【体験談】学習障害(書字障害)の特性を持つ小学生子供の6年間の例

学習障害
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学習障害の特性を持つ長男は間もなく小学校を卒業します。今回は、小学校生活の6年間を振り返り、学習障害の中でも書字障害にスポットを当てて、どんなことがあったのかを振り返る体験談をご紹介します。学習障害のお子さんがいる方の参考になればうれしいです。

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学習障害の長男の小学校生活|書く事自体がうまくいかない書字障害

リュックを持つ人

長男が学習障害だと診断されたのは小3のときです。

長男は計算は得意なのですが、読み書きが大幅にうまくいかず、K-ABCⅡの検査結果でも「書き」に関しては代替手段を使った方がいいと言われたほどでした。

入学前から字を書くということにあまり力を入れてなかったので、年長で名前が書けるくらいでした。カタカナはほとんど読めなかったです。

小学1年~2年

  • 漢字の書き取りで見本と同じように書けないと怒っていた
  • 字を書く事に困難があることに親も担任も気づかなかった
  • 字がマスからはみ出す、字を正しく覚えられない
  • 筆算の桁がズレる、頭での計算と書く速度に差があり答えが間違ってしまう
  • 作文は2文しか書けず泣きそうになっていた

小学校に入学してから、ドリルの宿題などで、見本と同じように書けないとよく怒っていました。「どうしてこの手は上手く動かないんだ!」と鉛筆で自分の手を刺していました。

手を刺しても上手く書けるようになるわけではなかったので、当時勉強していた押し入れのふすまを刺すようにしてもらいました。今も貼り替えずに、そのままにしてあるけど、かなりボロボロです・・・

絵本を読む事に苦手さがあることは、就学前からうすうす気づいていました。

しかし、書くことに困難があるとは思っていなかったので、宿題で繰り返し書くことが長男に無理をさせていたことは親の私も担任の先生も気づきませんでした。

字がマスからはみ出てしまったり、漢字が正しく覚えられなかったので、担任の先生と相談して宿題の方法を考え直したりしました。

筆算になると桁がずれてしまい、問題を正しく書き写すことができませんでした。

計算だけは早いので、頭では計算が終わって次の問題を見てしまい、手は前の問題の答えを書こうとしていて、答えがぐちゃぐちゃになっていました。

作文系は全く書けず。2文で止まったまま、泣きそうになっていたらしいです。

小学3年

  • 担任に理解されずクラスの子供と同じ宿題、同じやり方を強要される
  • 学校に配慮を求めることをあきらめ、自宅学習に切り替える
  • 3学期、3日間だけ不登校になる

担任の先生の理解がなく、最悪の1年になりました。K-ABCⅡの検査をした歳でもあり、はっきりと学習障害だとわかったのですが、学習障害だと長男が何に困っているのかが先生にはわからずに、とにかくクラスの子と同じ方法を強要されました。

2学期あたりから、もう学校生活に何を求めても無理だと思い、学校には友達との関わり、給食を食べ、休み時間を楽しく遊び、学校行事に参加するために登校し、家で自宅学習することで乗り切りました。

3学期、規模が大きめの学習発表会が学校であり、その前に3日間だけ不登校になりました。もう学校には行かない、とはっきりと宣言し、3日休みましたが、週末スキーに行ったら気分転換になったのか、週明けからは学校に行きました。

小学4年~5年

  • 算数の問題はすべて親が書き、長男は答えのみを書く方法に変えた
  • テストは1回で合格を目指すのではなく、段階を踏んで合格点になるまで繰り返す
  • できないことに注目するのではなくできることのみ参加することでクラスでの役割を与えられる(大声担当)
  • うまく使えない器具を無理に使う必要はない(分度器・コンパスなど)
  • 無理に書く必要はないと担任が長男に宣言した
  • 同じやり方で(教科書の方法で)答えを出す必要はない(算数など長男独特の考え方を肯定)

