【体験談】不登校から学校に復帰したきっかけは母親(私)の就職でした

不登校

小3から不登校になった次男は、小4で学校に復帰しています。復帰のきっかけは、私が働きに出たことでした。

次男の例は一例ではありますが、復帰のきっかけに関する内容や親としての気持ち、次男の様子などをお話していきたいと思います。

現在、お子さんの不登校に悩んでいる方、不登校から学校に復帰したい、復帰させたい、という方の、参考になればうれしいです。

不登校の次男の学校復帰は私(母親)の就職がきっかけ

次男が小3の3月末、私は離婚するため、働くことになりました。

フルタイム勤務で学校への送り迎えができなくなったため学校に復帰

それまで、1日2時間だけ登校するスタイルをとっていた次男。

ほぼ毎日、遅刻して早退する、という日課でしたが、それは私が在宅で、フリーの仕事をしていたからこそできたことでした。

フルタイム勤務になると、遅刻も早退もできませんので、どうしても学校に登校したら下校までいることになるんですね。

となると、

  • 学校で1日過ごす
  • 休む

以外の選択肢はない、ということになったわけです。

復帰することを次男は嫌がらなかったのか?

できれば学校には行きたいけど、行くとキツイ、というタイプの不登校でしたので、復帰自体を嫌がることはありませんでした。

嫌がる、というよりは、私は働きに出てお金をためるから、次男は学校でどう過ごしていけば登校し続けられるのか、試してみて、という感じでスタートしました。

ただ、不安はあったようですが、なんとかしていくしかないですからね。

認知行動療法で学校復帰に向けて対策をとっていた

次男は、人との会話や何かしらの物事を、何でも自分に向けられているものだと思い、ネガティブ方面に考えるという思考のクセがあります。

うまく表現できないのですが、例えば、「先送りにするクセって良くないよね」という雑談をするために次男に話しかけると、「僕、先送りにしていないよ」と答えるんですよ。

誰も次男を指摘していないのですが、話が何手も先に進んでしまっていて、勝手に自分に向けられたネガティブ話にしてしまう。

学校のように、いろんなタイプの人がいる場所に行ったとき、会話や出来事に対して、勝手に被害妄想的な感覚に、いちいち陥っていては疲れてしまいますからね。

「先送りにするクセって良くないよね」→私が思っている感想を言っているだけ

このように認知行動療法を取り入れることで、言葉を始め、現状をそのまま正しく認識することができるようになるわけです。

即効性があるわけではありませんが、先生や友達の言動や行動にも徐々に受け入れられるようになってきていることで、学校で過ごす時間に起こる矛盾を正しく理解できるようになる。

ちょっとしたことではありますが、次男のようなHSCの気質が関係した不登校には、復帰を後押しする要素だと思います。

不登校から学校復帰はスムーズにできたのか?

意外とあっさりと学校に登校できました。

朝、一緒にでかけたことが良かったのかも

朝、私がでかける時間が、7時50分~8時。

ちょうど、子供たちが登校する時間と同じなんですね。

コロナ対応で、休校になったり、時間差登校になったりといろいろありましたが、基本の時間は8時前あたり。

朝、私と長男と次男で玄関を出てカギを締める。これだけのことですが、案外あっさりと登校モードになるもんだな、と思いました。

たまに行かないことはある

基本、週1(ほぼ月曜日)休み以外は休まず登校していますが、たまに、朝、何かのモードに入るのか、超ネガティブ思考になり、前日の嫌なことなどを思い出し、行きたくない、と言い出すことはあります。

朝の時間に余裕があれば、話を聞き、学校に行くか行かないかを話し合うことができますが、余裕がない場合は休ませます。

家の中ならまだいいのですが、外の自転車置き場まで来て、グズグズとゴネられると超面倒なんです。何か言おうとしている次男を置いて出社するのも気が引けるし、でもすぐ行かないと遅刻しそうだし。

2回くらい本当に遅刻するかと思いましたが、とりあえず今のところは遅刻せずに行けています。

行くか、休むか、本人に決断してもらい、決まらないときは休む。こんな風にルールを決め、朝の登校がうまくいかなった日は、夜、次からはどうするかを話し合っています。

不登校から学校復帰後、また不登校に戻るのではないかという不安はあった

やっぱりなんだかんだ言っても、私の都合で学校に復帰するわけですから、また不登校になってしまうのではないか、という不安はありました。

また不登校に戻っても構わないと割り切っていた(週1休みなので不登校だし)

一度不登校になっていますから、もしまた不登校になってしまっても、まあいいか、くらいに割り切っていましたね。

働き始める時点で、未来のことはわかりませんから、不登校になったときに考えよう。そんな風に思っていました。

ですので、私も、余計な感情に落ちんだりすることもなく、すんなりと働き始めることができました。

通信教育やフリースクールなど別の手を考えていた

今の時代、通信教育やフリースクールなどたくさんありますので、家で過ごすだけではなく、別の手も考えました。

不登校になり始めの頃であれば、人と接するフリースクールという選択肢は考えられませんでしたが、学校に復帰した後であれば、学校という場所を変えてみるのはアリではないかと思ったんですね。

通う、ということさえクリアになれば、サドベリースクールなど自由な学校もありますし、ホームスクール以外のことも体験できたらいいのではないかと思いました。

せっかく不登校になるのですから、いろんなパターンを試してみたい。と、私は割とポジティブに不登校を考えるタイプなので、次男にもそのように伝えています。

逆に不登校になったら、どこに行きたい?っていうスタンスですね。

振り返り:親の環境が変わることが不登校から学校に復帰するきっかけになることもある

今回は、私の仕事の環境が変わることで、不登校から学校に復帰するきっかけになった、というお話をしてきました。

私と次男のパターンはほんの一例にすぎませんが、親の環境が変わることで、登校するようになることもあるでしょう。親の転勤、とかですね。

私が働きだした理由も、「離婚」というネガティブなものではありますが、離婚により、私と子供にとって、最善の環境を作れることがわかっていたので、親子ともに迷わず前に進めたのかもしれません。

ただ、不登校から学校に復帰するきっかけは、あえて作るものではないと思っています。

不登校になる理由や原因は、子供によってみんな違うと思いますし、復帰するしないも基本、本人が決めることでしょう。

子供の将来に不安を感じない親はいませんが、まずは今、ですね。今日、健康でご飯をおいしく食べて、楽しかったことが1つでもあれば良しとする。

そんな日々の積み重ねで、メンタルが安定してきたとき、学校に行く、という選択肢について改めて子供と話し合ってみればいいのではないかと思います。