【文章が読めない子供】学習障害の診断をしなくてもできる親の支援

学習障害

こんにちは!発達障害の支援は診断をするしないではなく、子供が何に困っているかをどれだけ受け止めてあげられるのか、ではないかと思っている花緒です。

もちろん、診断してはっきりわかるところはわかった方がいいのですが、なにせ診断まで時間がかかりますし、その間も子供も親も困るわけですよね。診断してもらえない場合もありますし。

最近、情報も言葉も多くなりすぎて、よくわからなくなってきた気がします。

ですので、一旦シンプルに考えて、診断するしないにかかわらず、目の前の子供の困り感と向き合い、親にできる支援をすればいいのではないか?という提案です。

今回は「文章が読めない」に対して私が長男に行った確認と対策をご紹介します。

子供が学習障害かもしれない、本が読めないかもしれない、文字が読めていないかもしれない、という不安を抱えている方の参考になればうれしいです。

「文章が読めない」子供の困り感を明確にするための読める?読めない?チェック

新聞の文章をを虫眼鏡でクローズアップ

一般的な学習障害のテストやチェックリストではありません。

あくまでも親である私が、文字は読めるけど、文章になると全く理解できていない長男の状況を把握するためにやってみた確認事項と、対策です。

長男の例を参考に、子供の状態を把握するための参考として読んでくださいね!

文字は読める?読めない?

ひらがなやカタカナは読めますか?

教えているのに読めない、という場合、眼科で視力検査をしてもらい、見え方を確認してみましょう。

  • 眼科に視力検査に行く
  • 線や点は認識できるのかを確認する
  • 学習障害特有の見え方をネットで調べる

その際、眼科の先生に文字が読めないみたいと相談してみるといいと思います。

次男も視力的には問題はありませんが、精神面から見え方に問題が出やすいのかもしれない、と言われたことがあります。

まずは文字が読めるか読めないかを確認してみてください。

文字が読めない場合に親ができること

線や点を認識できているけど、文字の認識があやしい場合、点つなぎをやってみましょう。

小学生であればこちらのワークシートがおすすめ。

就学前であればこちらのようなワークをやってみましょう。

簡単なものでいいと思います。

点が集合して線や曲線になり、線や曲線が文字を生み出しているので、まずは点つなぎという概念がわかるのかどうか、確認してみるということです。

単語は読める?読めない?

文字は読めるけど、単語になると読めない場合、文字が何個かくっついて言葉になっていることを知らないだけかもしれません。

おそらく文字が読めれば、ロボット読みで読むことはできると思います。

あとは、単語として認識しているかどうか、の問題になると思うのですが、後ほど連想ゲームのところで詳しくお話しします。

文は読める?読めない?

文字が読めれば、ロボット読みで文も読めます。正確に言うと、文字だけを追って1文字ずつを読むということですね。

もし読めない場合は、始めの文字が読めないというところに戻ります。

単語までは読めるのに文が読めない場合、考えらえることは目の動き。目が、一列を追えないので、文を読むことが難しい場合があります。

長男もこれなのですが、目の筋肉が一定の動きをしないらしくて、チラッチラッと横に動いてしまうんです。

ですので、横読みはなんとか読めるけど、縦読みの国語は結構キツイようです。

隣の行に目が動いて、どこを読んでいたのかわからなくなって、読めないようです。さらに、文の理解が難しいので、さらに文が読めないということになっています。

文が読めない場合のビジョントレーニング

目の動きをトレーニングできるビジョントレーニングという練習があります。

ビジョントレーニング 1

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他の対策も関連しているとは思いますが、ビジョントレーニングは、今でも通級でやっている程、長男にとっては必要な練習です。

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「文章が読めない」つまづきを発見するための映像が浮かぶかチェック

バラバラのアルファベット

文字は読めるけど、単語になるとあやしい、文になるとあやしい、という場合、単語や文から映像が浮かぶかどうかをチェックしてみましょう。

「文章が読めない」の何につまづいているのかを見つけるための連想ゲーム

文字は読める。でも単語になると微妙な場合、次の2つが考えられると思います。

  1. そもそも単語を知らない(インプット量が少ない)
  2. 単語は知っているが映像が浮かばない
  3. 単語も知っているし映像も浮かぶがうまく字とリンクしない

例えば、リンゴの場合。(手書きでスミマセン・・・)

大抵の方は「リンゴ」と聞くと、こんな感じの情報と赤いリンゴを思い描くと思います。

リンゴ単体か、気になっているリンゴか、絵本で見たことがあるリンゴか、実際に見たリアルなリンゴか。

いろんなリンゴはあるにしろ、「リンゴ」と聞いて図のような映像が浮かぶかどうか、または情報が浮かぶかどうかが、文章を読めないつまづきにつながっているのではないかと私は思っています。

単語を読んだ後、子供の頭には何が浮かんでいるのか、何も浮かんでいないのか、その辺りを確認してみるといいのではないでしょうか。

単語から映像の連想ができていない場合の対策

幼少期に言葉を覚える際、大半の子供は実物を見て言葉とリンクさせて覚えるか、図鑑やイラストなどとリンクさせて覚えるのではないでしょうか?

