もしかして・・・うちの子発達障害?と思っている方も、発達障害のお子さんの子育て中の方も、お子さんについての不安や疑問・悩みがあるとき、誰に相談していますか?
誰にも相談せずに、1人で抱え込んでいませんか?
こんにちは!毎月スクールカウンセラーと教育相談の2か所に相談に行っている花緒です。
今回は、発達障害の疑問や悩みを専門機関で相談したい場合、どこに相談すればいいのか、相談先について、お話したいと思います。
親のメンタルの安定も大切に!発達障害の子育ての悩みは専門家に相談しよう

発達障害のお子さんを、他の人とは違うな、と思ってしまう理由として、大体次の4つ辺りが独特で個性的だからなのではないかと私は思っています。
- 物の見方
- 考え方
- 感じ方
- 行動の仕方
独特の思考回路を持ち、独特の思想と思考力を持ち、独創的な行動力を発揮します。
そのため、接する人達がお子さんの独創的な部分について理解し、配慮し、お子さんの個性をつぶさないようにしないと、大人の固定観念と偏見でお子さんを否定してしまいかねません。
そして、思考回路が違うため、私たちが予想する少し先の未来と、お子さんの行動に差が出てしまうので、接する人は振り回されてしまいます。

今日の少しの振り回され感、明日の少しの振り回され感、積もっていけばどうなるか・・・なんとなく想像がつきますよね。
でも、うちの子は発達障害。理解して受け入れて配慮しなければ。と気を張ってお子さんのためにと、親は自分を気持ちや感情を我慢して頑張ってしまいがち。
だからこそ、少しでも自分の中にため込んで腐らせてしまう前に、排出する機会を作った方がいいと思うのです。少しずつ排出するだけで、かなり違います。
私が相談を利用している相談先は以下の6つ。
【定期:月1回】
- 教育センターの教育相談
- スクールカウンセラーの相談
【不定期:必要に応じて】
- 療育がある月は担当者の先生に相談
- 学校の担任
- 通級の担任
- 学校で会うピアティーチャーの先生
話せる人には少しでも話を聞いてもらうようにしています。フルで相談したら月6回も相談する機会があることになります。
これだけ喋っていれば、ママ友に発達障害を理解してくれる人がいなくても、旦那が理解してくれなくても、悶々としたものを溜めこまずに済みます。
子ども達が帰ってきたら、一応笑って「おかえり」と言えます。家で子ども達を感情任せに怒ることもなくなります。
子どもが家は安心できる場所だと感じられるためには、母親の感情の安定が必須です。
そんなわけで、相談できる先はどんどん利用して、感情の安定に努めましょうというお話なのです。
発達障害の相談先9か所
では早速、発達障害の相談ができる相談先を9か所、紹介していきたいと思います。料金は、無料で相談できる所、保険適用になる所、があります。

予約や問い合わせのときに、確認してくださいね。
地域の保健センター
子ども関連で困ったことがあるときは、まず、保健センターに電話をしてみましょう。地域の担当者が話を聞いてくれます。電話だけでもいいし、面接でもいいです。
発達障害関連の情報を保健センターで聞く事もできます。発達障害の診断ができる医療機関・療育機関を紹介してもらったり、後ほど紹介します親の会などを探してくれたりします。
何が聞きたいのかわからなくてもいいので、まずは電話をしてみるといいですよ。
保育園・幼稚園(子育て相談)
子育て相談に行く
どこの保育園も幼稚園も大体「子育て相談」というものをやっています。保育園に入園していなくても相談することができますが、相談を受けてくれる先生が空いている時間があるときのみ、という感じになります。
実際どのくらいの時間と頻度を取ってもらえるのかはわからないのですが、常に子どもと接している保育士さん・幼稚園の先生はある意味、子どもとの接し方のプロですので、話を聞くだけでも役に立つ情報がたくさんあります。
園解放に行く
また、園解放をやっている日に遊びに行って、先生に話しかけてみてもいいと思いますよ。
子どもを見ながらなので落ち着いてゆっくり話せるわけではありませんが、自分の子どもも見ておきつつ、ちょこちょこっと話を聞いてみるのもいいですよ。
私は次男のときに、いろんな保育園を回って話をさせてもらい、最終的には気に入った保育園の園解放で、いろんな先生とお話をさせていただき、だいぶ気がラクになりました。
教育センター(教育相談)
小学校へ入学したら、地域の保健センターから教育センターへ相談先が変わります。学生のうちはずっと相談できるので、同じ場所で相談できるという意味でもとても助かる場所です。
場所によっては、心理士さんが発達検査をしてくれる場合もあり、そのまま定期的な相談をしていく事も可能です。
定期的な発達検査と、普段の相談先が同じであるということは、いちいち発達検査の様子や結果を説明する必要がないので、とてもラクです。
兄弟・家族・自分自身と、総合的に相談することもできるので、かなり助かります。私も月1で相談し始めてから5年目です。
スクールカウンセラー
学校にいるカウンセラーです。学校によって違うと思いますが、ほとんど週1ペースでカウンセラーが学校に来ています。
スクールカウンセラーに相談しておくと、学校での様子を見て、必要な場合はスクールカウンセラーの立場から担任や学校側に対処法などを助言してくれます。
兄弟がいる場合は、兄弟の悩みも一緒に聞いてもらえますし、学校生活を専門家の視点で見てもらえるので、定期的に相談に行くことをおすすめします。
こちらも、私は月1で相談に行き始めてから5年目です。
学校の担任
進級したら、真っ先に担任に相談に行きましょう。相談と共に、配慮と要望を伝えましょう。

