貧血注意!【偏食の子供用】食事からとれない栄養素を補う3つの方法

発達障害

子供の偏食で一番困るのは、子供の成長に必要な栄養素が足りず、発達に影響が出るのではないか?と不安になることですよね。

不安になっているのなら、情報を知り、対策をしていくことで、不安は変わっていきます。

長男も次男も貧血になってしまったことがあるので、気づきにくい貧血のこと、さらには発達障害の子供の偏食にどう対応していくのか、という方法をお話します。

離乳時期を過ぎたら要注意!貧血になりやすい現代の食事

現代の食事は、和食・洋食ともに貧血になりやすい食事に変わっているようです。

これまで常識だと思っていた食事法は、時代の流れとともに最新情報を入手するように意識した方が良さそうですね。

【吸収されにくい鉄分】離乳食期が終わったら貧血を意識しておく

母乳やミルクの時期から固形食に変わり、大人と同じ食事をするようになる乳幼児期。

母乳やミルクから取れていた鉄分を、食事から取るのは意外と大変です。

特に、離乳食をうまく食べてくれない乳児期は、鉄分不足になることも多いと小児科のかかりつけ医が話していました。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれない、市販品で簡単に済ませる、いつも同じメニュー、では鉄が不足し、その後、貧血になります」(吉野准教授)。乳児期は体と脳が著しく成長します。この時期に鉄欠乏があった人となかった人では、知能の発達に影響するという報告もあり、乳児期の鉄の摂取は重要です。

vol.182 気づvol.182 気づきにくい乳児や思春期の「貧血」/OMRON

検診で貧血チェックをしてもらった方がいい

なぜ、定期健診で貧血チェックをしないのだろう?と思います。別途、費用がかかるのでしょうかね?

でも、貧血に気づかない方が、よっぽどその後の成長や発達にリスクだと私は思うのですが、定期的に貧血に気づく機会はなさそうです。

普段の食事で鉄分が取れるような工夫をしつつ、健診や風邪などで病院に行ったついでに貧血のチェックもしてもらうといいでしょう。

体調が悪くない時に採血などの必要はありますが、幼児期の発達に鉄分は必須です。

その後の知能に影響が出るとも言われていますし、落ち着かないのも鉄分不足が疑われていますので、鉄分不足はやはり良くないと思うのです。

親が、貧血の知識を持ち、意識をしておくだけでも違います。現代の食事では貧血になりやすいのだ、ということを知り、情報収集をしてみましょう。

そして、親子に合う食事方法を模索していきましょう。

【体験談その1】なんとなく顔色が白い?偏食でどうにもならなかった長男の貧血

長男も次男も、1歳代で貧血になり、半年間、鉄剤のシロップを飲みました。

長男は離乳食の時期からかなりの偏食があり、大食なのに食べるものが限られていましたので、私としてもどうしようもありませんでした。

緑の葉っぱ系はほぼ食べられず、お米とみそ汁と肉、魚のみ。レバーは食べませんし、卵も調理法によっては食べません。

とにかく動き回る長男でしたので、動く量と食べる量が釣り合わなかったのでしょう。色白な男の子のようになり、病院に行った、という経緯です。

【体験談その2】いつも横たわっている?気が付かなかった次男の貧血

次男はなぜか食が細く、3歳前あたりまで母乳を飲んでいましたが、当然ながら母乳からもう母乳から鉄分を取れる時期ではなくなっていました。

次男はすぐに横たわっていて、ゴロゴロしていたんですね。

一日中、動き回って止まることを知らない長男とは正反対の次男に、2人目はラクで良かったと安堵していたのですが、なんとなく「あっかんべー」をしてみたら目の下が白っぽいのを発見。