3年の頃とは一転。びっくりする程理解のある先生が担任になり、宿題のやり方、授業中のノートの取り方、テスト問題の書き方、などなど、担任が長男と直接コミュニケーションを取って試行錯誤する日々によって、長男がどんどん変わっていきました。

漢字の宿題は回数をグッと減らし先生が書いた漢字を写すだけになりました。

学校で担任に理解され、配慮され、支援されると、長男が学習障害であることが問題ではなくなってきました。

漢字のテストで合格点(自分で設定する合格点)を取ったり、作文を4枚近く書いたり、独特の計算方法であっという間に答えを出すこと(途中式は長男独特の方法が許され楽しんで答えを出すことを優先してくれる)を許してもらうことで、勉強がおもしろいと言うようになりました。

授業参観を見ても、全く脱線することなく、みんなと授業に参加していました。5年生では、ほとんどのテストで80点以上をとっていて、漢字の問題さえなければ国語で100点を取ることも増えました。

6年生

  • 通級でタブレット入力をマスターすることで、代替手段を使う方法があることを長男が受け入れた
  • 担任がとことん長男の書けないを配慮し、漢字のテスト以外は漢字を強要しない(作文やテスト内でひらがなでもOKにした)
  • 長男の書いた読めない字(読みにくい字)を担任が完璧に読んでくれていた(涙)
  • 卒業文集などの公的な作文は、長男が書いたひらがなの作文、または口頭で喋った作文を通級の先生がパソコンで入力、それを長男が写すことで清書した
  • 何よりも担任が長男の意欲をくみ取り優先した(できるできないが問題ではないと教えてくれた)

6年である今、長男自身は自分が書字障害であることを若干忘れているようです。

中学に進学する前に、宿題などをタブレット学習に切り替えようと思っていたのですが、「僕、書けるから大丈夫」という涙の出るような発言をするようにもなりました。

とはいえ、実際問題、漢字は似ているけどやっぱり違う、という感じが多すぎて、小3レベルくらいで止まっています・・・。

字も本人も読めない字を書くことが多く、認識している先生がすごすぎると感謝の気持ちでいっぱいです。

  1. 消しゴムで上手く消せない
  2. 字を書くのに時間がかかる
  3. 漢字を思い出せないから調べなくてはいけない

この3つの困りごとを自分でしっかりと理解している長男。

それなのに、環境問題についての自分の考えをまとめた壁新聞コンクール(手書きなのに)に積極的に参加するために、私に助けを求めつつ書きあげられたのは、学校の理解と配慮があったからでしょう。

逆に考えると、担任の理解と配慮がなければ、学習障害の子供にとって学校生活は苦痛でしかないと思います。

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振り返り|担任と学校の配慮が学習障害の長男を変えたいい例

勉強する子供

長男は、学習障害の中でも書字が特に弱く、通常級で過ごすことを医師からも懸念されている程です。

中学に進学するにあたり、就学相談でもその点が最後まで懸念されていたようです。

しかし、小学校時代に担任や学校が配慮してくれたことで、長男本人が書けないながらも代替手段を使いながら頑張り、結果を出してきたという実績がいい方向へ向いたいい例となりました。

中学でも、学校側の配慮を求め、通級に通いながら家庭と学校と本人で協力していくということで、現段階では通常級でやってみようということに決めました。

学習障害の検査結果だけでは、情緒障害などの固定級じゃないと難しいという判定であっても、やり方次第では望む方向に進める可能性もあります。

こればかりは、通っている学校や先生方の考え方や配慮の量や質によりますので、なんとも言えないのが残念です。

しかし、学校側には配慮を求め続ける事、家で親ができることをあきらめずにやりつづける事で、子供本人も自信がついてきますし、問題や壁に向かっていく姿勢やチャレンジしていく経験を積めますよね。

学習障害であることを受け入れ、どう生きていくのかを自分で決めて行動すること、周りの大人や友達にサポートされながらできることがあるということを経験することが大切だと思います。

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