか子供の安定という形で戻ってくる場合もありますし、自分のレベルアップによって腹をくくらなくてもいいレベルになる場合もあります。

しかし、サポート側の無理は禁物。子供のサポートに力が入り過ぎて親が鬱になったら、それこそ二次障害と同じことになってしまいますからね。

合言葉は「ま、いっか」「死なない、死なない(食べなくても、やらなくても、行かなくても」

本人が社会で生きる(人と生きる)覚悟を決めること

ある程度の年齢にならないと難しいかもしれませんが、小2あたりでカミングアウトしても自分の発達障害を受け入れることはできます。

コミュニケーションが取れる年齢になり、本人も困り感を感じているようであれば、自分1人では生きてはいけない社会に住む人間の1人なのだということを少しずつ理解してもらいましょう。

他人の迷惑も、社会の適材適所も、子供なら全くわからないと思いますが、地球上のどこかでは暮らしていくわけですから、多少なりとも共存共栄のような考えが関わってきますよね。

誰もいない無人島で生きていかない限り、人とのコミュニケーションは最低限避けれません。ならば、最低限のコミュニケーションで生きていける術を身に付け、食べていける人間になる必要があることを本人が自覚する必要があるでしょう。

人間、目標があるとやれることが決まってきます。1回じゃわかりませんから、長年かけて本人が知ることができるよう、サポートしていきましょう。

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二次障害の症状が見られたらどうすればいいのか【ASDのための実践編】

対応法

頭痛や腹痛を訴え不登校になる、不安から外に出られなくなりひきこもる、過度なまでに手を洗ったり眠れなくなってしまう、体重が減ってしまう、声がでなくなってしまうなど、何かしらの症状が出ている場合は、今すぐ対応しましょう。

「発達障害かどうか」が気になって受診できないという方は、「発達障害かどうか」は二次障害の症状が治まってから考える事にして、今、辛い症状で悩んでいる部分をまずは改善してあげてください。

それから発達障害のことを考えても遅くないですよ。

病院で診察を受ける

正しい対処をしていくために、症状が出ている場合は病院に行きましょう。二次障害の場合の病院は、児童精神科である必要はありません。

  • 体の症状→小児科や内科など対処療法ができる病院
  • 精神的な症状→児童精神科や心療内科など薬も処方できる病院
  • 目で見える症状→カウンセラーや相談系

とにかく困ったことはまずその道の専門家に聞きましょう。行った先の病院で、別のことが原因だと医師が判断した場合は、症状に合う科を紹介してくれます。そこから新しい何かがわかることもあるでしょう。

症状が出ているのにほおっておくことは、その先の改善に時間がかかり、最悪の場合(自殺)も起こり得ますので、対応は早い方がいいと思います。

自分をよく知る

二次障害が表にでるのは、それなりに成長してからが多いと思います。次男もチックが出始めたのが年中からなので、うまくはないがコミュニケーションは取れますね。

1つずつでいいので、こういうことが好き、こういうことが嫌い、感覚過敏や好みの問題、特に嫌なもの、嫌いなものに関しては、パニックを避けると言う意味でも本人も自覚した方がいいと思います。

押し付けにならないように、フィードバック的な感じで話していけば、そのうちわかってくると思います。難しければやらなくてもいいですが、本人が自覚することで二次障害の症状がいい方向へ向くことは間違いありません。

社会のしくみを知る

これはなかなか難しいことではありますが、社会人になる前、中学・高校くらいには社会のしくみを知識として知っておいた方がいいと思います。

興味がないものを教えていくことが難しいのはわかっていますが、最終的に自立させようと思うのであれば、親しか教える人はいませんね。

学校や通級に頼るというより、自立に関する内容は家で覚えていきましょう。学校は家以外の身近な社会。そこで社会のしくみについての対応を実践できるように、少しずつ考えてみてください。

そのために必要なことを知る

  1. 病院で診察を受ける
  2. 自分を知る
  3. 社会のしくみを知る

この3つのスキルを実践するには、何をすればいいのか、何が必要なのかを考えていきます。難しく考えなくても1つ1つ落ち着いて考えれば大丈夫。

病院に行けば医師や看護婦さんに対応を聞くことはできますし、今のご時世、本も情報もネットで手に入れる事が可能です。

便利なものはフル活用していきましょう。

参考までに役に立ちそうな本3冊

発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ/小栗正幸

発達障害が引き起こす二次障害へのケアとサポート/学研アソシエ代理店 サインポスト

アスペルガー症候群(高機能自閉症)のすべてがわかる本/ 佐々木 正美

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振り返り

笑顔の少女

発達障害と二次障害、切っても切れない関係にある二つのことについて考えてみました。

結局は本人次第というとこもあるのですが、自分にできることを最大限やっておくことは、後の後悔しない選択の1つになっていきます。

後悔するならやる、やらないなら後悔しないという割り切り方もありますが、二次障害だけはほおっておかないことをおすすめします。

睡眠障害や鬱経験者として、基本的な生活に困難があるということが生きる気力をどれだけなくしてしまうのか、二次障害にならないに越したことはありませんから、症状が出たらとにかく病院に行ってくださいね。

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