【5歳】できることが増える年中さんにおすすめの絵本10選

絵本

幼稚園に入り、年中さんになる5歳は、言葉も達者になり、いろんなことをものすごくたくさん話してくれるようになりますよね。

結構鋭い視点で物事を見ていたり、自分が感じた感情をどう言葉で伝えるのかが全然わからなくて泣きわめいたり。

感情的にもいろいろ忙しくなる5歳。そんな5歳におすすめる絵本を10冊ご紹介します。読み聞かせを始め、子供に読ませたい絵本選びや、プレゼントとしての絵本選びなどの参考になればうれしいです。

5歳の発達と絵本をおすすめする理由とは?

草原を走る子供たち

まずは5歳の発達から簡単にみていきましょう。

5歳の発達(簡単に確認)

  • 生活習慣が身についてくる
  • 言葉でのコミュニケーションができるようになる
  • 運動機能が活発になる
  • わかることやできることが増える

年少さんから年中さんになると、赤ちゃんから急に子供になった感じがするのは私だけでしょうか。ドラゴンボールで言うところの、少年期に入ったな、という感じがする5歳。

自閉傾向がない子供であれば、親子や先生、友達との相互コミュニケーションが成り立ち始める年齢かな、と思っています。

その分、伝わる喜びを知っているので伝わらないもどかしさに子供自身がイライラすることもあるでしょう。幼稚園や保育園で疲れてしまいやすい子供は特に、感情が安定しなくなるかもしれませんね。

運動面でも活発な子は走ったり登ったり自転車に乗ったり、ボールを蹴ったり鉄棒や縄跳びがどんどんできるようになる時期です。

参考:5歳児の特徴と育て方!遊びや絵本から得られる心と身体の成長/伸芽’sクラブ

参考:5歳の子供の成長と発達の目安は? 5歳児を育てる時に注意したいポイント/はいチーズ!clip

5歳の子供に絵本をおすすめする理由とは?

そんな5歳には、生活に関連する絵本、読むだけではなく遊べるしかけ絵本、共感できるようなストーリー性のある絵本など、さまざまな視点からの絵本をおすすめしています。

絵本の世界での知識や情報を実生活にリンクすることができるようになる

言葉などの理解力や認知面がUPするので、絵本の内容と現実を理解できるようになるということ。絵本の知識を実生活に使えるようになるということですね。

こうなってくると、絵本はおもしろくなってきます。勝手に絵本を読むタイプの子は4・5歳あたりかた自分でどんどん絵本を読み始めますね。

コミュニケーションや人との経験が増えてくる

友達や先生、親子との体験が少しずつ経験に変わり始めていると思うので、人の気持ちや自分と自分以外の人という存在に気づき始めてくる時期とも考えられます。

おはなしの中に出てくる内容を楽しむにしても、ある程度の経験があるからこそ楽しいとか面白いと変換できると私は考えているので、5歳くらいからストーリー性のある絵本を楽しい!と感じられるのではないか?と思っています。

逆に言えば、5歳だからこの絵本を読んでおいた方がいいのでは?というジャンルもないのかもしれませんね。

発達には個人差があることをわすれずに

発達には個人差がありますから、周りの子と同じようにできることがいいわけではありません。子供の発達に合わせて、親が接していくという姿勢が、子供のメンタルを強くし、自己肯定感の土台になると考えています。

【文字が読める子向け】自分で読むおすすめ絵本5選

1人で本を読む女の子

とけいのほん1/まついのりこ

どんぐりのこどもと一緒に、やさしく時間を覚えていく時計の絵本です。時計を覚える絵本はたくさんありますが、この絵本はどちらかというと物語系だと私は思っています。

普通の読み物としての絵本ですね。時計を勉強してね、ということではなく、絵本を読んだら時計の知識がわかったよ、というスタンスで子供のプレゼントに選ぶことも多いおすすめの絵本です。

はみがきしないとどうなるの? /ごとう まさる

まだ子供だけで歯磨きをするわけではないのですが、衛生面に関することで、絶対に身に付けておいてほしいことは、絵本を使うことをおすすめします。

いろんなタイプの絵本ではみがきの必要性を読めば、はみがきは必須なんだな、と徐々にわかっていくことでしょう。今回は、ウルトラマンの怪獣が主人公の絵本。

はみがきをしなければ虫歯になる、という当たり前の共通認識を絵本はどう子供に教えるか。親も子育ての参考に、一度読んでおくといいですよ。

けんかのきもち/柴田愛子

小学校低学年の読み聞かせとしてよくおすすめされている人気の絵本。でもおはなしの舞台は、幼稚園なのですよね。

子供のけんかって些細なことが多いし、知らないうちに仲直りしていることも多いのですが、なかには大人が介入して、どっちが悪いと大人が判断して、謝らせてしまうこともあるでしょう。

でも子供のけんかは子供のもの。けんかして、泣きわめいて、大人に当たり散らして。

そんなどうにもならない気持ちが沸きあがってきても、まだ経験も浅いし知識も少ないしボキャブラリーもない子供は複雑な思いで過ごすわけです。

割り切れない思いをたくさん経験するのが友達付き合い。 けんかって、そういうものだよね、という体験ができるおすすめの絵本です。

りゆうがあります/ヨシタケシンスケ

日常の中で、ついやってしまうこと、鼻をほじったり、びんぼうゆすりをしたり、髪をさわったり、そういうことって人から指摘されやすいけど、実はちゃんとした理由があるんだよ、と1冊にわたって説明している絵本です。