すぐに病院で貧血検査をして鉄剤シロップをもらいました。

単に、横たわっているのが好きなのだと勝手な思い込みをしていましたが、全然違っていました。

そもそも私は昔から貧血気味で、鉄剤を処方されている時期もありましたので、私も含め、貧血だったのかもしれません。

衝撃!糖質過多で栄養不足になっている

離乳食は、どうしてもお米中心、麺類中心、パン中心のように炭水化物がメインになりがちです。

なんでも興味を持って、食べてくれる子供なら親も困りませんが、口に入れる初めての食材は全部出す、というタイプの子供だとなかなか難しいのが現状。

そうなると、とにかく食べるもののみでエネルギーを取らせるしかなくなってしまいますよね。

炭水化物中心では必要な栄養素が取れない事実

  • 炭水化物でおなかがいっぱいになってしまう
  • 糖質はおいしいのでもっと食べたくなる
  • 食べやすいので糖質中心になってしまう

幼児がおやつばかり食べて、ごはんを食べないのも同じ原理だと思います。

うどんやパスタはよく食べるけど、肉や魚は少ししか食べない、野菜は全く食べない、食事の量を食べない、というのは子供の食事あるあるです。

人間に必要な栄養素はタンパク質&脂質がメインであることを、食事を作る親がまず知ることから始めていくといいでしょう。

【大人も貧血注意】鉄分を意識した食事を心がける

食事はたいていの場合、家族全員で同じ食事をとりますので、家族の問題になってきます。

まずは、親の食事を意識してみるといいでしょう。

親がラーメンやチャーハンなど、炭水化物中心の食事で生きていては、子供も同じ食事になって当然です。

女性を含め、大人も実は鉄分不足になっているということもあるようですので、まずは大人の食事を意識していくことが、子供の食事につながるのではないでしょうか。

貧血にならずに食事からとれない栄養素を補う3つの方法

鉄分が足りないと、体を動かす血液にダイレクトに影響がでますから、貧血は避けたいところ。

偏食の子供が貧血にならないようにするには、どうやって栄養素を補っていけばいいのでしょう。

現状を工夫してメニューを考えてみる

偏食の子供が、現状、食べられないものを無理に食べさせるという考えは捨てましょう。

できないことで対処法を考えるのではなく、できる方法を極力探していきます。

今食べている食材を整理する

食べない食材はいったん忘れましょう。

食べる食材を洗い出してみます。

加工品や冷凍食品ではなく、できるだけ生の状態、または味付けされていいない缶詰の状態で食べられるものがいくつあるのか、ということをリストにしてみましょう。

たんぱく質>脂質>野菜>糖質になるように配分

次に、食べる食材の栄養素を知らべてみます。

たんぱく質>脂質>野菜>糖質の配分を理想と考え、足りない栄養素は何があるのかを洗い出しましょう。

そして、足りない栄養素の代わりとなる食材は食べられるか、というように足りない部分を補える食材を充てていきます。

鉄分、ミネラル、ビタミンを何で補うか

最後に、それでも足りない栄養素をどうするか、ということですね。

ビタミンなどは果物を食べることで何とかなると思っている方も多いかもしれませんが、果物は意外と果糖という糖質が多いのです。

子供が好きなバナナも糖質が多い、ということをわかった上で、ビタミンを補給するために食べさせるようにしましょう。

あとはありきたりですが、代替食品を探し、調理法を工夫するしかないのかもしれませんが、あきらめることも1つの方法です。

あきらめて病院でサプリメントをもらうのも1つの方法です。

子供に食事の必要性を話して納得してもらう

ある程度会話ができるようになると、子供に食事の必要性を話すことも可能になります。

食べるか食べないかは別として、話してみるだけの効果はあると思います。

「まだ子供だからわからないだろう」という偏見は捨て、本気で話してみてはいかがでしょうか。

人間は食べ物でできていることを教える

大人には当たり前の話ではありますが、目の前にある興味関心がすべての子供にとって、食事はどうでもいいことかもしれません。

よっぽどお腹がすけば、食事の優先順位は高くなりますが、それ以外の時間は遊びに夢中です。

時間になったらごはんを食べるという人間社会での習慣が身についていないうちは、食べ物に興味を示さないことも考えられますよね。

だからこそ、当たり前だと思わず、人間は食べ物でできているから、食事をしなければいけない必要性を話してみましょう。

1回ではわかってもらえなくても、機会を見つけて話続けることで、徐々に理解していくかもしれません。

必要な栄養素を取らないとリユースで体が作り変えられることになる

大人もあまり意識していないかもしれませんが、食事をおろそかにすると、今体の中にある栄養素で、体の組織を再生しなければいけないので、いわばリユース状態になるのです。

同じ食材ばかりを食べ、同じ栄養素しかない場合、足りない栄養素はリユースするしかありません。

古い中古品で作り変えていくので、そのうち体調が悪くなっていくことは大人なら想像できますよね。

もちろん、生きる知識が少ない子供には、栄養の話などまったくわからないかもしれませんが、とにかく食べないと生きていけないのだ、ということくらいは伝わるでしょう。

どうやって食事をとっていきたいか一緒に試行錯誤してもらう

どうしても食べられないものなどは、なぜ食べられないのか理由を聞いてみましょう。

触感やにおい、味など何かが嫌で食べられない、ということがわかれば、じゃあ次はこうしてみようという対策が立てられますよね。

その対策を、子供と一緒に立ててみましょう。

こうすれば食べられるかも、こんな風にしてみたらどうだろう、と一緒に研究していけばいいと思うのです。

いろんな味付け、いろんな調理法など、子供と一緒にやってみると、意外にも興味を示して食べ始めるきっかけになるかもしれませんよ。

親子だけで改善が難しい場合は場合は病院で鉄剤などをもらう

いろいろ提案してきましたが、最終手段は病院で必要なサプリメントをもらいましょう。

偏食がいろいろあっても、発達や成長に応じて食べられるかもしれませんし、食べられなくても大きくなれば大人用のサプリメントが飲めるでしょう。

子供のうちは、自己判断でサプリメントを飲ませない方がいいと思うので、病院に行って足りない栄養素のサプリメントを飲ませてしまいましょう。

もちろん、ある程度の検査は必要になりますが、鉄分に関しては鉄材をもらえますし、その他の栄養についても相談すれば何かしらの方法を教えてくれます。

かかりつけ医を探して協力してもらいながら、しっかりと栄養が取れる状態にしていくことは可能です。

とにかく実行してみましょう。

振り返り|まずは親の食事の見直し。そして子供の偏食からくる栄養を見直すこと

子供の偏食には本当に悩みますよね。どうやっても食べない乳児期に関しては、不可抗力だと思っていいのではないでしょうか。

私はとりあえず、自分にできそうな食事法の改善をちょっとだけ試した後は、早々に病院に行きました。

無理に食べさせるのも疲れるし、栄養素が取れていないことは確実なんだから、あっさりあきらめて鉄材を飲ませました。

親がファーストフードやコンビニ、袋菓子などを食べているようなら子供の栄養不足はある意味当然のこと。

親の食生活を見直し、親が鉄分不足や栄養不足になっていないことが前提です。そして、そのあと、子供の食事を見直していきましょう。

まずは親、次に子供です。特に貧血には親子で気を付けていきましょうね。