【小学生の不登校生活】親の仕事の状況で変わってくる家での過ごし方

不登校

子供が不登校になると、まず、家での過ごし方に悩むのではないでしょうか。

小3の5月前半から不登校になった次男。小3からの1年間は、1日2時間だけ登校するスタイル、小4からは週1休みで他フル登校というスタイルで学校に通っているポジティブ不登児です。

私の働き方も2パターンあり、在宅ワークとフルタイム勤務。不登校になった小学生と母親の、家での過ごし方について、次男と私の体験談をお話していきたいと思います。

【不登校1年目】1日2時間登校時代の過ごし方~小学3年の1年間~

不登校になるにあたって、これだけはやろうと決めていたことは次の3つ。

  1. 勉強
  2. 運動
  3. その他の活動(ガジェットを使わないもの)

ともすると、すぐにガジェットにいきがちですからね。不登校=ゲームだけの生活、は違うと思っていましたので、生活パターンはある程度決めておきました。

とはいえ、不登校になっている状態ですので、メンタルが安定するまでは声をかける程度。

やらなければならないということではなく、こういう過ごし方もあるよね、というラフな感じで取り組み始めました。

今回は家での過ごし方ですので、勉強とその他の活動についてお話します。

勉強は主に動画+補助的に購入したワークブック

不登校になり始めた当時、学校の授業に遅れる、というのは、正直どうでもいいと思っていました。

学校の教科書とドリルをやればなんとかなると思っていましたし、ワークブックもたくさん売っていますから、適度に利用すればよいかと。

  • 次男自身が、教科書とドリルを使って自主的に勉強する気がなかった
  • 私が在宅で仕事をしていたので、次男と一緒に勉強を進めることは難しかった

という理由から、できるだけ次男一人で勉強してもらえる方法を選ぶことに。

YouTubeで葉一さんの「とある男が授業をしてみた」というのを見て、勉強を進めました。

ワークブックは勉強タイプと知育的なタイプを使用

教科書を読んでドリルで復習するという形で、一人で勉強するのは苦手な次男。誰かにひっぱってもらうといろいろできるタイプなんですね。

ですので、ポイントだけが簡単に説明されていて、ワークブックのように解いて進む方が勉強ができそうでした。

基本的な漢字、計算、文章題、理科や社会など、次男が自分で選んだワークブックをやっていました。

普通の勉強以外にも、次男が結構得意だった迷路やなぞトレてきなワークブックも購入。

論理的思考ドリルは1日で1冊やり切るほどハマっていましたね。私も何問か解いてみましたが、考え込む問題もあって結構おもしろかったです。

2人でドリルを解く時間が楽しいって、ちょっと変な感じでしたね。

チャレンジタッチなどの方が勉強は進めやすい

うちは、長男次男ともに小1からチャレンジタッチをやっていました。

  • Padタイプだから書きが苦手な子でもできる
  • 学校で習っていない箇所でも勝手に説明してくれる
  • 勝手に理解度を確認してくれる→定期的にメールで報告がくる
  • ゲームをうまく利用して楽しく覚えられる

長男が学習障害でしたので、学校の勉強以外に家でサポートするには、ちょうどいいと思ったんですね。

紙ベースでは間違えてもわからないまま終わってしまいがちですが、チャレンジタッチなら間違いがすぐにわかるし、正解するととんでもなく大げさに褒めてくれますからね。

なんなら、チャレンジタッチを開いただけで褒められる。これは、通級のクラスに入ると褒められる、というものと同じ。

で、次男も兄を真似して始めたのですが、次男の場合は「やらなきゃ」という強迫感にかられるようで、不登校になり始めた頃、退会。

メンタルの安定重視のため、やらなければいけないことを減らし、自主的にやろうと思うことを増やしました。

ただ、小学生に自主性などを求めても、うまくいかない方が多いのは当たり前のこと。そういう意味でも、チャレンジタッチのように子供が勝手に進められる教材があった方がいいですね。親は圧倒的にラクです。

