ピアノの習い事をしているとほとんどの教室ではピアノの発表会がありますよね?
大きなステージで演奏することがピアノを習う上でいい経験になることはわかっていますが、中にはどうしても発表会に出たくない!という方もいるでしょう。
今回は子供から大人まで発表会に出たくない理由を考えてみました。
子供から大人までピアノの発表会に出たくない本当の理由は?

メンタル的な理由|緊張するから・うまく弾けないからなど
ピアノの発表会に出たくない一番の理由は、メンタル的な面が大きいのではないでしょうか。
- 緊張するから
- 初めてだから
- 失敗したらイヤだから
- みんなに見られる・聞かれるのがイヤだから
- 上手く弾けないかもしれないから
- 他の人の演奏を聞くと下手な自分が恥ずかしいから
この中で、次の3つは現実に起こること。
- 緊張する
- 初めて
- 見られる・聞かれる
それ以外は現実には怒っていませんね。
- 失敗したらイヤ
- 上手く弾けないかもしれない
- 下手な自分が恥ずかしい(劣等感を持ってしまう)
現実に起こっていないことに関しては、発表会に実際に出なければ起こらないこと。
ですので、メンタル面で発表会に出たくない理由は、たくさんの人に見られて聞かれることで緊張をしてしまうということ。
さらに初めての発表会であれば、過去の体験がないので、知らないからこわくなってしまうんですね。
過去の経験からくる理由|頭が真っ白になった・思い切り間違えた
過去の発表会の当日、演奏を間違ってしまったり、緊張で頭が真っ白になってしまったりして、苦い思い出があると、発表会に出たくないと思ってしまうことはあるでしょう。
例え発表会は完璧に弾く必要はない、と言われていても、華やかな舞台の上で派手に間違えてしまうと自分でも思っていた以上に悔いが残るものです。
さらに、一生懸命頑張ろうと思って臨んだ発表会であればあるほど、1つのミスにこだわってしまうことも考えられます。
いつも完璧な演奏ができないから、もう発表会には出たくないなと思ってしまうことは考えられますね。
感覚過敏的な理由|衣装がイヤ・照明が苦手など
自閉傾向がある子供の場合、いつもとは違う衣装の生地や首元が締まるようなボタン、強い照明が苦手で発表会に出たくないかもしれません。
これは脳機能の問題なので仕方がないと思うのです。
衣装の場合は対策が取れると思いますし、照明の場合は他の人とは少し違う感じになりますが帽子やサングラスで対策はできますね。
照明を少し暗めにしてもいいですし、何かしらの対策は取れるかなと思います。
脳の機能的な理由|暗譜ができないなど
ピアノの発表会に出るとなると、暗譜を求められますよね。暗譜が極端に苦手な場合、発表会に出たくないと思う人もいるでしょう。
暗譜が苦手なのであれば、譜面を見て弾けばいいと思うので、先生に聞いてみるといいですね。案外、見て弾いてもいいですよ、とすんなり言われることもあるかもしれません。
モチベーション的な理由|趣味でやっているからなど
大人の方の場合は、趣味で楽しくピアノが弾ければそれでいい、と思っている方もいるでしょう。別に発表会とか本格的なことを望んでいるわけではない、そういうモチベーションの方もいます。
趣味の方は趣味でピアノを楽しんでいただければいいと思いますので、発表会は自由参加でいいと思いますよ。
環境的な理由|子供がいるから・仕事があるからなど
小さな子供がいるから、親の介護があるから、仕事が忙しいから、発表会の練習や当日の参加が確定できない、という環境的な要因もあるでしょう。
発表会に出るには費用がかかりますし、練習の必要が出てくると焦りからイラついてしまうこともありますので、環境的に難しい場合は無理に発表会に出る必要はないと思います。
その他の理由|強制されるのはイヤだからなど
ピアノを習っていたら、一年に一度の発表会には出ますよね、という暗黙の了解というか、当然発表会に出ますよね、的な空気がイヤだから発表会には出たくないという方もいるでしょう。
ちなみに私はこのパターンで発表会には出たくありませんでした。今年は休んで来年は頑張ってみようかな、と思って「今年は出ません」と申し出ると、「なんで?出てくれないと困るんだけど」と言われたことがあります。
正直なにそれ、と思ったのですが、ピアノを習ってたら発表会に出て当然、という空気感。先生も親も当然のように発表会に出ると思っていて、出ないという選択肢がない、という状況はすごくイヤでした。
発表会の参加の有無くらい、自分の意志で決めたい。ずっとそう思っていましたね。私と同じ考えの方、結構いるのではないでしょうか。
振り返り|ピアノの発表会に出たくない理由は人それぞれあるということ

ピアノの先生をしていた私がこんなことを言うのは変ですが、自分もピアノを習っていましたので(クラシックピアノ・ジャズピアノ・ポピュラーピアノ・エレクトーン)避けられない発表会にはかなり疑問を持っていました。
自分が先生になった時、発表会の参加は自由にしましたが、生徒の事情も人それぞれでした。ピアノを習うということと、発表会に参加することは私にとっては別のことであり、ピアノを習っているから発表会に出なければいけないわけではない、と思うのですが、現実はそう簡単ではありませんでしたね。
確かに、発表会に出るといろんなメリットもあるし、また頑張ろうと思えるのですが、本質は何か違うところにあるような気がしていました。
今回はまずは発表会に出たくない理由を講師経験や自分の経験などから考えてみました。ピアノの発表会に出たくないと考えている方、ピアノの先生で生徒が発表会に出たくないと言われている先生の参考になればうれしいです。
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