単語を覚えているということは、耳で聞こえた単語は覚えているのでしょう。

しかし、文字とリンクされていないかもしれませんね。

私が音楽を覚える時は、楽譜を見て覚えるのではなく、耳で聞いて覚えます。それと似ていると思っています。

同じものをイメージできて、声としては認識が一致するけど、書物では一致しない。

まずは、文字と映像をリンクさせてみましょう。

文字と映像をリンクさせるやり方

私の頭で思いつく範囲なので効果があるかはわかりませんが、長男が単語でつまづいていたらやろうと思っていたことです。

モノやイラストや図鑑を文字と一緒に見せて、リンクさせると言う方法です。

さらには、子供が文字で書いてみるといいと思います。

子供が嫌がらなければ、幼児期のドリルのようなもので練習してみてもいいんじゃないかな。

できるだけ、実物や絵本、図鑑などいろんなタイプのものを使ってみるといいと思います。どのタイプの映像でも、単語は同じという意味で。

単語の映像はわかるが文章になると映像が浮かばない

単語まではわかるけど、文章になるとわからなくなるという事実から私が考えられることは次の3つ。

  1. 「てにをはが」がわからない
  2. 文から映像が浮かばない
  3. 短期記憶が難しい

「てにをはが」がわからない

単語と「てにをはが」の区別ができると、文を区切ることができますね。

わたしは / リンゴが / 食べたい

これが、単語と「てにをはが」の区別がついていないと、変なところで区切ってしまうので、意味がわからなくなってしまうと思います。

わた / しはリン /ごが食べ / たい

小学校低学年くらいの教科書であれば、始めから空欄で区切られているのですが、学年が上がるごとに文字は小さくなり、句読点以外のスペースはなくなります。

さらには行間も狭くなるため、一度に目に入る文字増え、さらにわからなくなってしまうのかな、と思っています。

ちなみに長男は、ここからひっかかりました。

わたしは / リンゴが / 食べたい

このように、教科書に斜めの線を私が書いて、読みの練習をしました。

文から映像が浮かばない・短期記憶が難しい

単語の映像は浮かぶのに、文になると映像が浮かばないのは、単語や文の情報、映像を一時保存しておきながら、次の文の情報を追加していけないのかなと私は考えました。

次の文を読んだら、前の文がリセットされてしまうようであれば、文を読み続けることは難しくなることはなんとなく想像がつきますね。

そこで短期記憶に目を付けて、ワーキングメモリを鍛えればいいのではないかとつなげてみました。

ワーキングメモリは、神経衰弱とかでも鍛えられるみたいです。

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でも長男は神経衰弱は強いんです。

あれー?とよくわからなくなってしまいましたが、単語だけなら映像は浮かぶけど、文になると難しく、文が増えるとさらに映像がつながっていませんでした。漫画も4コマが限界でした。

この事実は変わらないので、単語や文から映像化する訓練を私が勝手に考えて実行。

その結果、絵と文章がある漫画であれば、読めるようになり、これまで読めなかった時間を取り戻すかのように漫画を読んでいます。

詳しいやり方についてはこちらを参考にしてくださいね。

振り返り|子供が「文章が読めない」と思ったら事実をひとつずつ確認してみよう

本の上で手を取り合う2人の子供

文章が読めないと、学校生活への影響は結構大きいです。学校の勉強は、何かと読みが多く、読めることが前提で授業が進んでいきます。

学習障害かどうかわからないうちは、親も子も、どうしていいのかわからないんですよね。

実は読めるんじゃないの?ってみんな思っちゃう。

でも、それも仕方がないことなので、まずは親が子供の読めないと思っている気持ちを汲んで、どこまでがわかっていて、どこからがわからないのかをはっきりさせてみるチャレンジをしてみましょう。

所詮、私たち親は素人ですから、科学的なことも学問的なことも医学的な事もわかりません。

でも、何か変だなと感じる直感は、信じていいと思うのです。

文章を読めない子供が自信をなくしていかない方向へ、できるかぎりのサポートをしていきましょう。

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