ただ、漢字の書き取りとか、結構厳しめなので、学習障害で書きが苦手な子の場合は、嫌になってしまう可能性も大。

性格的に次男には合いませんでしたが、掛け算まではチャレンジタッチのゲームで何の苦労もなく覚えられました。いいとこ取りで、使うといいと思います。

次男はやりませんでしたが、パソコンが使えるなら、今の時代、オンライン教材もいいでしょう。

その他の過ごし方(ガジェットを使わないもの)ではモーターにはまる

勉強、運動以外では、美術や実験的なものをイメージしていました。あとは生活に関わるようなことですかね。家事を積極的に手伝ってもらっていました。

  • 粘土
  • ブロック
  • 工作
  • スケッチ
  • 読書
  • プラモデル
  • 家事

スケッチ・工作は幼少期から続けてきたこと

スケッチは家の中にあるものを適当に選んで描く、工作は家の廃材を使っていました。

トイレットペーパーや空き箱に始まり、キラキラ折り紙やモール、いろんなテープなどを使って、船や車、よくわからないものなど何かしら作っていました。

あまりお金に余裕がなく、おもちゃを買えなかったので、うちのおもちゃは基本、紙と廃材。幼少期からずっと続けてきたことですので、2・3日に1度はスケッチか工作をやっていた気がします。

読書は主に絵本

幼少期から毎週のように10冊近くの絵本を図書館から借りていたので、読む本に困ることはなかったと思います。

長男は文章を読んでも意味が理解できない学習障害でしたので、自分から本を選ぶことはしませんでしたが、次男は問題なく読めるんですよね。

しかし、長男がそんな感じだったので、日常的に私が絵本やズッコケ三人組レベルの本を読み聞かせていたところ、次男まで自主的に本を読まなくなりました。

必要性がなかったのでしょう。

とはいえ、次男に、「あなたは学習障害じゃないんだから自分で読んで」というのも、どこか違うと思い、強制はしませんでしたが、絵本や本=読んでもらうもの、という方程式になってしまっていたのは否めません。

ですので、不登校時代の読書、というのは、学校でいう図書の時間的な意味合いで設けていました。

特に気にって何度も読んでいたのは、ヨシタケシンスケさんの絵本。りんごかもしれないは特に気に入っていたみたいです。

電脳サーキットが意外と面白かった

電子回路がわかるということで買ってみたのですが結構面白かったです。マニュアル通りの接続のあとは、オリジナルでいろいろ遊べるので、結構ハマっていました。

プラモデルを組み立てるうちにモーターにはまる

私の妹がクリスマスプレゼントにくれたプラモデルの車。

これをきっかけにモーターを使うことに興味を持ちまして、工作キットを買ってモーターを回すことに時間を使っていた時期がありました。

始めのうちは、工作キットのようなものを買っていたのですが、うまくできずに壊れたり、数をたくさん作ったり、電球をつけたい的なことを言い出したりしたので、ホームセンターでバラで買ってくるようになりました。

私は、この系、まったくわからないので、本当に次男が一人でホームセンターのお兄さんに聞きつつ選ぶ、ということをやっていたので、失敗も多かったのですが、よい経験だったと思います。

ちょうど3年生の理科で、電流?の授業があったのかな。確かあったと思うのですが、なんなくクリアしていたようですね。

理科の授業には半分くらい参加していなかったのですが、理科や社会のテストはほぼ100点。モーター以外にも自然の中で遊ぶことが多かったため、リアルな知識が点につながっていたみたいです。

料理・洗濯・掃除・買い物・犬の散歩を一緒にやった

料理やお菓子作りを手伝ってもらうのは、以前からやっていたのですが、他の家事も一緒に手伝ってもらうようにしました。

不登校になると、日常の体験が少なくなりますからね。

私がやることに付き合ってもらう感じになりますが、何もしないよりはマシかと思っていましたし、家事のスキルは後々必要ですし。

特に買い物は、私と次男で担当を決めて、2手に分かれて実践。次男に買い物メモとお金を渡し、買ったものを買いもの袋に入れた後で集合するんです。

次男には、卵、豆腐、豆乳、納豆、バナナ、お菓子など毎週必ず買うものを担当してもらっていましたので、慣れてくるとメモを見ずに買えるようになりました。

特にお菓子は、必需品を買った残りのお金で買うため、計算が必須。概算で計算し、買い物をするという実践ができました。

【不登校2年目】週1休みの過ごし方~小学4年から小5の現在(秋)まで~

不登校2年目は、私はフルタイムで働くことになり、次男は週1休みで学校に復帰することになりました。

そのため、私と活動していたことはできず、日中は一人で過ごすことになりました。

基本的に家での過ごし方は変わらないのですが、外に出ることはできなくなったことと、それまではなかったスマホが加わり、さらに離婚後はスイッチ、プレステを買ったため、ゲームが追加されました。

