【体験談】不登校はずるいと言われるときの答え方

不登校

子供が不登校になると、クラスの友達から「ずるい」と言われることがあります。好きで不登校になっているわけではないのに、「ずるい」と言われるのは、なんか納得いかないですよね。

次男の不登校について「ずるい」と言われることがあったとき、私たち親子がどのように答えてきたのかをお話ししていきたいと思います。

不登校はずるいと言われたらどうしよう、と悩んでいる方、実際言われたがどう答えればいいのかわからなかった方の参考になればうれしいです。

不登校はずるいと言われるときの答え方【次男編】

次男は2つのパターンで不登校生活を送っています。

  1. 小3~1日2時間登校
    遅刻と早退を毎日繰り返していたので、定義上の不登校(病欠以外で月30日以上休む)ではないのですが、メンタル上は完全な不登校児であったこと、1日2時間登校などの対処をしなければ完全不登校であった時期。
  2. 小4~現在(小5)
    週1休みで他フル登校。防災訓練や発表会などのイベント系など、メンタルが悪化するものは休みつつ、認知行動療法などで対策しながら小5の現在はかなり克服されている。

「お前も休めば?」と言ってみる

遅刻したり、早退したり、休んだりを割と自由にさせてもらっていた次男が、「学校を休めていいなー、ずるいよ」みたいに言われた場合、

次男:お前も休めば?

と言うそうです。

するとお友達は、「親がダメって言うから」と言うらしいのですが、次男は、「説得してみれば?」「ちゃんと話してみれば?」とアドバイス的なことを言うようです。

実際、同じ学年のお友達が、次男と同じスタイルで一時期不登校になっていましたが、大半の子はそのまま通っているようですね。

「ずるいって何?」と聞き返す

ずるいって何って聞かれると、たいていの子は何も答えないらしいですね。

確かに、ずるいって何って聞かれても、答えにくいでしょう。

  • 好きで学校に来れないんじゃないんだけどな
  • こういう風になって、あーなってこーなると辛くなっちゃうんだよ

みたいな感じで、次男が学校にいるとキツイと感じる状況や感覚を、ちゃんと説明すると、意外と「大変なんだね、じゃ、仕方ないか」と納得してくれる子が多いみたいです。

「ずるいのかな」とぼやく

先ほどと似ているのですが、自己否定に走るパターンですね。

次男自信が、不登校になることはずるいと言われることで、それは、世の中的には「ずるい」と言われるか、と落ち込む、感じです。

同情してくれるタイプの子は、「そんなことないかも」と思い直してくれるみたいですが、「ずるいよー」とさらに上乗せしてくるタイプの子もいるみたいですね。

その後は、先ほどのずるいって何と同じで、自分の感覚の特性をちゃんと説明することで、「そっか、大変だね」となって終わっているみたいです。

親である私が次男の友達に「不登校はずるい」と言われるときの答え方

次男が1日2時間登校をしていたときは、親である私も、次男のクラスメイトや友達から「次男の不登校はずるい」と言われていました。

「そう」とだけ答え軽く流す

ずるいと言われようが、なんと言われようが、子供の言っていることなので相手にしない、というスタンスですね。

無責任な感じはしますが、自分の子以外の子の責任を取れるわけでもありませんし、子供相手に感情を乱されるわけでもないので、「そう」とか「ふーん」とだけ答えて軽く受け流していました。

私は、朝の読み聞かせや、学校のボランティア、役員、などで、コロナ禍以前はしょっちゅう学校に行っていましたし、次男の学年(2クラスしかない)の友達も、ほぼ知っている状態なんですね。

だからなのか、みんな、私にとにかく話しかけてくれるんです。

そんな感じだったので、私の方もそんなに真に受けず、挨拶程度のコミュニケーションの一つとして、「ずるい」と言われていた、という認識でいます。

「不登校になりたいの?」と逆に聞く

ずるい、ということは、ある程度、うらやましいとう願望が入っていると思ったので、「不登校になりたいの?」と聞いてみました。

そしたら、「なりたい!」と明るく返されて、どうしようかと思ってしまいました。

ですので、不登校になりたいのであれば、お父さんお母さんに話してみてね、と、友達の親に全フリする形にしました。

結局、本格的な不登校になっているのは、次男だけですけど。

「ずるいって思うんだね」と笑顔で答えて終わる

傾聴的な感じですね。

「ずるい」と言われて、「ずるいと思うんだね」と返す。本当にそれだけで、あとは笑顔で対応して終わる、というパターンです。

ニコニコされて、それ以上、ずるいと言い続けるお友達は、いなかったですね。

振り返り:不登校になると「ずるい」と言われることは覚悟しておいた方がよい

子供が不登校になる学年が低いほど、直接「ずるい」と言われることは覚悟しておいた方がいいと思います。

「ずるい」と言われたからと言って、こちらが何かをする必要はありません。

そもそも、誰かが「ずるい」と感じる事や言うこと自体は自由ですからね。好きに言ってもらうなり、ずるいと思っていただけばいいだけのことだと思います。

逆に、不登校になっている当人やその親が、不登校になることはずるいのではないか?と考えてしまう必要はないでしょう。

よく考えてみればわかることですが、「ずるい」と言われるから不登校をやめて学校に行くわけではないですよね。

不登校になる理由や原因は子供によってさまざまあるわけですから、他人がどう思おうが関係ないと、スパッと割り切ってしまうのが一番。

そして、子供と親のスタイルを貫き通せばいいだけです。

「不登校はずるい」と言われることは、子供の不登校にはつきものだと思っておけばいいでしょう。蚊にさされるようなもの、だと思っておけばいいのではないでしょうか。

不登校中に外を歩けば「ずるい」と言われる。夏に外を歩けば蚊にさされる。

私と次男にとって、不登校はずるいと言われることは、蚊に刺されるレべルのことです。悪いことをしているわけではないのですから、自分たちの不登校スタイルで、今日も生きていけばよいだけだと、私は思います。