私は担任が変わったら、始業式後、1週間以内に面談予約を入れています。
先生との個別相談は、先生に迷惑なのでは?と考える方が多いのですが、迷惑だと思われるくらい、先生とコミュニケーションを取った方がいいと思います。
こちらの要望だけを先生に伝えるのではなく、先生の意見もしっかりと聞いて、家でできる宿題や勉強のサポートをできるだけやり、学校生活をうまく乗り越えていけるよう、協力できる関係になることが大切です。
中には、全くやる気のない先生もいますが、その場合は、仕方がないので家庭のみで一年間の学校生活を支えていこうと思うくらいの決意をしてみましょう。
子ども家庭支援センター
市によって、就学後のお子さんの利用ができないところもありますが、基本的には発達障害の相談ができます。まずは、お住まいの子ども家庭支援センターに問い合わせてみて下さい。
私は初めて長男の育児相談をしたのは、子ども家庭支援センターです。ここで療育機関へ行くことを勧められ、発達検査を受けました。その後も、3歳まで定期的に育児相談に行っていました。
発達障害のお子さんを持つ親の会
お住まいの地域によって、ある所とない所があるのですが、発達障害のお子さんを持つ親の会、サークルのような相談先です。家庭での悩み、親としての悩みを聞くには、親の会で相談するのが一番です。
会によって方針は大きく違いますので、サイトなどを確認してから参加申し込みをしてください。
安い施設や会場を借りて、参加者で割り勘にしたり、会費制にしたり、いろいろありますが、参加だけでもしてみると役に立つ情報を聞けるのでおすすめです。
特に進学情報は、学校の口コミ、入学試験情報の生の声が聞けるので、情報収集に最適です。

「発達障害」「親の会」とかで検索すると情報がでてきます。でも、活動していないところも結構あって、目当ての親の会は探せなかったかな。。
私は通級に通っている親の会に参加しました。
発達障害情報・支援センター
発達障害についての様々なことを相談できる相談先です。リンクは相談窓口の検索画面です。お住まいの場所から検索していただき、相談先を探してみましょう。
医療機関(児童精神科)
診断前のお子さんの場合、基本的に発達障害の診察をする前提になります。
すでに診断が出ているお子さんの場合は、診察の度にお子さんのことについて相談することができますが、どちらかというと診察よりなので、カウンセラーのように傾聴姿勢ではなく、困っていることに対しての医師の立場からの助言や、薬の処方になります。
相談するという意味では一番現実的ではありますが、心の安らぎを求めたい場合は、他の機関をおすすめします。
通級・療育に通っているお子さんの相談先2か所

既に通級や療育に通っているお子さんの相談は、ここまでの相談先9か所+以下の相談先2か所があります。
通級の相談は無料ですが、療育機関は相談内容によって、保険適用と適用外があります。事前に確認してから予約をしてください。
通級の担任・ピアティーチャー
学校の中でのことは、通級の担任の先生に相談するといいと思います。
直接、通級の時間内で関わりがある先生なので、相談した内容をうまく授業に反映してくれます。家庭と学校で協力していける、強力なサポーターです。
療育の担当者(作業療法士・言語療法士・心理士など)
相談先としては、一番いい相談先です。お子さんの現状、対処方法などを考えて療育をしているわけですから、もし、相談する時間を取ってもらえるようであれば、療育に行ったついでに小さなことでも相談しておくといいと思います。
また、こちらからの相談で、療育のヒントになることもあるようなので、積極的にコミュニケーションをとっておきたい相談先です。

長男が通っている療育では、作業療法は保険適用内だったけど、心理療法は保険適用外なので、1回の利用で5,000円+消費税。結構高いの・・・
事前に確認してから、療育をするしないを決めた方がいいかも。
その他の有料相談先2か所
できれば無料で相談できた方が、家計にも負担を与えないので助かるのですが、ここまででご紹介してきた相談先が合わない、担当者が合わない、どうしても信用できない、という場合、有料機関もありますので、ご紹介しましょう。
放課後デイサービス
発達障害のお子さんが利用できる、放課後デイサービスです。学童の代わりに利用しているお子さんも多いですね。
通っていない場合の相談はできないかもしれませんが、問い合わせてみてもいいと思いますよ。その後、デイサービスの利用も含めて検討してもいいと思います。
家庭では気づかない支援などを含めて、お子さんに必要な対処、対応、支援をデイサービスではやってもらえます。
今、親の心に余裕がなくて、家庭での支援が難しい場合は、放課後デイサービスの利用も視野にいれてみてもいいですね。
カウンセリング
専門のカウンセラーがカウンセリングをしてくれます。「相談に行きたい場所(地元とか)」と「カウンセリング」で検索すると、カウンセリングを受けられる施設が見つかります。
ただし、料金がとても高く、継続して通う場合、金銭的な面で負担がかかってしまいますが、本格的なカウンセリングを受けることができます。
振り返り|発達障害の子育ては悩みがいっぱい。人を頼ってもいい

発達障害のことを相談できる相談先を、合計13か所、ご紹介しました。1か所だけに相談すると決めないで、利用できる所は何か所でも使った方がいいと思います。
その後、自分に合う相談先に絞っていけばいいのですから。
私達の人生が正解なのかどうかがわからないように、子育ても何が正解なのかわかりません。
しかし、自分に今できる事を考えた場合、1人で悩んでいるよりも、1個でも2個でも情報を知っている人に相談し、その中から使える情報を実践してみた方がいいと思います。
お子さんの様子が不安であれば、その不安を1人で抱える必要はありません。今回ご紹介した相談先に電話をして、「不安です」と話しましょう。
対処法がわからなくなった場合は、「わからなくなった」と話しましょう。
そこをスタート地点にして、そこからどこに進むのか、どう進むのか、何が必要なのかを一緒に考えればいいのです。
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