親が子供に注意するようなことがたくさん例として出ているのですが、実はお母さんだってこんなことをしてるじゃないか、と子供からの指摘も入るようになります。

つまり、この絵本をよむことで、大人の指摘に対して矛盾を感じることができ、大人を指摘するという行動に移せるようになるんですね。

大人にとっては「え??」と思うような鋭い指摘をするようになりますから、この絵本を読ませた後は自分も気を引き締めて行動しましょうね。

できれば先に親がこの絵本を読んでおいて、この絵本のような言い訳を考えておきましょう(笑)子供の言い訳をしっかり聞いて、大人も言い訳を返せるようにすることで、子供のコミュニケーション能力が一気に上がると思います。

子供が絵本をちゃんと理解しているんだな、とわかる1冊です。5歳だからと甘く見てはいけない。

ちなみに私は、ヨシタケシンスケさんの絵本は「論理的思考」につながるヒントや発想がたくさん載っている絵本だと思っていて、小学校で必修になったプログラミングにも影響すると考えています。

ヨシタケシンスケさん絵本を読むことで、深く考える子供になるのでは?と感じています。

バムとケロのおかいもの/島田ゆか

毎日の何気ないできごとの連続が描かれている人気の絵本。バムとケロシリーズは親が好きな方も多いのではないでしょうか?

絵がかわいい、ストーリーも子供にピッタリ、こんな風に遊んでみたいという新たなアイディアも満載、まさにいろんなことができるようになる5歳児にピッタリな絵本だと私は思っています。

お出かけ時にも読めるミニサイズ絵本もおすすめです。

【文字が読めない子向け】図鑑からしかけ絵本まで!1人で遊べるおもしろい絵本5選

親に絵本を読んでもらっている女の子

あいうえおの本/安野光雅

まだ文字が読めないから文字を読む練習をしてね、という意味ではないです。この絵本はおはなしではないので、文がありません。

ひらがなとひらがなに関連する絵が載っているだけ。なのですが、絵がとても細かくてきれいで芸術的で、ついジーっと見ちゃうんですよ。

ひらがなの読み書きに関しては、小学校に入れば1年生で勉強するのですから、その時に改めて読んだり書いたりの練習をすればよいと私は思っています。

だから、入学までのあと2年の間はひらがなを見る環境にしておいてもいいかな、と思います。

きょうの おやつは /わたなべ ちなつ

絵本の半分が鏡になっているしかけ絵本です。絵本は完全に開ききって読むのではなく、90度に立てて鏡に絵本の半分を写して読みます。

2回くらい読んであげれば、文字が読めなくても覚えてしまうくらい簡単な文章なのですが、これが結構リアルでおもしろいのです。

鏡の角度を変えることで、見える絵も変わってきますので、線対称にもつながるでしょうし、想像力などにもつながるおもしろいしかけ絵本です。

私は物語的な絵本と組み合わせて、しかけ絵本をプレゼントしています。子供が大好きなおやつがテーマですから、子供ウケもとても良く、私も気に入っている絵本です。

ようせいのおしろのぶとうかい/マギー ベイトソン

お姫様や妖精などメルヘンチックなものが大好きな女の子なら、きっと気に入ってくれると思うおすすめのしかけ絵本です。

開くと360度4つの部屋ができる大型しかけ絵本です。立てて使うことで、テーマの違う4つの部屋でお人形遊びができるという遊べる絵本。

大人が見ても感動するような細かな作りと、女の子の興味関心をよくわかっている絵本だと感じました。お誕生日やクリスマスのプレゼントにもピッタリ。

姉妹やお友達と一緒に遊べるとさらに楽しいと思います。

きょうりゅうはくぶつかん/Jenny Jacoby

男の子には迫力のある恐竜のしかけ絵本がおすすめ。この絵本は飛び出す部分を自分で作るという工作を兼ねたしかけ絵本なんです。

はさみものりも使わないので、手先が器用な子供なら1人で作れてしまうかもしれませんね。一応、大人と一緒に作る設定で5歳からが対象になっています。

自分で絵本を作り、さらに飛び出す絵本として楽しむことができ、恐竜の図鑑としても使えるので、結構遊べる絵本だと思います。

十二支のどうぶつ ゴールをめざせ!!/広瀬 克也

十二支を覚えさせるための絵本ではなく、一般的な十二支のおはなしを奇想天外な発想で楽しむ絵本。絵を楽しめる絵本と表現した方がわかりやすいかもしれませんね。

絵をたどっていくだけでも、こうなったのね、ということがわかるので、文字を読めなくても十分に絵本を楽しめます。絵が楽しいから絵本を開く。私はそれでいいと思います。そこから子供が学ぶことは、子供次第なのですからね。

振り返り|発達の差がある5歳だからこそいろんなタイプの絵本を楽しんで!

ライオンと本を読む少女

幼稚園の年中さんの後半になると、発達の差はあっても子供自身でできることが一気に増えるような気がしています。

言葉のコミュニケーションを始め、気が付くポイントを伝えたり、手先が器用になったり、運動神経がすばらしくなったり。

早くできるようになるから「いい」というわけでもないので、親はあせらずに今の子供の様子をしっかりと把握しておくといいと思います。

足りない部分を絵本を使って補おうとするのではなく、いろんなタイプの絵本が世の中にはあって、絵本を読むと日々の生活では知らないことを知ることができるんだ、という立ち位置になればいいですよね。

そうなれば、知らないことは絵本を見る、わからないことは絵本を見る、情報をリンクさせるために絵本を見る、ということにもつながります。

現代は何でもスマートフォンで検索すればすぐに答えが出る時代。もちろん、とても便利に情報共有ができる社会はありがたいのですが、すぐに答えが出なくてもいいことだって、人間社会にはたくさんあると思います。

すぐに結果を求めない、1冊の絵本やストーリーとじっくりと向き合う時間も大切にしていきたいですね。

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