  1. 勉強
  2. その他の活動(ガジェット以外)
  3. 昼寝
  4. ゲーム

勉強とその他の活動は全項目とほぼ同じ。学年が上がり、勉強の難易度も上がりましたが、基本学校で勉強してきているので、そこまで勉強に力を入れてはいませんでした。

【勉強】ローマ字と割り算のひっ算につまづく

小3の頃に授業でやるローマ字。1日2時間登校のうち、参加する授業は自分で選んでいたのですが、体育を中心に前後の授業を選んでいました。

なぜか国語の授業が体育の前後にあまりなく、ローマ字の授業はほぼ出席せず。家では、アプリのゲームでローマ字に関わる程度で、ローマ字を書くことはやらせていなかったんですね。

そのため、たまに出席したローマ字の授業で英語が全く書けず。ローマ字イヤ、という状態になりました。

その後もローマ字を習得しようという気持ちにスイッチが入らず、小5になってようやくローマ字を習得。今でもあやしい感じではありますが、なんとか英語を書いても拒否反応を示さなくなりました。

同じような理由で、ひっ算も苦手になってしまいました。足し算を始め、掛け算、割り算、すべてのひっ算がよくわからない状態で授業が進み、算数わからない状態にさせてしまいました。

学習障害のような兆候が見られた

算数障害の子に見られる、桁がわからない、とか、ひっ算でかける方向がわからない、とか、答えと計算結果をどう書いていくのかわからない、という兆候がありました。

特に掛け算のひっ算は、1の位は問題なくできても、10以上の位になると、計算結果の書き方が変になってしまい、ものすごい桁の結果になることが多く、だいぶ苦労しました。

結局、学習障害と同じ対応で、桁を色分けしたり、次男の理解をそのまま表現する形にしたり、何がわかっていないのかをさかのぼってチェックしたりする日々がつい最近まで続いていました。

「とある男の授業」を見ると言っていることは理解できるのですが、一人で計算しようとすると違うことが起こってしまう。さて、どうしよう、という状態でしたが、

  • 桁を色分けする方法
  • 1桁の足し算・引き算・九九・割り切れる簡単な割り算

を繰り返したことで、なんとかカバーできるようになりました。

小5の夏休みは、初めて学校の補習にも参加してみまして、担任の先生と一緒になんとかできるようになったと思います。

学校の勉強に遅れても構わないや、と不登校になったばかりの当時は思っていましたが、その影響は確実にあったってことですね。

だからといって、不登校になりたての状態で、勉強に力をいれた方がいいとは思っていません。まずはメンタルの回復が優先。勉強はあとからでもできますから。

依存にならなければゲームは自主学習に最適

私はゲームは脳トレになると思っているので、ゲームをやること自体は賛成派です。

ただ、自律性がまだまだ育っていない子供ですから、ある程度規制しないと依存してしまいますからね。

学校を休んで一日ゲームをするのは、私は違うと思っているので、一応、放課後の時間まではゲームはやらないことにしています。

そうはいっても、ゲームをしたところで私にはわからないので、実際はやっているとは思いますが、その辺は次男におまかせです。

ゲムトレというゲームの習い事を始めた

ちなみに次男は、小5の夏からゲムトレというゲームの習い事をやっています。フォートナイトのレッスンを受けているのですが、なかなか面白いみたいですね。

ゲームの習い事だと、練習しなさい、という声掛けをしなくても、勝手にどんどん練習するので、習い事としては最強かと思っています。

YouTubeなどで攻略を勉強するのは自主学習と同じ

次男は、フォートナイトマインクラフト、などが好きで、友達とも楽しんでいますが、YouTubeや本などで攻略を勉強することは、自主学習と同じだと思います。

攻略のスキルは、問題解決のスキルと同じ。ゲーム内は架空の空間ではありますが、手っ取り早く自主学習をするには一番いいのではないでしょうか。

ただなんとなくゲームで時間が過ぎてしまうのも一つの過ごし方ではありますが、次男は目的を持って上がっていきたいタイプ。

チーム戦ともなると、結構頭も使うみたいですし、コミュニケーションを取って行かないと負けてしまうので、いろんな意味で良い影響があると思うんですよね。

ただ、それだけ楽しかったり、達成感があったりすると、どうしてもゲーム時間が長くなってしまいますので、適度に休憩したり、外で遊んだり、とゲームだけにならないような意識は持ってもらうようにしています。

次男には昼寝が必要

週1休みの日には、昼寝をはさむようにしています。主に月曜日に休んでいますが、睡眠時間が少ないと、どうしてもメンタルが荒れてしまいますからね。

その後の平日を、できるだけ快適に過ごすためにも、昼寝をして頭を休めることは次男には必要みたいです。

幼少期から、いつでもどこでも寝てしまう次男でしたが、HSCでたくさん情報が入り過ぎてしまうため、ある種のシャットダウン的な意味合いだったのかもしれないと、今では思います。

やはり本人も、疲れると自然に横になり、ぼーっとしているうちに寝てしまうことは自覚しているので、休みの日はいろいろ活動していますが、昼寝もしているみたいです。

昼ご飯はお弁当かレトルトカレー

参考までに、お昼ご飯は基本、お弁当を用意していきます。

お弁当、といっても、一般的なお弁当ではなく、作り置きを何品かしているので、好きなものを自分で選んで食べてもらう方式です。

ご飯は、冷凍ご飯をチンして食べる。必要に応じて、おかずもチンして食べる。

必ず、主菜と副菜を1品ずつ。タンパク質と野菜、を自分で食べる分だけ選びます。弁当としておかずが決められているよりも楽しいみたいです。

お味噌汁などのスープ系は、蓋つき電子レンジ対応のスープカップを使用。これで、小学生の子供が一人でも、暑い夏でも、問題なくお昼ご飯は過ごせています。

ちなみに何も用意できなかったときは、レトルトカレー。まだ信用できないので、カップ麺など火を使うものは、次男はやめてもらっています。(長男はOK)

連絡用に子供用スマホ(トーンモバイル)を持たせる

私が働きにでるときに、連絡できるものが欲しいと思い、トーンモバイルを2台契約しました。

キッズ携帯でもよかったのですが、うちは割と勉強やビジョントレーニングなどの療育的なことをアプリでまかなっていたため、個人用で使わせたかったから。

アプリの使用時間や携帯の設定などは、親が完全に把握したり制御したりできるため、初めてのスマホにはちょうどよかったんですね。

基本、LINEで連絡を取れるようにしておき、許可をしたアプリに制限時間をつけて持たせて仕事に出かける。

トーンモバイルを契約したことで、何かあったら仕事中にLINEがくるので、安心して仕事に出られました。

参考までに、ゲームやYouTubeなど、許可しているアプリの制限時間を過ぎると、「使えません」というメッセージが出て、使えなくなります。

ある程度計算してアプリを使用しないと、気づいたら全部使えない、という状態になることもしばしば。

子供の携帯使いすぎ防止に、ちょうどいいですね。

振り返り:小学生の家での過ごし方は不登校のタイプや親の仕事状況により変わってくる

今回は、次男が不登校になり始めてから現在までの、家での過ごし方について実体験をお話してきました。

働いていなかったときは、家で過ごすにもいろいろなことができましたが、働きに出てしまうと次男は一人で過ごさなければならない。

これは仕方がないことですが、安全が確保されているのであれば、一人で過ごすことも悪くはないでしょう。

小5になって、コロナ規制も少しずつ緩和され、学校行事が少しずつ復活してくると、週1休みが週2になったり、週3になったりすることもありました。

しかし、どんな状況になっても、今日も元気に次男が生きていること、大げさだと言われても私はこのことを一番に考えています。

いろんな生き方があっていい。今、手に入るもの、今、身近にあるものをうまく利用して、私も次男も生きていこう思っています。

私と次男の体験が、今、お子さんの不登校や家での過ごし方に悩んでいる方の参考になれば、うれしいです。